'11年・北イタリア散策 >>
10-1.<< 8/11(木)ヴェネーツィア、散歩と買い物 >>
ここの朝の食事は上等、サラミ、ハムが2種類、それにチーズ、味は申し分なし。

老給仕が「カップチーノのお代りもどうぞ」と言ってくれたので、

好意に甘えて、もう一杯もらった。おいしい。

食後、フロントの兄チャンに部屋のチェンジのことを尋ねると

「荷物をまとめておいてくれ」とのこと。

「ヴェネーツィアのグラスの店、それからこの地方(ヴェーネト)のワインが欲しいが

店をどこか薦めてくれないか?」

どちらもふたつ、地図上に印をつけ、店名を書き添えてくれる。

きょうは橋(スカルツィ橋)を渡り、

リアルトやサン・マルコを示す標識を目安に、左右に折れ曲がりつつ南へと向かう。

aus "Allianz-Stadtplan, Venedig"
Mairs Geographischer Vlg. Verlag Hallwag A.G.
サン・ジョヴァンニ教会(Ch. di S. G. Evangelista)、フラーリ教会(Chiesa dei Frari)の

脇を通り、ポーロ橋の手前のサオネーリ小路あたりで、家内がミニグラスに目を留める。

地図に印をつけておいて、西の方向へ。

メローニ小広場(Campiello)、アポナール広場を過ぎて、リアルト橋。

渡ってからは、適当に南へ下り、サン・マルコ広場に出る。もの凄い数の人出。

まわりの建物をざっと眺めただけで、広場の南西の端にある穴場の休憩所

( Gialdini ex Reali「以前の国王たちの花園」の意?)に入り、

木陰のベンチでひと休み。
この庭園は、

さりげない感じの

入り口のせいか、

あまり人目に付かず、

休んでいる人の数も

多くない。

まさしく静かな

憩いの場所で、

すぐ近くの

サン・マルコ広場の

喧噪とは

まったく無縁なのが

不思議だ。

aus "Allianz-Stadtplan, Venedig"
ibid.
このあと、教えられたグラスの店を2カ所、サン・マルコの北側のマニーン広場の

近くのところと、そこから東の方へ4、500メートル歩いて、

サンタ・マリーア・フォルモーサ教会のすぐ手前の小路の店、

どちらもふつうの食器屋だった。こちらの聞き方がまずかったか。

それで、けさ来るときに目星を付けたサン・ポーロ教会の西の店を目指す。

サリツァーダ(石畳の道)・サン・ポーロを西へ、橋を渡って小路に入り、

かの店を捜すが見つからない。

この近くのはずなので、近間の小路を端からしらみつぶしに当たってみる。さいわい何とか見つかる。

連れは目当てのグラスとペンダント(自分のと娘へのみやげ)を求める。

次は、また(もう何度目か?)レアルト橋を渡り返して、

きのう通ったカナール・グランデの東側の道を北上する。

今日もロル・ピッツァを買い、かのスーパーで乾燥サラミ、ビール、果物を仕入れる。

リオ・テルラ(元小運河の意?)・サン・レオナルド通りのワイン屋はあいにくとシエスタだった。

グーリエ橋を渡り、サン・ジェレミーア広場のすぐ先の惣菜屋で

「ヴェーネトのワインで上等なもものを見せてくれ」。

オバさんが薦めてくれたものは 10€ そこそこのもの。「もっとよいものを」。

するとカギを取りにゆき、ガラス戸の中のものを取り出す。

出されたものから適当に選んで(オバさん自身はあまり詳しくない)、18€ のものをもらう。
〜〜〜〜
宿の兄チャンが別な部屋を(209号室)を用意してくれていた。

きのうの部屋もスーペリオーレだったが、こちらの方がバス、調度品ともにランクが上なことは明瞭。

庭に面していて、通りの音は皆無。まったく静かな部屋、夜もほとんど物音がしなかった。

ワインの栓が堅い。渾身の力を込めてようやく抜けた。味は渋くて、まちがいなく上等。

今回の旅で、4本目。

今日は6キロ以上歩いたろうか、ビールも格別うまい。ビールはいつもローマ産の赤い缶 ペローニ。

瓶詰めのピクルス(ミックス)にも味をしめ、ほぼ1日置きに買っている。

種類もいろいろある。オリーヴ油のもの、(ワイン)ヴィネガーのもの、

クラッシコとレッジェーロ(穏やか)その他。

今日のピクルスは「穏やか」、前に買ったのはピリッとしていた。
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