テルツァ・レツィーネ




L'aggetivo qualicativo (ラッジェッティーヴォ・クァリカティーヴォ)

形容詞には二つのタイプがある。

のタイプには、語形の変化が4通り。
m.s.
f.s.
m. pl.
f. pl.
car-o ーロ car-a ーラ car-i ーリ car-e ーレ
高価な
nuovo ーヴォ nuova ーヴァ nuovi ーヴィ nuove ーヴェ
新しい


Il taxi è troppo caro.
La strada è molto vella ma un po' rumorosa.
イル・クシ エ トッポ ーロ。 ラ・ストーダ エ モルト・ヴェラ マ ウン・ ルモーザ。
(その)タクシーは高すぎる。 その道路はとても美しいが(しかし)少し騒がしい。

のタイプの変化は2通りだけ:
m.f.s.
m. f. pl.
grand-e ンデ grand-i ンディ
大きい
importante インポルンテ importanti インポルンティ
重要な

La valigia è pesante.
Le valigie sono pesanti.
ラ・ヴァージャ エ ペンテ。
レ・ヴァージェ ソーノ ペンティ。
その旅行かばんは重い。 それらの旅行かばんは重い。

 形容詞の位置は、一部を除き、名詞の
Ho voglia di un buon cafffè italiano.
オ ヴォッリャ ディ ウン・ブン・カッフェ イタリーノ。
(私は)よいイタリアのコーヒーが欲しい。





L'aggetivo possessivo (ラッジェッティーヴォ・ポッセッスィーヴォ)

m.s.
m.pl.
f.s.
f.pl.
il mio イル ーオ i miei イ ミ la mia ラ ーア le mie レ ーエ
il tuo イル トゥーオ i tuoi イ トゥ la tua le tue
il suo イル ーオ i suoi イ ス la sua ラ ーア le sue レ ーエ
il nostro イル ーストロ i nostri イ ーストリ la nostra le nostre
il vostro イル ヴォーストロ i vostri la vostra le vostre
il loro イル ーロ i loro la loro le loro


 イタリア語では、所有形容詞が定冠詞を必要とするところが特徴である。(例外は、父母兄妹の単数)

 ちなみに、フランス語では所有形容詞は定冠詞を必要としない(mon ami 私の友人, son histoire 彼の経歴)。ドイツ語も同様に必要としない。英語ももちろん。

(例外)
la sua torta preferita i miei nonni
mio padre
ラ・ア・ルタ プレフェータ イ・ミイ・ンニ
オ・ードレ
彼(女)のお気に入りのパイ
私の祖父母
私の父

Marco ha voglia di chiamare la sua amica Lorenza.
ルコ ア ヴォッリア ディ・キアーレ ラ・-ア・アーカ ロンツァ。
マルコは(女)友だちのロレンツァに電話をかけたい。

所有形容詞を使った例文をもう2、3:

Francesca prepara la colazione per i suoi bambini.
フランチェスカ プレパー ラ・コラツィーネ ペリ(ペル イ) スイ・バンーニ。
フランチェスカは彼女の子供たちのために朝食を準備する。
I nostri piatti preferiti sono le lasagne alla bolognese e gli spaghetti alla carbonara.
イ・ーストリ・ピッティ プレフェーティ ーノ レ・ラーニェ アラ・ボロニェーゼ エ リ・スパッテ色ィ アラ・カルボーラ。
私たちの気に入りの料理はボローニャ風ラザーニァとスパゲッティ・アラ・カルボナーラです。色
Carlo e Isabella aspettano il loro amico a cena.
ロ エ イザラ アスッタノ イ・ーロ・アーチ ア・チェーナ。
カルロとイザベルラは彼らの友人を夕食に(来るのを)待ち受ける。

loro は無変化。per は前置詞↓。


なお、イタリア語においては 所有代名詞と所有形容詞は同形。
所有代名詞は、定冠詞+所有形容詞+名詞のパターンの名詞の部分が省かれているだけ。

La mia macchina è una Fiat, e la tua? - La mia è un'Alfa Romeo.
ラ・-ア・ッキナ エ ウナ・フィト、エ ラ・トゥーア? ― ラ・-ア エ ウルファ ローオ。
ぼくの車はフィアットだ、きみのは? ― ぼくのはアルファ・ロメオだ。




Il verbo regolare (イル・ヴェルヴォ・レゴーレ)

規則動詞
には、語尾がそれぞれ(-are, -ere, -ire)(アーレ、エーレ、イーレ)の、三つのタイプがある。

この三つのうち、前の課では -are にだけ触れたが、このタイプがイタリア語の動詞のなかで一番多い。

parl-are ーレ prend-ere プレン part-ire パルティーレ
話す 取る 出発する
io parl-o prend-o ンド part-o ルト
tu parl-i prend-i ンディ part-i ルティ
lui/lei parl-a prend-e ンデ part-e ルテ
noi prl-iamo ーモ prend-iamo プレンディーモ part-iamo パルティーモ
voi parl-ate ーテ prend-ete プレンーテ part-ite パルティーテ
loro parl-ano ラノ prend-ono ンドノ part-ono ルトノ

 この三つタイプの現在人称変化の基本的な特徴:
). 3人称単数では、-are のタイプは -a で、-ere -ire のタイプが -e で終っている。
). 2人称複数で、-are -ate -ere -ete -ire -ite となっている。
). 3人称複数: -are -ano で、-ere, -ire -ono になる。

以下、三つのタイプの動詞の例文:
Dove abitate? - Abitiamo in Via Manzoni, al numero quattro
ーヴェ アビーテ?  ― アビティーモ イン ヴィーア・マンーニ、アル ーメロ ットロ。
(あなたがたは)どこにお住いですか?― 私たちはマンゾーニ通り4番地に住んでいます。
Prendete il taxi? - No, è troppo caro, prendiamo l'autobus.
プレンーテ イル・クシ? ― ノ、エ トッポ ーロ、プレンディーモ ウトーブス。
(あなたがたは)タクシーに乗りますか? ― いや、(タクシーは)高すぎる、(私たちは)バスにします。
Sente arrivare l'ascensore, apre la porta.
ンテ アリヴァーレ ラッシェンーレ、プレ ラ・ルタ。
彼(彼女)はエレヴェータが着くのを聞き、ドアを開ける。

  それぞれのタイプについて、若干の補足:
のタイプ:-care, -gare で終る動詞 (cercare, pagare)[k][g] の音を保つため cerco, cerchi, cerca, cerchiamo, cercate, cercano のような変化になる。
のタイプの -sc- について:たとえば conoscere の変化と発音。1人称単数と3人称複数では[sk]、他の人称は[]
conosco [sk], conosci, conosce, conosciamo conoscete, conoscono [sk]
のタイプの中で capire, preferire などは、単数のすべてと3人称複数で -isc- となる。
発音は、1人称単数と3人称複数で[sk]、他の人称では[]capisco [sk], capisci, capisce, capiamo, capite, capiscono [sk]



La preposizione (ラ・プレポズィツィーネ)

前置詞(Preposizione semplice: プレポズィツィーネ・ンプリチェ):di, a, da, in su, con, per, tra (fra)
di, a, da, in su は定冠詞が後にくると融合して一語になる (Preposizione articolata: プレポズィツィーネ・アルティコータ)
di と in だけ少し変化するが(del, nel, etc)、残りのものは単純(al, dal, sul, etc.)。
但し、con, per, tra (fra) は決して融合しない。

前置詞 + 冠詞
+ il + lo + la + l' + i + gli + le
a
al allo alla all' ai agli alle
アル アイ アッリ
da
dal dallo dalla dall' dai dagli dalle
di
del dello della dell' dei degli delle
デル デイ デッリ
in
nel nello nella nell' nei negli nelle
su
sul sullo sulla sull' sui sugli sulle

La voce dello speaker annuncia gli orari degli arrivi e delle parteze.
ラ・ヴォーチェ デロ・スーケル アンチャ リ・オーリ デッリ・アーヴィ エ デレ・パルンツェ。
スピーカーからの音声が(諸)到着と(諸)出発の時間を告げる。
Il pullman parte alle tre.
イル・ルマン ルテ アレ・ト
(観光)バスは3時に出発する。
Da quanto tempo è in Italia? - Sono qui da tre giorni.
ダ クァント・ンポ エ イン・イーリア? ーノ クイ ダ・トレ・ジョルニ。
いつからイタリアに(来て)いますか? ― 3日前からここにいます。
Il campanello è sul comodino.
イル・カンパロ エ スル・コモディーノ。
呼び鈴がナイトテーブルの上にある。
Riparto per Barchellona.
ルト ペル・バルチェーナ。
(私は)バルセロナへ向けて(再)出発します。

補足:動詞の不定形の前に置かれて、目的、限定、その他もろもろの役割を果たす。
Per non avere mal di schiena, dorma sul duro.
ペル ノナヴェーレ ール ディ・スキーナ、ルマ スル・ドゥーロ。
背中の痛みを避けるため、硬めのベッドで(硬いものの上に)寝るようにしなさい。
Prima di lasciare Napoli voglio assolutamente mangiare la vera pizza napoletana.
−マ ディ・ラッシャーレ ーポリ ヴォッリオ アッソルタンテ マンジャーレ ラ・ヴェーラ・ッツァ ナポレーナ。
ナポリを去る前に 是が非でも本物のナポリ風ピッツァを食べたい。
 なお dorm-a は命令的な表現(後述)
なかでも、(目的)「〜するために、〜をしに」の意に用いられる前置詞 a は、使用頻度が高い。
Vado a chiamare una amica.
ヴァード ア キアーレ ウ-ナ アーカ。
(私は女)友だちを呼びに行く。
Andiamo a fare una passeggiata.
アンディーモ ア ファーレ ウ-ナ パッセジャータ。
私たちは散歩(をし)に出かける。
Scendo a comprare qualcoza da mangiare.
シェンド ア コンプーレ クーザ ダ マンジャーレ。
(私は)何か食べものを買いに(降りて)行ってきます。




L'articolo partitivo (ラルティーコロ・パルティティーヴォ)

部分冠詞とは、物質名詞など数えることのできないものに付いて、
不定の数および量を示すところの「特別な冠詞」である。一種の不定冠詞とも言える。

フランス語における用法と、ほぼ共通する。
この種の冠詞はドイツ語や英語にはない。

イタリア語の場合、かたちは、上の表の の項と同じになる。
英語においては some cheese とか any butter のような表現になる。

例文:
C'è del burro, della carne e anche del vino.
チェ デル・ロ、デラ・ルネ エ ンケ デル・ヴィーノ。
バターと肉とそれにぶどう酒もあります。
Nel frigorifero ci sono delle birre e dei succhi di frutta.
ネル・フリゴーフェロ チ・ソノ デレ・レ エ デイ・ッキ ディ・フッタ。
冷蔵庫にはビールとフルーツジュースが入っている。


 注意 !
この「部分冠詞」は否定文では使用不可:
C'è ancora (del) caffè?
cf.
Non c'è più caffè.
チェ アンーラ デ・カフェ ン チェ ピュ カフェ
まだコーヒィは残ってますか? もうコーヒィはありません。


ついでに言えば、フランス語の場合は、「直接(目的)補語に付いている部分冠詞(du, de la, de l')」が、
否定文では(de)のみになる。
J'ai de l'argent.
cf.
Je n'ai pas d'argent.
ジェ・ドゥラルジョン。 ジュネパ・ダルジョン。
私は金持ちだ。 私は文無しだ。






c'è - ci sono
(is there - are there)
この文の構成は疑問文でも変わらない、
つまり、ふつうイタリア語では肯定文と疑問文の語順は同じ。

変わるのはイントネーションだけ(疑問文の場合は、イントネーションを上げればよい)。
C'è una camera libera? - Si, c'e una camera doppia.
チェ ウナ・ーメラ ーベラ? ― シ、チェ ウナ・ーメラ ッピア
空いた部屋がありますか? ― ええ、ダブルルームが空いています(あります)。


 なお、否定文は肯定文の定動詞(定形の動詞)の前に non を置くだけ。
Davide non è a casa.
ダーヴィデ ノネ ア・カーザ。
ダーヴィデは家にいません。
Non siamo di Bologna.
ノン シアーモ ディ・ボローニャ。
私たちはボローニャの出身ではありません。

注意 !
否定を表す代名詞のたぐいが後にあるときも、
上の場合と同じように、定形の動詞の前に non をつける。
Non ho nessun impegno.
ノン・ノ ネッス-ン インーニョ。
私は何の用事(約束も)ありません。
Non c'è nessuna novità.
ノン・チェ ネッーナ ノヴィ
何も変ったこと(新しいこと)はありません。




Simone Martini e Lippo Memmi,
Margherita. Particolare
dell'Annunciazione tra i santi Ansano e Margherita
1333
proveniente dal Duomo di Siena,
Galleria degli Uffizi, Firenze



 エ-ゼルーツィオ・トレ

  時刻 (l'ora: ーラ) についての表現 >

「何時ですか?」は
Che ora è?
Che ore sono?
のどちらでもよい。
ケ ーラ エ(ケ レー)?
ケ ーレ ーノ?

 「〜時」というときに定冠詞を必要とすることに注意!
 「およそ〜時半です」は:
È circa l'una e mezza.
エ ルカ ーナ エ (ーネ) ッザ
およそ1時半です。
Il treno parte alle diciasette e venti.
イル トーノ ルテ アレ・ディチャッテ エ ヴェンティ。
列車は1720分に出発します。

 「15過ぎ」とか「15」は:
Sono le due e un quarto. / Sono le otto meno un quarto.
ーノ レ・ドゥーエ エ ウン・クゥワルト。 /  ーノ レ・ット ーノ ウン(ノン)・クゥワルト。
2時15分です。 /  4時15分前です。


その他、お昼に、真夜中になど:
Domani finisco di lavorare a mezzogirno.
ーニ フィスコ ディ・ラボーレ ア・メッゾジョルノ。
あしたは(私は)お昼に仕事を終える。
Il mio treno arriva a Milano a mezzanotte
イル・-オ・トーノ アーバ ア・ミーノ ア・メッザッテ。
私の(乗る)列車は午前0時に(夜半に)ミラーノに到着する。
なお、di lavorare は上述の前置詞と不定形(動詞)との組み合わせの例でもある。



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