'11年・北イタリア散策 >>
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予報ではローマの気温は37℃。朝食前に支払いを済ませ、

すばやく飲み食いをして(パンはクロワッサンしかなく、しかもひどい代物)、

ペルージャ発7:40でローマ・テルミニへ向かう。レッジョナーレだが、

この手の列車にしてはめずらしく、1等車が付いている。座席の具合がとてもよい。

きょうはレイルパスを使用、残り1回は明後日の空港行きエクスプレスに使う予定。

途中の停車駅から次々にけっこうな人数が乗り込んでくるが、

1等車だけが空いていて、客は数えるほどしかいない。そこにときたま2等の客が入り込む。

女の車掌(比較的若い、背はさほどないが恰幅はよい)に咎められると、

さっと隣の2等車へ逃げ出すのもいるが、何人かが追加の料金を払わされていた。

二三度、そのことで悶着があったが。そのうちの一度は、険悪な状態になった。

われわれは1等車の入り口から3つか4つ目のボックスに坐り、

小生はドアを背にし、家内と向き合っていた。

背後のドア近くで、車掌が誰かに追加料金を請求しているのが聞こえてはいたが、

とつぜんその客(男)が怒鳴り始め、大声での言い合いになったので、

少し立ち上がって振り向くと、ドアの前で車掌が仁王立ちになり、その車掌に、

中肉中背の男が掴みかからんばかりの勢いで文句を言っている(わめいている)。

車掌の両脇に大柄な男がふたり立っていた、女もいた。

状況がよくわからなかったが、

向いの席にいて、正面のできごとの一部始終を見ていた家内の言によれば

30 代の夫婦の男のほうが、1等の料金の支払いを拒否して隣の車両へ移ろうとしたが、

車掌は認めず立ち塞がり、支払いを要求した。男は激高し、危険な雰囲気になった。

その途端、近くの席にいた二組の夫婦がさっと立ち上がり、車掌を守ろうとした」云々。

ローマ・テルミニ着、ローカル線の列車のゆえか、ずつと手前のホームに停車、

出口まで優に1キロメートル以上歩かされる。

空港からのエクスプレスが停まるホームよりも遠い感じだ。

ホテルには10時半すぎ、まだ早い時間だが、部屋に入れた。


ひと休み後、運動がてら、サン・ジョヴァンニ・ラテラーノ教会まで往復しにでかける。

メルラーナ通りを(ほぼ南へ)下る。
この通りは並木道で、

いまの時間、

左手の歩道は日陰で、

比較的気持ちよく歩ける。

日なたで信号待ちをすると

頭が焼けそう。

ラテラーノは

初めてのようだった、

これまでに

見た記憶がない。

dal: "Baedekers Reiseführer, Italien." Karl Baedeker Verlag, 1989
戻って、マッジョーレ教会脇のいつものスーパーで、きょうは買い溜め。

ハム、チーズ売場がたまたま空いていた。係のオジさんにパルミジャーノのことを聞くと、

「これがお買い得、品質は同じ、かたまりが大きいから特売の値段にしてある」

その大きな固まりをもらう。

乾燥サラミも品質と種類のことを聞き、3種類を何本かずつ、ぜんぶ真空パックにしてもらう。

さらに、乾燥ポルチーニも数パック、黒コショウの瓶など。

きょうの夕食用に何かとガラスケースを覗くと、丸いコロッケのようなものが見える。

「そのアランチーノのようなものは何か?」―「リーゾ」

「リーゾだけか?」―「肉とチーズとリゾを混ぜてある」―「じゃそれも二つ」


今回の旅行、毎夕、平均して、二人で缶ビール4本、ワインはボトルの3分の1。
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