石塚 寿雄 作
羊腸たる道
― ある検察官の手記 ―
01 小樽駅前には歓迎の大きなアーチが建ち、
02 右の壁に掛けた黒板に、勾留中の被疑者と . . .
03 杉本清吉は、偽名と前科がバレたためか、
04 清吉には、はっきりした記憶とて無かった。
05 釧路の港に着いたとき、川の入り口が港に . . .
06 釧路駅までは大分歩いた。東北地方とは . . .
07 このようにして、辛い監獄部屋の労働も . . .
08 倉庫と一棟になった宿舎は、太い材を . . .
09 とうとう釈放の日が来た。仮釈は . . .
10 この四年間に、何か手に職を覚えて出よう。
11 山本は、一語をも差し挟まず、じっと . . .
出来心
― ある検察官の手記 続 ―
01 検察官室のベルがなった。事件記録を . . .
15 OCT 02
02 翌日午前十時、女主人が出頭する。まだ.
. .
23 OCT 02
03 三日後被疑者を呼び出す。高校を卒業後、
05 NOV 02
04 翌日神山正が出頭した。会ってみると、
12 NOV 02
05 二日後、神山が再度出頭し「只今婚礼衣裳を. . .
12 NOV 02
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