平成10年 (1998) 度までは、週に一度、月曜の午後に、車で桐生を往復し、
工学部の2〜4年生向けに、選択科目のドイツ語を教えていた。
その平成10年 (1998) の秋だったか、教室前の廊下で、見覚えのある学生が待ち受けていた。
以前に、小生の総合科目(独英比較文法)を受講していた
たしか電子科の学生であったと思う。
その学生に、
「ドイツ語のホームページを作りたいのですが、先生、方法を知っていますか」と尋ねられた。
このとき小生は、ホームページを作るどころか、インターネットに接続することすらやっていなかった。
それで、相手の質問の意図をまったく理解できず、すげなく、
「作ったことがないのでわからん」と断わってしまった。
だいいち、ワープロソフトを利用して、何の支障もなく
ウムラウトやエスツェットを打つことができるのに、
なにゆえにそんなことを聞くのか、特別な問題はないではないか、と思い込んでいた次第である。
それが今回、きまぐれを起こして、
ホームページなるものの仕組みはいったいどうなっているのか、
少し探ってみようか、と思い、試みに、作成にとりかかってみた。
そして二、三年ぶりに、かの学生Sの質問の意味がわかった。
つまり、ウムラウトやアクサン記号のついた文字に関しては、
まったく、一筋縄では行かなかったのである。
それで、悪戦苦闘、あれこれと(手許にあるものだけで、であるが)、試してみた結果、
かろうじて、以下のようなところまではわかった。
ワープロソフトで作成したドイツ語(フォントは GenevaTimes など)を、
例えば、
といったものを、ホームページ作成ソフトを利用して、
(フォントは、同じように GenevaTimes を指定し)コピィ&ペイストをしてみた。
そして、Netscape Communicator で開いてみたら、きちんと表示された。
ただし、HTML のソースを、念のために、確かめてみたら、
<p><font face="Geneva">sthetik, Gtner, ffentlichkeit, zwf, bungen, Hte, Strae<br>
のようになっていた。
しかし、この方法は、Microsoft Intrenet Explorer の場合には、具合が悪いようである。
つまり I.Explorer で開いてみると、上の単語は、文字化けしたままで、
\sthetik, Gtner, ffentlichkeit, zwf, ?ungen, Hte, Strae
といったぐあいに表示されてしまう。
やはり、ウムラウトを表示させるには、I.Explorer の場合には、少々煩わしいけれども、特殊文字の表記の仕方の、
アンパーサンドとセミコーロンで挟む方法を、取らざるをえないようだ。
上述の例の場合であれば、
<p><font face="Geneva">&Auml;sthetik, G&auml;rtner,
&Ouml;ffentlichkeit, zw&ouml;lf, &Uuml;bungen, H&uuml;tte,
Stra&szlig;e
<br>
といった風に、である。
ちなみに、この表記の仕方をとると、あいにくなことに、こんどは Netscape の方が、
?sthetik, G?rtner, ?ffentlichkeit, zw?lf, ?bungen, H?tte, Stra?e
といった表示になってしまう。
なお、こういった問題は、
日本語を主にした表示に「ドイツ語を混在させる場合」の話になるのではなかろうか。
とにもかくにも、以上のようなわけで、
レジュメのドイツ語文だけは、二つの方法で表示してみることにした。
つまり、Intrenet Explorer 向けと Netscape Communicator 向け、のつもりで、
いささか、くどくて、見苦しいのは、承知の上で、並べてみたわけである。
ブラウザのヴァージョンによっても、また、ウィンドウズかマッキントッシュかによっても、
表示のされかたが違うようなので、
しばらくあいだ、並記をしてみて、ブラウザによる表示の違いを比較してみたい、と思う。
Microsoft 社がコンピュータソフト界を席巻し、大方のひとが Intrenet Explorer を使用している昨今なので、
Explorer 向けの表記を先にした。
なお、レジュメ以外は、煩わしいので、I.Explorer 向けだけにした。
先達の諸兄のご教示ご批判を乞いたい。
(注、昨今の事情を鑑み、N.Communicator 向けの独文は廃止。25/Nov/'09)