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ルソン・ヌェフ |
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le passé composé |
(ルパセ・コンポゼ) |
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前に複合過去形においては、助動詞 avoir と être の使い分けがあることに触れた。ここでは être を助動詞として複合形にするタイプを取り上げる。 être を助動詞とするものは場所の移動や状態の変化を表す自動詞が大部分である。端的に言えば、「〜した状態に(現在)ある」というような表現と解すればよい。ドイツ語における使い分けとも(すっかり同じというわけではないが)かなりの部分を共有している。
(助動詞に être を用いるもの)のかたちは表にすれば次のようになる:
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aller
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アレ |
この他 être をとる動詞: |
je suis
tu es
il est
elle est
nous sommes
vous êtes
ils sont
elles sont
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allé(e)
allé(e)
allé
allée
allé(e)s
allé(e)(s)
allés
allées
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ジュスュイ・ザレ
テュエ・ザレ
イレ・タレ
エレ・タレ
ヌッソム・ザレ
ヴゼット・ザレ
イルソン・タレ
エルソン・タレ
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venir
partir
arriver
entrer
sortir
monter
descendre
etc.
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注、être をとる動詞の過去分詞は主語の性と数に一致させなければならない。
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ジャンという男の過去の動作を順を追って示している次のような文章では、
助動詞としてはもっぱら être が使われることになる:
Jean est venu à la maison à neuf heures. Il est allé à la porte principale.
Il est entré et il est monté au premier étage. Personne.
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ジョン・エヴニュ・アラメゾン・アヌェヴェ-ル。イレ・タレ・アラポルト・プランシパル。
イレ・トントレ・エ・イレ・モンテ・オプルミエ・レタ-ジュ。ペルソンヌ。 |
ジャンはその家へ9時に来た。かれは正面玄関へ行った。
なかへ入り、そして2階へ上がった。誰も(いなかった)。 |
次のような動きに関係する動詞が être を取る:
aller, venir, arriver, partir, entrer, sortir, monter, decendre, retourner, tomber, naêtre, devenir, mourir.
rester(とどまる)は動きがないが être を取る(例外)。
ちなみに、再帰動詞の複合過去には必ず être が用いられる(従って性数の一致も必要):
Je me suis levé à quatre heures et elle s'est levée trois heures plus tard. |
ジュムスィ・ルヴェ・アカトレ-ル・エエレ・セルヴェ・トロワゼ-ル・プリュタ-ル。 |
He got up at 4 o'clock and she got up three hours later. |
La SNCF s'est beaucoup modernisée depuis dix ans.
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ラエスエヌセ-エフ・セボク-モデルニゼ-・ドゥピュイディゾン。 |
The SNCF has mnodernised a lot since 10 years |
性数の一致についての補足:
過去時制(1)で avoir を用いた複合過去形を見たが、
avoir を用いた場合でも、直接補語が動詞の前に置かれるときは、性と数を一致させる。
Je l'ai vu. |
Je l'ai vue. |
ジュレヴュ |
(この直接補語が女性名詞のとき) |
I saw him/it. |
I saw her/it. |
Les livre qu'il a touvés. |
Quelles fleurs avez-vous achetées ?
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レリ-ヴル・キラトゥルヴェ。 |
ケルフルェ-ル・アヴェヴザシュテ? |
彼が見つけた本 |
どんな花をお買いになりましたか? |
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なお、フランス語も、これまで見た過去形(複合過去)とまさに同じ使い方の、「歴史的な」過去時制(単純過去)を持っているが、
それは基本的に文語的な形であり、会話や、現代の書きことばにおいては見い出されない(Leçon 16 で触れる予定)。
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le verbe impersonnel |
(ルヴェルブ・アンペルソネル) |
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非人称動詞:たとえば自然現象のように、特に主語がないか漠然としていて、ふつうの意味での主語をもつことができないのことを指す。この場合、非人称の il といわれる何の意味ももたない主語を形式上の主語にする。
基本は天候、時刻:
faire
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Il fait chaut (froid).
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(天候が)暑い(寒い)。 |
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イルフェ・ショ(フロワ)。 |
plevoir
être |
Il pleut.
Il est huit heures et demie. |
cf. Leçon 3 |
〜しなければならない:
falloir |
Il faut partir. |
出発しなければならない。 |
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イルフォ・パルティ-ル。 |
非人称構文 (la construction impersonnelle ラコンストリュクスィオン・アンペルソネル):
非人称の il が文法上の主語
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avoir; sembler |
Il y a moins de monde, me semble-t-il.
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存在を表す:〜がある |
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イリヤ・モワン・ドモンド、ムソンブル・ティル。 |
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rester |
Il nous reste seulement à décider où et quand. |
あとはもう我々は時と場所を決めるだけだ。 |
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イルヌ-レスト・スェルモン・アデシデ・ウエコン。 |
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s'agir |
Il s'agit de votre avenir. |
〜が問題だ:君の将来に関することだ。 |
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イルサジ・ドヴォトラヴニ-ル。 |
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être |
Il est difficile d'arriver à temps. |
遅れずに着くのは難しい。 |
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イレ・ディフィシル・ダリヴェ・アトン。 |
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la liaison |
(ラリエゾン) |
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リエゾンの規則にはややこしいところがあるが、
小生の理解したところで言えば、大筋は次のようである。
アクセントがない語からアクセントのある語(メインの語)の方へ移る場合は必ずリエゾンし、
そしてこの逆はリエゾンしてはいけない。
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以下に、重要と思われる点をピックアップする:
必ずリエゾンする場合:
1) 主語代名詞+動詞(但し、[名詞主語]の場合は不可)
動詞と代名詞が、逆でもよい
また、複合過去形であってもかまわない。
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H. Matisse:
Goldfische, 1911
(Berlin, Privatsamml.)
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2) 冠詞または形容詞+名詞、副詞+形容詞も可(但し、[単数名詞+形容詞] は不可)
3) 前置詞+(代)名詞
4) quand, dont のあと
mais seulement quandil parle ! / qui est rouillée et donton ne veut plus
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メ-・スェルモン・コンティル・パルル? | キエルイエ・エドントン・ヌヴプリュ
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5) en と y
6) 成句
de plusen plus / tout è coup / aux Champs-Élysées |
ドプリュゾン・プリュ(ス) | トゥッタク | オ-ションゼリゼ
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決してリエゾンしない場合:
1) 名詞主語+動詞
Monsieur Duclos | a un grand lit. Nosamis | habitent une petite rue tranquille
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ムッシュ-デュクロ・アアングロンリ。ノザミ・アビット・ュヌプティットリュ・トロンキル
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2) 単数名詞+形容詞
Il ne trouve pas d'émission | intéressante. / prix | éléve
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イルヌ・トゥル-ヴパ・デミッシヨン・アンテレッソント。 プリ・エレヴェ
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3) 接続詞 et のあと
il dîne, met lesassiettes dans le lave-vaisselle et | allume la télévision.
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イルデュンヌ・メ・レザシエット・ドンル・ラヴェッセル・エ・アリュウ-ム・ラテレヴィズィオン。
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4) 有音の h の前
des | haricots / les | héros
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デ・アリコ、レ・エロ-
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なお、この h は、そこに子音があるかのように扱われるため、リエゾンしない。
このゲルマン起原の語頭子音 [h] は、17世紀に消滅した。
ただし、つづりの上で保持され「有音の h (h aspiré:アッシャスピレ)」としてリエゾンやエリズィヨンを妨げている。 |
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数詞の発音:
1) 子音で始まる名詞の前では発音しない。six, huit, dix
six mois plus tard |
en mil huit cent |
dix fois |
シモワ・プリュタ-ル |
オン・ミルュイッソン |
ディフォワ
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(six months later) |
(in 1800) |
(ten times) |
cinq もこの部類なのだが、話しことばでは発音もされているようだ:
cinq doigts |
サンク・ドワ
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(five fingers)
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2) 母音の前ではリエゾンやアンシェ-ヌマンをする。deux, six, dix は [z] の音でリエゾン。
J'ai deux enfants. |
trois hommes
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depuis cinq ou six ans |
ジェ・デゥ-・ゾンフォン。 |
トロワ・ゾム
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デュピュイ・サンクシゾン |
(I have two children.)
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(three men)
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(for five or six years)
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3) neuf は例外的に次の場合だけ [v] の発音:
neuf ans |
neuf heures et demie
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ヌェヴォン |
ヌェヴェ-ル・エドミ |
(nine years)
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(half-past nine)
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