'09年・スペインに憑かれて >>
01-1.<< 8/3(月)成田発、フランクフルト経由、バルセローナ着 >>
受け付けのカウンターで、e-チケットの控えを出したら、

「(ひとり)4万5千円の追加でビジネスクラスに乗ることができます」

連れ合いに意向を尋ね(少し間をおいたが)「いや結構」と断る。

「通路側の席をお願いします」と申し出ると、

即座に「満席なので、並びで取れるかどうかもわかりません」

ものは言い様だが、このような応対はあんまり感心しない。

「ああ、取れました」取れれば、よろしい。

今回のフライトは睡魔に襲われた。成田からフランクフルトへは、

いつのまにか到着の2時間前になっていた。

ほとんど揺れない快適な飛行であった。

合間の食事はまずかった。家内の方の飯はベタベタ、小生のは延びたスパゲティ。

ただ、ブルゴーニュ風な赤ワインとドイツのビールだけは、うまかった。

フランクフルトで2時間待ちで、バルセローナ行きに乗り換える。

こんどはボルドー風な濃いワインだった。

スペインのものかも知れないが、ともかく、これもうまい。

またもやウトウトしている間にバルセローナに着いた。
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それからが、いささか手こずった。荷物はすんなり出て来た。そこまではよい。

電車(レンフェ)に乗るべくインフォメイションで聞くと

「ここはターミナル1だ。ここには駅はない。

シャトルバスでターミナル2へ行け、歩きでは無理だ」

これは初耳。今年の3月の発行のガイドブックには、

そんなことには露ほども触れていない。

ついこの6月に購入したe-チケットの控えにも、

"Barcelona, ターミナル A"と印刷してある。
とにもかくにも、

言われたバスに乗るつもりで、

フロアを直進していると、
さきほどの若い係員が、走って追いかけてきた。

「そちらの方向ではない。この右手のエスカレータで降りてくれ」

バス停には大型のバスと小型のバスが停まっていた。

小さい方がシャトルバスだった。

10分以上も乗ったろうか。「ターミナル2」なるものにに着いた。

着く直前に、窓の外に、レンフェへの歩道橋とおぼしきものが見えた。

ここがそもそもの(ガイドブックなどに出ている)バルセローナ空港のようだ。

以前はこの場所に国際線用のターミナルAとターミナルBがあったはずだ。

ターミナル1とは、つい最近(6月以降に?)、オープンした空港なのだろうか。

いささか動転していたので、係員にそのことを聞く余裕がなかった。

床は(大理石なのだろう)、ピカピカに磨き上げられ、

まわりの景色を映して、歩く足元が不安な感じで、

多少大げさだが、目がくらくらする。
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空港駅の窓口でセルカニアス(近郊線)の乗車券を買い、サンツ駅で降り、

構内の案内所で、カタルーニャ広場までレンフェで行きたいむねを言うと、

「5号線でプラサ・デ・サンツへ、そこから1号線でカタルーニャ広場へ行け」
5号線の方向へ向かい、階段を降りる前に、

もう一度、そこにいた係のおネエちゃんに聞くと、

「1号線はいま工事中だから。5号線に乗るのはダメ、

ここから地下鉄の3号線に乗る方がよい」とのこと。

地下鉄3号線なら、ダイレクトにカタルーニャへ行けるし、切符もそのまま使える由。

このラインのことは知っていた。
ただ少し遠回りなので、レンフェと思ったのだが、

工事中では仕方がない。

このメトロへの乗り換えには、

かなりの距離を歩かされたが、

ともかくやっと3号線に乗ることができ、

プラサ・カタルーニャに着く。

from: "Plano" of "Renfe Cercanías Barcelona"
地上に出てみると、目の前は広場になっている。これがカタルーニャ広場か、とは思ったが、

念のため、ベンチで何かをほおばっているオバさんに聞いて確認をしてから、歩き出した。

ほんの1分で、目的のホテルが見えた。
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この晩は、機内で寝過ぎたせいもあろうが、安眠できなかった。

まわりの部屋のあちらこちらが、騒々しい。

何組もの客が、夜半に(午前2時過ぎ)帰ってきて、大きな声で喋りあっていた。
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