'15年・南フランス行メモ >>
00-2.<< 閑話休題 >>
年を取ると食い意地が張っていけない。

去年、フランスのチーズ(フロマージュ)が多種多様であることに、遅まきながら気がついた。

今年は、「365種類」もあるというフロマージュについて、あれやこれや調べて、知識を増やし、

今回は、種々のタイプのものを、大いに味わってこよう、と算段した。

そして、(MS-Wordを利用して)画像および詳しい説明付きの資料を作り始めた。

それが次第に膨大な(容量の大きい)ものになっていった。

すると、パソコンが時々フリーズするようになった

(MS-Word との相性が余りよいとは言えないようだ)。

それで、今まで、このような場合には、いつもやっていたことであるけれども、

「ソフトを強制的に終了させ、ふたたび、強制的に再起動させる」ことを、繰り返した。

結果的に、この行為は手荒で、かつやり過ぎだった。

システムにとってかなりのダメージだったようで、遂に、

ぜんぜん起動しなくなってしまった。もうウンともスンとも言わない。これが4月末のこと。

その一ヶ月ほど前(4月1日)、内蔵のバックアップ機能 Time Machine を利用し、

外付けのハードディスクにバックアップを取っていた。その一ヶ月前の状態に戻すべく試みた。

これはうまく行ったようだったが、(しかし結果的には余計なことをしてしまった)、

Time Machineが以前の状態に戻したのは、その表示が画面にでたので、わかったけれども、

OS自体がぜんぜん起動しない。

パソコンが使えないとしたら、ホテルや列車の予約が取れない。

これでは今回の旅行の段取りに大いに支障をきたす。

焦る気持ちを押え、強いて気を落ち着かせて、Macのサポートセンターに電話をしてみた。

オペレータの指示に従い、パソコンをあれこれ操作してみたが、なんの反応もなし。

オペレータの言では「システムの深いところのトラブルという可能性がある」とのことで、

どうも素人の手には負えないらしい。そして仙台のストアを教えてくれた。

が、そこは一週間先まで予約が埋まっている、とのこと。

市内の別な業者をも紹介してくれていたので、そこにも電話をしてはみたが、

「この電話は現在使われておりません」という応答。これが4/24の金曜日のこと。

途方に暮れて、この夜はまったく安眠できなかった。

翌朝、気を取り直して、9時に再びサポートセンターに電話をしてみた。

「民間の業者にはつながらない、1週間後でもよいから、ストアの予約を取りたい」旨を伝えると、

直接ストアにコンタクトを取って、予約の状況を調べてくれた。そして、

「仙台のストアは、(たまたま)今日の5時半に空きがある」ことを教えてくれた。

これは幸運。さっそく予約を取り付けてもらい。

時間に合わせて、午後の電車に乗り(夜は車の運転をしない)、パソコンを預けて、帰ってきた。

「修理をするのに48時間の余裕をくれ」とのことだったので、2、3日は待つつもりでいたら、

翌日の昼頃とつぜん店から電話があり、「OSの上書きインストールだけで済んだ」との話。

「今からすぐに受け取りに行く」旨の返事をし、最寄りの電車に乗った。

ストアでは、パソコンを起動させ、具合を確認させてくれた。申し分なく動作した。

本当によかった。心底安堵した。

この一ヶ月間で作成した資料は消え、4月1日の時点の状態に戻ってしまったけれども、

そんなことは許容範囲、ぜんぜん問題ではない。ふたたび使えるようになったことがうれしい。

この一件の後、ファイルが大きくならないように、早めに分割して、保存するように努めている。

パソコンは田舎暮らしの老人に取っては必需品。

これがなければ手足をもがれたも同然、にっちもさっちもいかない。

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