'05年・スイスの南北と西の端
01.<< 8/4(木) Unsre Ankunft in Zürich >>
離陸して1時間半ほどして、機内で、いつものように昼前に、飲み物のサービスがあった。

経験を積んだ(風な)スチュワーデスがこちら(2階席)の担当だった。

「ビールをお願いします」「銘柄は何にいたしましょうか」

「○○を」「かしこまりました」

昼どきに、このスチュワーデスに、

「またビールをおねがいします、それにワインの赤ももらえますか」と聞いた。

家内も、「私もビールを」と言うと、

「どうぞ、どうぞ、私もビールを飲みたいのですが、残念ながら、着くまで、

12時間、飲めません。」

到着前の軽食のときになると、もう、こちらが注文をする前に、

「○○ビールですね」
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ウラル山脈を越えてから、モスクワの少し北を過ぎ、ポーランドとの国境あたりまで、

機外カメラの映像に、山地の様子が見えていたが、その後は、雲の中に入ってしまい、

しばらくの間、何も見えなかった。

ミュンヒェンの脇を過ぎ、シュツットガルトの上を越すあたりから、また、よく見えてきた。

機が高度を下げ始めたので、なおのこと、鮮明に下界が見えるようになった。

農地の区画が整然としていて、農地と森との境界もはっきりとしている。

そしてその畑地の中に、こつ然と滑走路が見えてきたかと思うと、

そこにストンと(今回は「ドスン」ではなかった)着陸した。
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到着後、我々は(娘もまじえて3人)機内の通路に群がるひとが少なめになるまで待ち、

人がまばらになってから、ほとんど列の尻尾になって、降り口への階段へ向かった。

その手前に先ほどのスチュワーデスがいた。すると別れ際、

「帰りの便で、ご一緒になりましたら、また○○をご用意いたします。ではお気をつけて。」

ありきたりの、丁寧なだけの接待ではなくて、ほとんど自然体でやっているように見えた。

日本のスチュワーデスにしては珍しい。初めてだ。
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空港駅の窓口で、レイルパスにヴァリデイティング・スタンプを押してくれるように頼んだ。

これが、いつもは、相手がなかなか押してくれず、あれこれと手間取ることが多い。

しかし、この度は、悶着は何もなく、ごく簡単に事が済んで、いささか拍子抜けがした。

Sバーン(郊外電車)の発車時刻を聞くと、時間と番線とを、パスの表紙に、メモしてくれた。

チューリヒまで、間に駅が二つだけ、12、3分で、HB(中央駅)に着いた。

駅の売店で、必需品の缶ビール(ハイネケン)を3本買う。

10スイスフラン紙幣を2枚渡す。こういうところのは値段が高いのだが、

着いたばかりのときは、ビールごときに歩き回っていられない。

釣りは5スイスフランぐらいだろう、と思って、受け取り、

歩きながら、ひょいと取り出して、見た。0.5フランだった。

まだ小銭の種類に疎いときには、このようなちょっとした騙しにひっかかる。
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駅の横(南側)に出てみた。

市電が、縦横に走っている。
こういう町は、初めてでも、線路の交差の形状から、

市街図との照合がとても簡単である。

すぐに、辿るべき通りの見当がつき、

念のために通りがかりのオバサンに確認をして、

ものの4、5分もゆくと、左手に、

目指すホテルとおぼしきものが見えてきた。

aus: cityguide ag & Info Verlag AG, 2003
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