'10年・シチリアとプ−リアへの旅 >>
02-1.<< 8/3(火) コロッセオ界隈 >>
7時前にテルミニへ。朝は気持ちよい涼しさ。

こういうのはしばらくぶり(日本では酷暑が続いていたゆえ)。

長距離の切符の窓口の前には、もう結構な人の列。その後に付くが、進むのが速い。

10分足らずで順番になった。

ヴァリデイティングスタンプのことを頼むと、すぐに押してくれた。

明日はシラクーザまで直通の列車で行く予定だが、

日本での予約は、途中のメッシーナまでしか取れなかった。

「この予約を、終点のシラクーザまでのものに変更することはできるか」

「その予約はもう一杯で、変更はできない」

「それでは、新たに、メッシーナからシラクーザまでの予約をしたい」

「その区間の予約は、義務ではない。メッシーナで乗り換えればよい」

Train no. 721723 は一本の列車としてテルミニを出発し、

メッシーナで、シラクーザ行きとパレルモ行きとに別れる。

一抹の不安は残るが、海峡を渡ることが肝心だ。あとは何とかなるだろう。
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朝食はいたって簡素なもの。肉類はなし。が、パン、ペイスト、ジャムは良。

コーヒィもよろしい。そんなに悪くはない。

ただし、ここの朝食は8時からゆえ、明日は食べずに出発せざるをえない。

列車は7時26分発。

9時すぎ、コロッセオ界隈の探索に出かける。

ナポレオーネ3世通りに市電の線路が、かろうじて、残っていた。

古ぼけた電車が走っている。この様子では、この線も、早晩、消えるのだろう。

マッジョーレ教会 (Santa Maria Maggiore) 脇のスーペルメルカートを確認する。

大きめで品数が多い。

ここは朝8時から、夜の9時まで、シエスタなし。日曜も休まない。これは便利だ。

(ちなみに、マッジョーレ教会は、宿から街歩きに出かけるときも、帰ってくるときも、

じつに重宝な目印になった)

このあたりにインフォメーションがあるはずと、捜したが、見つからない。あきらめて、

南西の方向のコロッセオを目指した。

が、ときどきやらかすのだが、磁石を見ずに(結果的には)南東の道(並木道)を下ってしまった。
公園らしきところに行き当たり、

怪訝な思いで、中へ入ってみた。

雰囲気としては、休憩には向かない。

ここがヴィットーリオ・エマヌエーレ2世広場

だったことは、ずっとあとでわかった。

ともかく居場所がわからなくなってしまったので、

公園の右脇の通りに出て、

2人、3人と土地の老人と思しきひとに

道を尋ねつつ、歩いたのだが、

その説明が、いまひとつはっきりしない。

The city map above:
from "Mappa Ufficiale della Città di Roma"; A&C - Advertinsing & Comunication
方向がよく定まらないまま、もう少し行き、ある交差点(三叉路)のところで

ふたり組みの老人に、コロッセオの方向を聞いた。

しかし、やはり、どうもコロッセオへの道には通じていない風だったが、

「いま居るこの通りの名は Via Mecenate」 と聞いたとたん、合点がいった。

それならこの道を南西へ行けばよい。

気持ちのよい日陰の道だった。確認のために、さらに2回ほど聞きながら、歩いた。

最後に聞いたひとは「この道の先まで行って、右に曲がれば、大きいのが見える」と、

両手で形を示してくれる。

確かに、突き当たりまで行って右を見ると、

コロッセオの形が、感じよく、頃合の大きさで、見えた。


あとは、コロッセオを一巡し、オッピオ公園 (Parco Oppio) でひと休み。


帰りは公園を北へ横切り、メルラーナ通りに出たら、マッジョーレ教会はもう目の前。

観光案内所も見つかり、ローマの市内地図をもらえた。

サッキ下見をしておいたスーパーに立ち寄り、

食料(ワイン、ビール、サラミ、果物など)を仕入れる。

スーパー内の惣菜売場にピッツァ・フンギ・ポルチーニがあった。

おいしそうなので切り分けてもらう。

ホテルの部屋で、午後4時、夕食にする。

20€ 弱のワインは申し分のない味。ポルチーニはいい味だ。乾燥サラミもよし。

グラニースミス(青リンゴ)もしばらくぶりで口にした。
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