'10年・シチリアとプ−リアへの旅 >>
19-1.<< 8/20(金)バーリ、旧市街の路地 >>
朝7時。部屋の食卓での朝食。

パン、ジャム、果物、(コーヒィではなく、残念ながら、ただの)ミネラルウォータ。

9時に外出し、まず、駅前のインフォメーションへ地図をもらいにゆく。

若い女が、もっと安い宿を捜してもらうべく、いつまでもねばって、交渉している。

10分以上も待たされた。

地図を手にしてから、きのうのスプラーノ通りを北へ。

コルソ・ヴィットリオを横切り、初めて旧市街に入る。まずはカッテドラーレ。

なかなかのものであった。

ついでカステロ。規模は大したもの。入ってみることにする。

65歳以上かと聞かれ、割引きの料金だった。
ところが中身は、何もなし。

つまらない展示物がわずか置いてあるだけ。

堅牢そのものの建物で、窓がごくわずか、

しかも高いところにあり、

外の景色を眺めることはできない。
屋上にも上がれない。ただ暑いだけ。ざざーと廻って、早々に、退散する。

州政府庁舎をちらっと見て、もういちどカッテドラーレの方向へ。

その脇を通って、北へ向かう。

バジーリカ・サン・ニコラのところから路地に入る。

くねくねと縫って歩き、なお北の方向へ。

浜辺の外環道路コルソ・アントーニオ・トゥッリョに出て、少し歩いてみた。

しかし日差しが強すぎて、とてもじゃないが無理。

ふたたび路地に逃げ込んだ。日が当たらなければ、凌ぎやすい。

しかも、このバーリの小路は活き活きとしていて、生活感に溢れている。

おばあさん方は椅子を家の前に出し、涼みながら、おしゃべりを楽しんでいる。
奥さん方は洗濯物を片付け、

小さな子供がちょこまかと

走り回る。

坊主どもはネコの額のような広場で

サッカーに夢中だ。

オジさんはオートバイの後ろに

太めの奥さんを乗っけて、

用足しに出かける。

このバイクが大事な交通手段のようで、

荷物を運ぶにも大いに利用している。

dalla "Cartina turistica LA CITTÀ DI BARI"; ibid.
だいいち、この狭い小路では、車はむずかしい。

それどころか、車は入れないように(と思われるが)ところどころに、

進入禁止のための石の杭が設けてある。

バイクは、その杭と杭の隙間を、身体をひねるようにして通る。

ピアッツァ・メルカンティーレ(商人広場というところか)から南へ。

ふたたびコルソ・ヴィットリオに出てから、左折し、

スプラーノ通りへ(この通りは歩行者天国)。

その途中のベンチでひと休み。

かのピッツァ屋で生ハムを挟んだパニーノ、キノコ入りピッツァ、揚げパンを貰う。

途中にサルミエーラ。またもや、乾燥サラーメを見つけた。

「冷蔵庫ナシでもだいじょうぶか」と念を押しから、

ピカントとドルチェ(辛いのと穏やかなものと)のふた種類を買う。
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