'09年・スペインに憑かれて >>
08-1.<< 8/10(月)バスク鉄道で、セバスティアンからビルバオ >>(1)
朝から霧雨。低めの気温が続いている。外気は17度。

雨ガッパを被って、宿を出発。

Eusko tren の駅へ。「エウスコ」は、雑な判断だが、「バスク(の)」の意なのだろう。

きのう教えられた48分発に乗るつもりだったが、窓口で聞くと(今日の駅員は年輩のひと)、

「間に合うから17分発のに乗れ」こちらが「48分発の電車に乗りたい」旨を言っても、

17分発の方がよい、乗り換えはない。ディレクトだ。3番線」

「モニターの表示には、17分発は semi-direkt とあるが?」―「問題ない」

そうまで言われれば、従うほかはない。むこうは本職だ。

ホームを少し歩き、一番前の車輛に腰を降ろした。

ひょいと思い付いて、外から、運転席の横の窓をノックした。運転士が顔を出したので、

「この電車は、ビルバオ・アチューリ駅行きか」を確かめた。

そしてきのうもらった小冊子の時刻表を見せて、「到着時間はどうなのか」と聞くと、

それをちらって見てから「中へまわってくれ」と言う。
車内に入ると、

運転席の後ろのドアを開けて出てきて、

時刻表(運行表)の裏に示してある時刻11.45を示し

(この電車の運行は、表から裏まで、

しかも行はズレて、続いていた)

「この時間に到着する」と言う。

Eusuko Tren の時刻表の表紙
「それでは、出発してから2時間半だ。時間がかかり過ぎる」その意を何とか伝えると、

手で、蛇行してゆく仕草をし、「それだから時間がかかる」とのことのようだ。その通りだった。

でもぜんぜん退屈はしなかった。ビルバオまで二人で13ユーロ。

電車は、うっそうとした山中、あるいは町なかの建物のあいだを、くねりながら走った。
〜〜〜〜
今日の宿は、アチューリ駅から北の方向、ざっと700メートル。

まず川沿いに西へ歩き、いま修復中のメルカート(市場)を過ぎたところで、

北へ向かう小路に入る。
このコースは、あらかじめ

航空写真で見当をつけていた。

イメージ通りに、

教会脇の広場の脇を通り、

さらに北へと向かう。

目指すホテルはほどなく見つかる。

Die Luftaufnahme oben:
aus "Baedekers Reisefüher", Spanien; 1992
フロントはごったがえしていた。

だいぶ待たされたあげく、「部屋の用意がまだできてない」と言う。
(To be continued)
< 前のページ