'10年・シチリアとプ−リアへの旅 >>
21-1.<< 8/22(日)ローマ、ポーポロ広場往復 >>
昨夜10時半か11時に、

隣の部屋に入ってきた(おそらく)中年の夫婦のいさかいが、うるさい。

このホテルは部屋間の仕切りが薄い。午前1時半になってもまだ続けている。

それで、トイレに起きて、ドアを、音を立てて閉め、

家内に声を掛け、少し声を大きめにして、束の間だが、会話をした。

と、まもなく隣室は、静かになった。


朝7時半の食事。メニューが少し増えていた。

カップチーノの器械も新しいものになり、味もさらによくなった。

9時に、町歩きに出発する。

マッジョーレから北西の道ヴィア・アゴスティーノ・デプレーティスをとことこ歩く。

ゆるやかなアップダウンがある。初めて知った。

クワットロ・フォンターネ(4つの噴水)を過ぎ、トリトーネの噴水へ。

その途中の教会にふらりと入り、坐っていると、

前方の席にいた婦人が立ち上がり、つかつかと寄ってきた。

「英語は話せますか」 ― 「イタリア語が少しわかります(おこがましいが)」

「これからミサが始まります。

そのまま居てもいいのですが、静かにしていてください」

今日は日曜日だ。「わかりました」とは言ったが、

こちらはひとの邪魔をするつもりはない。

少し間そのまま居たが、静かに席を立った。

出てから、もういちど見直したら、イギリス国教会だった。

ヴァティカーノに似てはいるが、少し近すぎる。
ともかくデジカメで撮った。

画像を再生し、拡大してみた。

すると、たしかに違った。

だがそのドームの陰から、左手に、

ごくわずか、

ヴァティカンのドームが覗いていた。

石段を降り、バブイーノ通りに入って、ポーポロ広場へ。

広場のところから、真ん中のコルソ通りを下る。

途中、やや大きな教会。

「11時からミサ」とある。いまは15分前。入ってみる。

とまもなく、バッハの曲のような(パイプ)オルガンの音があたりに響き渡る。

こういう場所で聞くのは初めてのこと。音響効果はじつに大したものだ。

5分前になった。心残りだったが、退出した。

ついでトレーヴィの泉。大勢の観光客でひしめいている。

教会前の階段(日陰)でひと休み。

中はミサ中ゆえ、入るのはやめる。

4年前だったか、同じこの場所で休憩をした。
小道ピロッタ通りを南へ。

遺跡トラヤーヌスの市場

(Mercati Traianei)

の手前で、東へ

(パニスペルナ通りを)

ゆくつもりが、

つい、迂回するように

下ってしまった。

どこかわからない広いところに

出た。

そばに警官がいたので、

居場所を聞くと、

カヴール通りの根っこ

(フォーリ・インペリアーリ)

だった。

questa pianta: dalla «welcome! ROMA Map»; ©Welcome map
そのカヴール通りを東へ向かう。

ニ叉になっているところで「左手の道か」とは思ったのだが、

通りかかった地元のお年寄りに聞いてみた。

「向うの道がカヴール通りですね」 ― 「どこへゆくのか」

「マッジョーレ教会へ」

すると、右手の道を指して「この道をゆけ」と言う。

念を押したが、こちらの肩をトントンと叩き「右の道だ」と言い張る。

どうも方位が少し違うな、と思いながら、

しばしゆくと、通り名の表示があった。

見るとジョヴァンニ通りとあった。これは別な道だ。方向が違う。

左(東)の道へ入ろうとしたとき、婦人が前方を通りすぎた。

急いで後ろから声をかけ、マッジョーレ教会の方向を聞いた。

「この道 (Via S. Martino ai Monti) の突き当たりを左へ」とのこと。

ぴたりと教会の前に出た。
〜〜〜〜
角のスーパー内の惣菜屋でピッツァ(モツァレッラとポモドーロ入り)と

サラダリゾットなるものを包んでもらう。

このホテル、夜中にけっこうひとの出入りがある。

隣室の夫婦はもう出たようだ。静かな夜。
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