'10年・シチリアとプ−リアへの旅 >>
10-1.<< 8/11(水)首都パレルモ(1) >>
明後日は9時のレジョナーレ(普通列車)でメッシーナへ向かうつもりだったが、

朝食がここは8時からゆえ、少しせわしい。

連れ合いの提案で、10時7分発のインテルシティにする。

その座席を取るべく、7時半に駅へ(徒歩で10分)。

窓口には2、3人が並んでいるだけ、すぐ順番になる。

座席指定はすんなり取れた。

ホテルへ戻る。テレビのことを思い出した。

フロントに「テレビでニュースを見たいのだが、リモコンの操作がわからない」

「ビデオを見たいのか」

「いや、ライ(NHKのようなもの)など、ふつうの放送を見たい」

とたんに早口になり「何とかが、故障していて、どうのこうの」と

長々と言い訳をする。

内容はよくわからないが、要するに見ることはできない、

ということだけはわかったので「わかった。よろしい」

まもなく8時になり、再び下に降りたが、食堂とおぼしきところが暗い。

再びフロントに「朝食はどこで取るのか」―「用意ができるまで数分待ってくれ」

これが10分以上待たされる。

挙げ句、案の定、食べ物はろくなものがない。ミューズリはあった。

ジュースのコップがない。

ウェイターに言うと、プラスティックのコップを出してきた。

「パニーノはないのか」― 申し訳なさそうな顔をして「ない」と言う。

あるのは、パックに入ったビスケット。菓子。そしてカリカリのトースト、これにした。

まあいける味。

コーヒィはセルフで、自動。カップチーノのボタンを押す。

これが意外と上等な味。2杯も飲んだ。
〜〜〜〜
9時に外出。ホテルの前の路地 (Via del Basco) を西へ。

バッラロの市場に立ち寄り、リンゴ、トマト、洋ナシを買ってから、

ポルタ・ディ・カストロ通りに入り、さらに西へ。

地元の年寄りにカペッラ(チャペル)パラティーナへの道を確認する。

「突き当たりを右に曲がればすぐだ。見えてくる」

パラッツォ・デイ・ノルマンニ(レアーレ)にたどり着き、なかに入る。

この王宮の2階に礼拝堂(カペッラ)、3階は州議会の議場。


のち、このパラッツォを逆コの字形に回って門(ポルタ・ヌオーヴァ)をくぐると、

公園(ヴィッラ・ボナンノ)が右手にあった。木陰のベンチが空いている。

リンゴとトマトでお昼にする。


ひと休み後は、

ぶらぶらと、

クワットロ・カンティ

のところまで、

どこかに

ワイン屋はないものか、

道の左右を眺めながら

歩いたのだが、

さっぱり見当たらない。

aus "Baedekers Reiseführer, Italien." Karl Baedeker Verlag, 1989
本屋はかなり多い。この四辻の一角にもあった。ちょっと入ってみる。

レジにおネエちゃんがいた。年輩の細身の男性が本の代金を払っている。

それが済んでから

「じゃまをしてすまない。ワインを一本、上等のものを手に入れたいのだが、

この近くで買うことはできますか」

「バールに入れば、飲むことができます」

「いやワインの店で一本を購入したい」

すると、先ほどの男性に聞いてくれた。

その人は「すぐそこにある。教えるから一緒に来てくれ」

と言って、東北の角の東隣りへ。

が、残念ながら、ドアにはカギが掛かっていた。

「市場ににもあるから、行ってみたらどうか」と言われたが、

市場では上等なものは置いてなさそうで、気が進まない。

この界隈の教会を巡り、昨日のスーパーでミニ缶を5本。

ホテルまで、あたりを見つつ歩いたが、ワイン屋は皆無。

別なスーパーに入ってみたが、5、6ユーロのものだけ。これではちょっと飲めない。

かつて、どこでだったか、ものは試しと、買ってみたことはあったが、

やはり値段相応、持て余した。
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