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00-1.<< 旅行前の段取り >>
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この前、3月11日に大地震があった。
棚から物がガラガラと転げ落ちたが、わが家はさいわい、器物破損程度の被害で済んだ。
しかし周辺では、かなりの被害が生じた。
ことしの旅行を取り止めるつもりはなかったけれども、
なかなか段取りを考える気になれず、ほっぽり投げていた。
しかし5月も半ばを過ぎた。
まだ、さっぱり気が進まなが、気を取り直し、
ローマかミラーノ往復の便が今年はどうなっているのか、調べてみた。
すると驚いたことに、いつのまにか、直行便が無くなっていた。
フランクフルトあるいはシャルルドゴール空港などで乗り換える必要がある。
少し落着いて考えてみて、2日後、シャルルドゴール空港で乗り換えの便にした。
行きは羽田発午前0時過ぎ。
これはローマに昼前に着くので、それはそれで移動には便利がよいかもしれない。
e-ticket の料金はいささか高かった。¥234,650x2 = ¥471,050 になった。
去年は直行便で¥372,320 だったから、10万ほど高い。
燃料代の高騰のゆえだろうかとも思ったが、過去の記録を見てみたら、
おととしのスペイン行は乗り換えで、45万ほどかかっていた。
今回のイタリア行きも乗り換えになったから、すこし高くついた、ということのようだ。
今回の旅程としては、希望として、ローマからシエナ、ピサに寄って、
ジェノヴァ、トリノをまわり、ミラノからヴェネチアへ、
できたらトリエステまで足を伸ばして、あとは下って、
ボローニャかフィレンツェを通って、サン・マリノやアッシジを見て、
ローマへ帰って来るようなコースをただばくぜんと思い描いていた。
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6月に入って、1週間が過ぎた。
カレンダーの6月20日の日付けのところに「ホテルの予約」とメモをしておいた。
そろそろ腰を上げなければならない。
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7日あたりから、イタリア国鉄のHP
<http://www.trenitalia.com/> で、
列車の運行の具合と乗車時間を見るために、
どこからどこまでかを入力して探ってみた。
反応がじつにスムーズで調べるのが楽だ。
これだと、
もうトーマスクックは買い替えなくとも
不自由しない。
最初に大まかなコース取りをするときに、
列車の運行経路を載せた地図を
利用するだけだから、
古い版でも問題はない。
ただし、このコースに関しては、
列車の実際の運行を
インターネットで検索した結果、
だいぶ手直しが必要になった。
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The route map above: from
"Thomas Cook EUROPEAN RAIL TIMETABLE",
September 2008
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もう強行軍はしない。乗り換えの余りに面倒なものは避ける。
宿まで行くのに駅から遠いのは避ける。いや、駅のそばがいちばん。
バスかタクシーを利用するようなことはもうやりたくない。
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翌日からは、宿を選ぶことを始めた。
まずはガイドブックを参考に、なるべく駅に近いところをインターネットで調べて見たが、
いまひとつ満足できない。
Google Italia のマップで、都市名を入れて検索し、ついで駅の界隈を選んで、
hotels と入れて候補を表示させる。地図上の候補のいくつかをクリックして、
割安で、かつ e-mail で(フォームではなく)予約の申し込みができるところを探す、
これが一番よい方法であることを再確認した。
去年の経験では、宿泊代(ダブル)は70ユーロ前後でじゅうぶん(ひとりあたり4千円弱)。
値段が高めの「老舗ふう」というのが、じつは案に相違して、期待外れ、ぼったくり、
ということがあったので。
シエナは駅前に宿がない。近くの町ポッジボンシの駅前に手ごろな宿があった。
ここを拠点にすれば、サン・ジミニャーノにも行ける。
トリーノとトリエステは端っこで行き来が長丁場になりそうなので割愛。
リーミニをベースキャンプにしてサン・マリノ往復。
(これはあとで変更し、サン・マリノ泊にした)
アッシジ往きはペルージャを宿にするが、
ボローニャからペルージャは長時間になるので、途中のアレッツォで一泊しよう。
あれやこれやの変更を加えて、宿も(例外は生じたが)ほとんどが駅前、
かつ e-mail アドレスを持っているところに絞った。
これで交渉をする。いつものように、宿賃は1、2割低めにして、申し込む。
こちらの申し出を無視したような高い値段を言ってきたところはキャンセルにする。
ここ2、3日で文面を作ってみよう。
といっても去年のひな型を利用し、宛先と日付と希望の宿料を加えるだけのこと。
海外メール送信方法:ウムラウトやアクサン記号を含むときは:
1). まず Nisus Writer で作った文章を MS Word にコピィする。
2). Word の文で形状の諸不具合を修正する。
3). ついで、この修正文 (Word) を Eudora にコピィして、それを送信する。
このやり方が、特殊文字も送ることができ、
かつ形式もくずれなさそうなので、ベターな方法かと思われる。
それでも相手の手許で文字化けを起こしたときには、最後の手段として PDF を利用する。
宿の予約は6月の20日ごろと思っていたのだが、
16日、木曜日に、思い立ってメールの送付に取りかかってみた。
インターネット上で提示されている宿料を参考にし、それよりも15% ほど下げて申し込んだ
(ダブルで80ユーロとあれば、70で、という具合に)。
ただ今回は宿数が多めだったので(12軒)いささか手間取った、というか、てこずった。
挙げ句「セキューリティのため」と
コンファームはウェブサイトを利用するよう求めてきたホテルが、3、4軒あった。
そんなこんなで、ほとんどのところがこちらの希望の金額を承諾してくれたけれども、
いささか頭がこんがらがってきて、
取りかかって4日目になってようやくメドがついてきた、というところ。
まだ2、3軒、けりのつかないところが残っているが、峠は越した感じがする。
今回は少し手際が悪かった。いや、歳のせいで体力、耐久力が衰えてきたということか。
夜中に起きてファックスやメールを送ったのはもう昔話。
いまは、早起きだけれども、寝るのも早い。夜の8時には床の中。
これが旅行に出ると、もっと早まり、6時には寝ている。
10件以上の宿の予約を、メールのやり取りで決めようとすれば、
どのみち3、4日は必要なようだから、
来年からは、1日に3軒ほど予約を入れ、コンファームをしつつ、次の3軒に取りかかる、
というようなペースにしよう。
その方が、頭と心臓への負担が少なくて済むような気がする。
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