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結果として、この交渉は長引いてしまったが、
小生が「96ソンティム(サンティム)」という「端数」の一件を少し甘く見た、
というところにその一因があることを認めざるをえない。
ボタンの掛け違いのようなことが生じたのだが、
最初から0.96€のことをきちんとしておくべきであった。
遅まきながら、そのことに気が付いたので、今日(9/18)、つい先ほどメールを出したばかりだが、
さらにもう一通、当時の支払いの状況をもう少し丁寧に描写した文を、
『あなたの返信に関して、8月3日の朝の状況』というタイトルを付けて、送った:
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< Madame, Monsieur,
8月3日の朝の状況を説明します:
私たちは9時15分に階下へ降りて、受付の女性(フロント)に122€を支払いました、
がその受付には小銭がなく、1€を返してよこした。従って、もっと正確に言えば、
「私は現金で121€を支払った」ということになります。
ご返事を待ちつつ、敬具。 >
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このメールに対しては、折り返し、『返信』が来た:
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< Bonjour,
残念ながら、今のところいかなる現金決済の痕跡も見つけられません。
私はいくつかの調査を行い、週の初めに、あなた宛て再び連絡をします。
敬具 >
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この文面から、相手の表現のニュアンスが(わずかだが)変わったように思えたので、
次のような疑問と提案を述べたメールを送り、
相手の調査結果の知らせを、少しは期待をして、待った。
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『8/3の朝の状況について、続き』
< いくつかの調査を行い、週の初めに私宛連絡をよこす由、お礼申し上げます。
私はきのう、次のように書きました:
9時15分に受付に122€を支払ったが、受付には小銭がなかった云々.(以下省略) . .
私は目下、受付の女性の振る舞いに少し疑問を持っております。
私が払ったのは結果的に121€だけでした。
それにも拘わらず、なぜ彼女は私に121.96€の領収書をよこしたのか?
私はあなたにひとつ提案を致します。
どうか受付の係の女性にひとつ質問してくださることをお願いします。
あなた方は、当時の朝の状況、かつまた、
誰が8/3の朝(9時15分)にフロントの担当者だったかも、調査することできるはずです。
返事を下さることを期待しつつ、敬具。 >
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そして相手からの返事を待った。
ところが、「よく調べて、週の初めにもういちど伝える」と書いてよこしておきながら、
その後まるで音沙汰がない。
少し腹が立ったが、辛抱して、あと一週間、待ってみることにした。
その間、相手に当時の状況をより詳しく伝えてやろうと、表現をあれこれ考え、
また文法上の間違いにも気づき、何度か修正した。そんなこんなで、文章は長めになった。
推考を重ねた(?)文を、満を持して、9月28日の午前中に送信した。
時差が目下7時間ゆえ、日本時間の夕方ごろには読んでくれるだろう、と期待して:
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『9/18のe-mailにたいして』
< Madame アシスタント・ド・ディレクシオン、
あなたは、9月18日付けで
「私はいくつかの調査を行い、週の初めに、あなた宛て再び連絡をする」
という返信をよこした。
私は待った。が、まるで応答がない。あなたからのメールはまだ来ていません。
私は習慣として旅行中にメモを取っている。
8月1日土曜日の深夜(12時)に、突然けたたましいアラーム(火災警報)が鳴った。
そしてそれがかなりの間続いた。それでわれわれも階段を下りました。
すると下のロビーにはすでに多くの人が集まっていました。
しかし、さいわい火災ではなく、火災報知器の故障だったようです。
この出来事の翌々日(8月3日、月曜日)、朝の9時15分に、
私たちはホテルのレセプション(フロント)にいました。
私はこの前のメールに
「受付の女性(若い女のひと)に122€を支払ったが、このひとは小銭が無く、1€を返してよこした。
従って、正確には、フロントで121€を現金で払った」ことになる、と書いた。
具体的に説明します:私は、50€紙幣を2枚、20€紙幣を1枚もしくは10€紙幣を2枚、
そして2€を銀貨で、支払った。受付の女性は私に1€を返した。
あなたは私宛に
「残念ながら、目下いかなる現金決済の痕跡も見つけられない」と書いてよこした。
私はそこには「間違い(エラー)がある」と思う。
「あなた方がいったい正常な(まともな)レジスター所持しているのかどうか?」
そのことも、私は疑っている。
あなた方は、8月3日(月)の朝9時15分に、
だれがレセプシオンにいたのかをご存知なはずです。
そのときのréceptionnisteに質問をしてみましたか?
そしてまた、当日の朝の状況について調査(取り調べ)をおこないましたか?
あなたの応答を待ちつつ、敬具。 >
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これまでは、現金決済の記録はない、とか、痕跡はない、といった内容の返信しかよこしていない。
上のようなメールを出したが、
今度もまた「木で鼻をくくったような」表現のmailが来るのだろう、と想像し
金が戻ってこないのなら、これを出して終わりにしようと、
次のようなメールを「下書き保存」にした(拒絶のメールが来たら、即、返信しようと)。
(生来もの覚えが悪く、話すのも書くのも生半可だが、悪口雑言の類いは少し頭に入っている)
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< あなた方が十分な調査をせず、また私の言うことをまったく理解しないとは、まことに残念です。
結果的に、私たちは二泊のためにじつに高い支払いをした(121+121,96=242,96)ということになる。
これはじつにヒトを愚弄している(se payer la tête du monde)、
背の縮コマッタ老人に対する陰謀(un guet-apens pareil envers un homme vieux et rabougri)だ。
ブルジュ滞在は、私と家内に悪印象を与えた。
まったく残念だ(が仕方がない) !
しかし、このたびの事の顛末そしてe-mailでのやりとりは
「小生のフランス旅行記の後日談のための素材を提供してくれた」と、
そう考えれば気休めにはなります。 敬具 >
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ところが、ホテルからの『返信』は、思いがけないものだった:
これまで「管理のアシスタント」とやり取りをしていたが、
最後のメールは「レセプシオンのチーフ」がよこした。
(09/29(火)0:06の発信だから、現地時間で09/28(月)17:06に出したメール)
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< Bonjour,
我々は今日あなたの銀行口座へ121€の額を返済したところです。
これら情報のすべてについて何なりと申し付けてください。
敬具(Cordialement) >
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29日の朝にこのメールを見て、昼過ぎに返信した:
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『返済について』
< Madame, Mademoiselle Chef de réception
私の銀行口座に今日121€を払い戻してくださったとのこと、心からお礼申し上げます。
あなた方がようやく私の言う事を理解して下さり、私はうれしい。
敬具
(Je vous prie d'agréer, Madame, Mademoiselle l’expression de mes sentiments distingués,) >
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今回の一件は、これで決着した。
ここに至るまでは、ずいぶんと手間ひまがかかったという印象だが、
とにもかくにも、よい結果に終わって幸い。
ホテルからの最後のメールも、言い訳も詫びのひと言もなく、そっけないものだが、まあよかろう。
Comme quoi, tout' est bien qui finit bien. 終わりよければ全てよし。
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一週間ほどのちに口座を確認した。たしかに09/28付けで121€が払い戻されていた。 |
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