昭和50年 (1975) ごろだったか、シャープのワープロ「書院」を購入した。
「5インチ」のフロッピィディスクに文書を保存できるというものゆえ、
第2水準漢字を使う際に、少々手間取るというぐらいの不便は、さほど苦にはならなかったが、
当然のことながら、ウムラウトが打てない。ssもない。
それで、手間と暇をかけて、外字として、Ae, Oe, Ue,ae, oe, ue, ss 作成し、
ついでに、アクサン記号の付いた e, a, e, u, a, e, i, o, u とトレマ の付いた e, i, u それに セディーユ も作った。
今にして思えば、まったく無駄なことをしたものだ。
こういった私的な外字は、互換性がぜんぜんないから、
他人には、同じ書院を持っていても、虫食いだらけになってまるで読めない。

おまけに、3.5インチのフロッピィが主流になったとき、
せっかくストックした5インチフロッピィの中身を、3.5インチに移し変えてもらおうかと、
当時、シャープのサービスセンターに当たってみたが、大層な費用がかかるようなことを言うので、やめにした。
データが入った5インチのフロッピィ7、8枚は、ゴミに捨てた。
3.5インチのものは、今でも通用しているので、
自宅のワープロ(やはり「書院」)の分は、パソコン(Macintosh)用に何とか変換できた。
ただウムラウトは、私製の外字なので、虫食いのままで、
これは今でもそのままで、もう面倒くさくなり、直していない。

ともあれ、パソコンでワープロソフトを利用して作成するようになってからは、フォントも見やすいものになり、
特殊文字も、ウムラウトやアクサン記号のついたものなら、
マッキントッシュの場合だが、オプションキーを利用して、たやすく打てるようになった。


「欧文用のキーボード」は、キーボードの一番下の列の左側に、オプションキーとコマンドキー、
そして、右には余分なキーはなく、真ん中にスペースバーが、幅広く位置している。
それで、「コマンドキー+スペースバー」で欧文から和文へ、あるいは和文から欧文へと、瞬時に切り替えらる。
これは、「和文欧文混在」の文章を打つのに、とても便利だ。
しかし、残念なことに、一般に市販されている日本のキーボードは、
この一番下の段に、その他もろもろのキーがゴチャゴチャと増やしてあり、
いきおい、スペースバーの幅は狭くなり、まったく使い勝手が悪くなってしまった。


英文用のスペルチェッカーは、American English の方は、ワープロソフトに標準で備わっていて何不自由ない。
British English 用も、さほど苦労なく手に入った。
しかしながら、ドイツ語のスペルチェッカーを手に入れるのは、少々手間取った。
かつて、8年ほど (?) 前に Walz Word というマルチリンガルをうたったワープロソフトを見つけ、
オプションでドイツ語のスペルチェッカーを購入した。
その後は、Word Perfect のスペルチェッカーに変えた。
が、このワープロソフトも時代の流れで消滅した。
目下のところは、 Nisus Writer を利用している。
(平成14年 2002 秋、取りあえず、了。)
< 前のページ