'10年・シチリアとプ−リアへの旅 >>
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9時45分に部屋を出る。フロントは、きのう来たときと同一人。

口数は多くはないが、親切。

「部屋の具合はよかったか」 ― 「静かでよかった」

「教会の鐘の音はどうだ?」 ― 「とてもよい」

朝のかなり早い時間から、近間の教会と思われるが

(ホテルの西の方にキエーサ・レデントーレがある)

1時間おきに? カンカンカンカンと、早撃ちで連続して、鳴らす。

が、ぜんぜんうるさくはない。


駅で、電光掲示を見ると、乗る予定の列車の番線表示に「4 ovest」とある。

このオーヴェスト(西)の意味するところがよくわからない。

ホームで出て駅員に聞くと、指差して、「この1番線の奥の右側」

ゆくと、1番線の内側に、3ovest、4ovest がある。

たしかに駅の西側の番線だけれども、教えられなければわからない。

エウロスター (9352) はすでに入っていた。

この駅が始発の列車で、発車30分前に乗車できた。

さいわい、向い合せの二人だけの席。いままでで一番よい席だ。

車内サービスは、ジュース、コーヒィ、アメ玉、新聞。

日本の国内線の旅客機よりもまし。

これで、今日は快適な列車の旅を享受できる、と思ったのだが、

ざんねんながら、そうは問屋が卸さない。

発車も間近になったころ、通路を挟んで隣の4人掛けのボックス席に、

英語を話す男性4人のグループが乗り込んできた。

その中のひとりが、あたりも憚らず、声だかに喋り始めた。

4時間の車中、ほぼ独演会。他の3人は概して聞き役。

国連とのかかわりをしきりに口にしている。軍とか ユネスコその他。

男の出身地は BanXX、他は CanXX とか AusXX

話を聞く気はないのだけれども、生半可聞こえてくるから、邪魔になる。

ついにローマ・テルミニに着いた。

他の乗客や、われわれも、荷物を引いて、降り口へ向かう。

が、かの連中だけはまだ坐ったまま。演説はまだ続いている。


テルミニでは、モタモタしていると危険だ。

ささーと、ジョリッティ通り側の出口から外へ、ホテルへと向かう。

この宿は今回2度目なので、身分証明はいらない。

名乗ると、すぐにカギをよこした。

どういうわけか、ダブルベットの他に、

さらにシングルベットが二つ置いてある広い部屋をあてがってくれた。

表向きの料金は €195 と表示してある。われわれの宿賃は €75

朝食は7時半とのこと、3週間前よりも30分早くなった。

早いに越したことはない。


もうすでに馴染みの、スーペルメルカートへ。

加工食品売場で、大きなかたまりのパルミジャーノと

もうひと種類の塊

(名前を忘れた、売場の年輩のオジさんが勧めた)を買う。

そのオジさんに「旅行中、冷蔵庫ナシ」のことを言ったら、

時間をかけて完璧な真空バックにしてくれた。

乾燥サラミは4本購入。

今日の夕食用にはリゾットとピッツァ(生ハムを載っけたもの)。
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