'09年・スペインに憑かれて >>
11-1.<< 8/13(木)ブルゴスの城跡と旧市街 >>
7時半に1階のビュッフェへ。もう時間なのに、何も出ていない。

コーヒィを入れて待っていると、給仕のおばさんが、品を少しづつ出し始めた。10分ほどして、やっと出揃う。

9時過ぎ、ホテルの裏手(北)の石段を登り、城跡(カスティリョ・デ・ブルゴス)へ。

ほとんどひと気がない。見かけたのは、たったひとり。ぐるっと、ひと回りして、適当に、南の方向へ下る。

カスティリャ広場に出て、橋を渡る。

このまま真直ぐ南に行けば、きのう訪ねた旧駅舎に至るが、

今日は、西へ曲がって、ラス・ウエルガス修道院を目指す。

パレンシア並木道を300メートルほど歩いて、斜め左の道へ入る。
まわりは住宅地、

木々に囲まれた大きめの家が

並んでいる。

修道院は、ざっと眺めておしまい。

こんどは、北へ向かう。

「巡礼のコース」に入っている小橋を

北東へ渡り、そこから西へ折れて、

旧市街に入る。

from: BURGOS ACCESSOS - Patronato de Turismo
川沿いの散策路には、お年寄りが多い。われわれもその同類。

サンタマリア橋を南へ渡る。バスセンター脇の建物の2階にあるスーパーへゆくつもりで1階の入り口から入ると、

正面はメルカート(市場)になっていて、大勢の客でごった返していた。

きのうは午後だったゆえ、閉まっていたようだ。

全体にシャッターが降りていたので、ぜんぜん気がつかなかった。


ホテルにいちど戻り、食料を冷蔵庫に入れてから、ふたたび外出する。

カテドラルの脇(北)が巡礼路になっているが、そこに巡礼者専用の宿もあった。

長旅の人たちだろうか、ぞろぞろと入っていった。

午後、日差しが強くなり、暑い。ただし、木陰に入ればとても涼しい。

マイヨール広場、その東隣のサント・ドミンゴ・デ・グスマン広場を抜け、

ミオ・シド広場に立つ(エル・)シドの像を眺める。

ついで、リベルタ(ド)広場の脇から、プエブラ通りへ。

その端から、巡礼路に入り、サン・フアン通りを西へ。
この巡礼のコースを

ずっと歩いて、

最後にカテドラルの入る。

外の暑さに比べ、中は、

肌寒いほどの冷気。

半時ほど内部を見学し、

ホテルへ帰る。

from: BURGOS CENTRO - Patronato de Turismo
フロントのおばさんに「あなたが、きのう言ったことは正しい。私は考えを変えた。

われわれはタクシーを使う。あしたは8時45分に出発したい」

「タクシーを呼ぶのか? どこまでか?」

「ブルゴスの新しい駅まで行ってもらいたい」

今回の旅では、バスク地方に入って以降、

ここブルゴスはもうカスティリァだけれども、同胞の姿をみかけない。

市場で買ったピクルス(ピンチョス)がうまい。

何か細長い貝(マテ貝らしい)の身とカタクチイワシ(アンチョビ)を串刺しにしている。

以後の旅のあいだ、惣菜屋で、

オリーブにアンチョビを巻いた油漬け(オリーブ油のようだ)のものをよく見かけた。

ワインによく合うので、見かける度に買って嗜んだ。またこのオリーブがじつにおいしい。

これまではさほどのものとは思っていなかったが、認識を新たにした。

やっとグラニィ・スミスを見つけた。酸味がほどよく、青リンゴのうちでは一番。

このホテルのハモン(半乾燥の生ハム)は新鮮でうまい。このハモンも、朝食のときに見かけたら

(有るときと無いとき、半々ぐらい)、何枚も(ときに7、8枚)食べた。ぜんぜん腹はこわさない。

生ハムなるものはどこにでもあるが、スペインのもの(ハモン・セラーノ)は、他とは格段の差がある。
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