'11年・北イタリア散策 >>
07-1.<< 8/8(月)ジェーノヴァ散策(Genova) >>
昨日と今日との天気は曇り。

カップチーノとアランチャータはバツ。チーズが二種類、パニーノは良。

ここの朝食は一長一短だ。

宿と駅の間にアッシェンソーレがあるはず。すぐに見つかる。

乗り場手前に職員らしき人たちがたむろしている。

「ここで乗るのか?」―「そうだ。だが、カステロは休みだ」

「いつもか」―「月曜日は休み」。やれやれ、乗るのはヤメにする。

それではと、昨日の道(バルビ通り)を東へ。

三宮殿のチケット売場に入ろうとするも、(昨日は開いていた)ドアが閉まっている。

貼り紙があり、「月曜日は休館」の表示。しまった、きのう入ればよかった、が後の祭り。

カステレット(小さなカステロの意か)へ(エレベータは使わず)歩いて登ることにする。

塔でも城でも、石段や小道を一歩ずつ上がると、その高さがよくわかる。一種の歩測だ。

地元のお年寄り二人が立ち話をしている。登り口の階段の場所を教えてもらう。

上からの見晴しはなかなかのもの。ひと休みし、リンゴとビスケをかじる。
こんどは、

登ってきた階段を

途中まで降り、

左折し、

もひとつ東側にある

別な石段を登る。

登り切って、

今は閉じている

ケーブルカーの終点の

上の方を回り降りる。

散歩みたいなものだ。

このケーブルカー、

途中で聞いたオバサンは

「コワレタ」

と言っていた。

dalla "Pianta di Genova"
© 2010, M&R Comunicazione - Genova
コルヴェット広場を横切り、きのう来たフェラーリ広場へ。

その西側の旧市街を探索しようと、小路に足を踏み入れた。

入ってすぐに、犬を連れた上品そうな奥さんを見かけたので、声をかけた。

「地元のワインを手に入れたいが、どこかこの近くにワインの専門店はあるでしょうか?」

「すぐ近くにある」と案内してくれたが、あいにく閉まっていた(夏季休業)。

少し考えている風だったが、思いついたらしく「地図はあるか?」

インフォでもらった地図を示すと、「Piazza Matteo の角に専門店がある」

歩きながら「どこから来たのか。日本から? 日本のどこからか? 」―「センダイの近くだ」

よくわからない風なので「フクシマも近い」。と、「あなた方も被害にあったか?」

「われわれは何ともなかったが、他の多くの人が被災した」―「悲しいことでしたね」

ワイン屋は S.Matteo 教会の向い、と念を押されて、別れた。言われた通り、すぐに見つかった。

中に入り「地元のもので、本物の上等なものを買いたい」

だが、出してきたものは 12.5ユーロのもの。

「これが地元のものとしては一番高い」と言う。それで1本もらった。

下町を少し歩いてみたが、雰囲気は荒れ気味で、散歩には向かない。戻ることにする。

昨日のバールに立ち寄る。

オジさん(バールの主人)はジェーノヴァの名物だというサンドをしきりに勧める。

それをひとつと、ナス、ズッキーニその他をたっぷり挟んだものとを購入する。

勧めてくれたサンドは、何か(肉か魚かもわからない)を

バジル(を使うのが「ジェノバ風」とは家内の言)といっしょに刻み、

厚肉で大きく巻き(いわば寿司の太巻きのように)、

それを輪切りにしたものをパンに挟んである。味はよかった。

ワインは失敗、ロゼに近い、味も今ひとつ、と感じた(この晩は)。


隣の部屋で犬のなき声がする。


夜中にも、ときおりキャンキャンと言い、人の声もする。

それで、昨年隣がうるさいときにやったことなのだが、家内と少し声高におしゃべりをした。

と、すぐに静かになった。
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