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20-1.<< 8/21(日)ローマへ戻る >>
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予報ではローマの気温は37℃。朝食前に支払いを済ませ、
すばやく飲み食いをして(パンはクロワッサンしかなく、しかもひどい代物)、
ペルージャ発7:40でローマ・テルミニへ向かう。レッジョナーレだが、
この手の列車にしてはめずらしく、1等車が付いている。座席の具合がとてもよい。
きょうはレイルパスを使用、残り1回は明後日の空港行きエクスプレスに使う予定。
途中の停車駅から次々にけっこうな人数が乗り込んでくるが、
1等車だけが空いていて、客は数えるほどしかいない。そこにときたま2等の客が入り込む。
女の車掌(比較的若い、背はさほどないが恰幅はよい)に咎められると、
さっと隣の2等車へ逃げ出すのもいるが、何人かが追加の料金を払わされていた。
二三度、そのことで悶着があったが。そのうちの一度は、険悪な状態になった。
われわれは1等車の入り口から3つか4つ目のボックスに坐り、
小生はドアを背にし、家内と向き合っていた。
背後のドア近くで、車掌が誰かに追加料金を請求しているのが聞こえてはいたが、
とつぜんその客(男)が怒鳴り始め、大声での言い合いになったので、
少し立ち上がって振り向くと、ドアの前で車掌が仁王立ちになり、その車掌に、
中肉中背の男が掴みかからんばかりの勢いで文句を言っている(わめいている)。
車掌の両脇に大柄な男がふたり立っていた、女もいた。
状況がよくわからなかったが、
向いの席にいて、正面のできごとの一部始終を見ていた家内の言によれば
「30 代の夫婦の男のほうが、1等の料金の支払いを拒否して隣の車両へ移ろうとしたが、
車掌は認めず立ち塞がり、支払いを要求した。男は激高し、危険な雰囲気になった。
その途端、近くの席にいた二組の夫婦がさっと立ち上がり、車掌を守ろうとした」云々。
ローマ・テルミニ着、ローカル線の列車のゆえか、ずつと手前のホームに停車、
出口まで優に1キロメートル以上歩かされる。
空港からのエクスプレスが停まるホームよりも遠い感じだ。
ホテルには10時半すぎ、まだ早い時間だが、部屋に入れた。
ひと休み後、運動がてら、サン・ジョヴァンニ・ラテラーノ教会まで往復しにでかける。
メルラーナ通りを(ほぼ南へ)下る。
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この通りは並木道で、
いまの時間、
左手の歩道は日陰で、
比較的気持ちよく歩ける。
日なたで信号待ちをすると
頭が焼けそう。
ラテラーノは
初めてのようだった、
これまでに
見た記憶がない。
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dal: "Baedekers Reiseführer, Italien." Karl Baedeker Verlag, 1989
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戻って、マッジョーレ教会脇のいつものスーパーで、きょうは買い溜め。
ハム、チーズ売場がたまたま空いていた。係のオジさんにパルミジャーノのことを聞くと、
「これがお買い得、品質は同じ、かたまりが大きいから特売の値段にしてある」
その大きな固まりをもらう。
乾燥サラミも品質と種類のことを聞き、3種類を何本かずつ、ぜんぶ真空パックにしてもらう。
さらに、乾燥ポルチーニも数パック、黒コショウの瓶など。
きょうの夕食用に何かとガラスケースを覗くと、丸いコロッケのようなものが見える。
「そのアランチーノのようなものは何か?」―「リーゾ」
「リーゾだけか?」―「肉とチーズとリゾを混ぜてある」―「じゃそれも二つ」
今回の旅行、毎夕、平均して、二人で缶ビール4本、ワインはボトルの3分の1。
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