'05年・スイスの南北と西の端
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今年は、最初、スイスとオーストリアをまわろう、と思っていたのだが、

いざ、調べてみると、期間も、例年よりは短かめにせざるを得なかったせいもあるが、

鉄道を利用して歩きまわると、ときには、強行軍にならざるをえないようで、

もう、完全に老人の域に入った小生には、いささか無理なように思えた。

それで、行動範囲を、スイスに限定し、なるべく端の方まで、回ってみることにした。

トーマスクックの時刻表で、だいたいの列車での乗車時間を考慮しながら、

おおよその日程を組んだ。

そのほかにやるべことは、いつもだいたい決まっている。

まず肝腎なのは、希望の日時の、格安の往復の航空券(夏場は高めだが、

それでも一人往復20万円前後のものが手に入る)を出発の3か月前に手に入れること、

ただし、航空会社は、安全性を考え、一応まともなところにする。

この種の航空券は安いかわり、キャンセルのときは分が悪い。が、それは承知の上。

あとは、あまり急がない。
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6月の半ばになってから、今年は6箇所のホテルにメールを送ってみた。

すると翌日には5箇所から応諾の返事が来た。


ところで、一昨年、イタリアのホテルからのメールを受け取ったとき、

こちらへの宛名の書き方は、概して、Gentile Sig. Kamata だった。

今回、ルガーノのホテルからのは、Egregio Signor Kamata となっていた。

これは、英語の場合なら、たとえば A. J. Cox, Esq. のような、

少し古風な(そして丁寧な)表現ではなかろうか。


それはさておき、このたび、6通のうち1通だけ、相手に届かなかった。

が、もういちどよく見てみたら、アドレスの1文字を間違えていた。

送り直すと、すぐに返事が来た。

折り返しコンファームのメールを出し、部屋の確保は簡単に済んだ。

それから、旅行の行程に合わせたレイルパスを購入し、

最低限の海外旅行傷害保険に入り、

銀行で、数十万円を旅行先の通貨の紙幣、今年はスイスフラン(CHF

(スイス連邦の正式名称は Confoederatio Helvetica)に両替した。

ところで、スイスフランの紙幣は、20数年前にも、いちど使ったことがある。

しかし、どのようなものだったのか、ぜんぜん記憶に残っていなかった。

今回、受け取った紙幣の裏表をしげしげと見て、初めて気がついた。

100スイスフラン紙幣の、表の文字: スイス国立銀行、100フラン が、

フランス語とイタリア語で表示してあり、
裏は、ドイツ語とロマンシュ語で表示してあった。
そして、50フラン紙幣には、

表が、ドイツ語とロマンシュ語、裏は、フランス語とイタリア語になっていた。
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さて、両替えしたスイスフランのうち、ホテル代が、3人で9泊、朝食込みで、

合計、CHF 2182. - (約20万円)。

今年は、ランクを、我々にしては、心持ち上げて、「星三つ」のところにした。

その他は、買い物用と予備の費用。

2年ほど前から、トラヴェラーズチェックはやめにした。

使うときに一枚一枚サインしたりと、いささか煩わしい。

手元の現金を紛失してしまった、など、万が一の場合に備えには、

海外でも使えるキャッシュカードと、一般のクレジットカードを持ってゆくことにしている。