'10年・シチリアとプ−リアへの旅 >>
17-1.<< 8/18(水)レッチェの石など >>
夜半、家内が蚊に悩まされる。数カ所、刺された。

朝の食事は8時半。ここはずいぶん遅い。

想像していたとおりの簡素な朝食だが、味はまずまず。カップチーノはよろしい。

若奥さんに蚊のことを告げる。

「窓を閉めて、使ってください」と電気蚊取り器をよこす。

ついでワインの専門店、大きめのスーペルメルカートのことを聞く。

と、即座に、かつ適格に位置を教えてくれた。

外出し、まずワイン屋、地図に印をつけてくれた位置に、

ぴたりと専門店(卸し売りもしている大きな店)があった。

「土地のワインを」と言うと

「レッチェのヴィーノで、これは本当によいものだ」と

12ユーロちょっとのものを薦める。
「もっと良い物は」と言っても、

きかない。

ゆえ、一本もらう。



ドゥオーモの脇に、

レッチェの石の細工を

並べている店があった。

若いのか中年かわからない男が

ぼそっと立っている。

「ここは何時まで開いているのか」

「1時半まで」

dalla «CARTRINA TRISTICA RECCE»;
Azienda die Promozione Turfistica di Lecce
市庁舎を眺めてから、スーパーへ。まず果物とビールを買う。

肉類の売場で、長めのサラミを二つ折りにしたもの、9を特売で 5.4 に値下げしている。

ただ冷蔵ケースの中に置いてある。

「われわれは旅行中だ。冷蔵庫はない。何日食べられるか」

「一日」それじゃダメだ。

市立公園でひと休み。ここは中が小奇麗だった。

ドゥオーモの方向へ戻る。途中に肉屋(サルミエーレ)があった。

入ると、かの二つ折りのサラーメが、こんどは常温で置いてある。

さっきのように聞くと

「冷蔵庫なしでだいじょうぶ」 ― 「1週間か。2週間はどうか?」

「ノンプロブレーム」

ひとつ求める。8.5。おまけに何か菓子のようなものを二つくれた。

少しゆくと、ピッツァ屋があった。これもおいしそうなので買い求める。

もういちど、さっきの石の店を訪ねる。店番は、若い女の人だった。

ネックレス用の石飾りを見せてもらう。

「これは per(のための). . . 」単語を忘れた。

と「娘さんのためのものですね」推測してくれた。

「誰が作ったのか?」

すると、脇の方の台の上に置いてあった冊子を開いて、写真を見せてくれる。

「けさ、ここで会った男性だ」と告げてから「ご亭主か?」と聞くと

「いえ、(男)友だち」とのことだった。


ホテルへ帰ることにする。ニコロ教会は省略する。歩き疲れた。

5、6年前のような行動は、もうできない。

当時は、午前も午後も、かなりの距離を、歩きに歩いた。

いまや無理は禁物。

路地を適当に南に行けばよかろう、

と思ったのだが、

迷路に嵌り込んでしまった()。

抜けられるかな、と思ってゆくと、

袋小路。

dal "© 2010Geoplan»; Srl Conegliano - Treviso
戻って、別な小道に入ってみると、またもや袋小路に突き当たる。

これには困った。

すると車が一台、向うの小路へすーっと入ってゆく。

こちらも「それなら」とその小路へ入った。さいわい、それは大通りに通じていた。

ただ現在の居場所が定かでない。ちょうど学生らしき男が来た。

声をかけ、鉄道の駅の方向を聞く。

「2本目の、信号のある交差点を左に」

無事ホテルに辿り着いた。
〜〜〜〜
肉屋でくれた菓子のようなものは、ホテルで見たら、

オリーヴ(種付き)とタマネギを中に詰め込んで揚げたものだった。

菓子ではない。が、とてもおいしい。

もう買い求めることができないのは、残念。

きょう買ったピッツァ、これもじつにうまかった。

具と生地とが混然と一体化している。

こういうのには初めて出くわした。
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