'08年・ベネルクス回遊 >>
09-2.<< 8/12(火) 即マーストリヒトへ(2)>>
(continuation and end)
1607分のインタシティに乗るべく駅に来る。

ホームで待つも、時間になっても電車が来ない。

アナウンスがあり、16.07 の列車はどうのこうのと言っているが、よく聞き取れない。

いちおう誰かに聞いて確かめておこうと、近くにいた勤め人風の二人連れに聞いてみた。

と、「16.07 の列車はキャンセルされた(運行をやめた)。次の 17.07 に乗ることになる」と言う。

それはおかしい、が、駅舎内に戻って、インフォのおじさんに確かめてみたら、間違いない。

1707分まで、ほぼ1時間、待ってくれ」

「何か他の列車はないのか」

「ない」

またホームに戻る。

さきほどの勤め人に「おっしゃる通り、待たざるを得ませんね」と挨拶をしておく。

急ぎの旅ではない。きょうも予報が外れて、よい天気になった。文句はない。

ところが、17.07 のインタシティも、時間になったのに、来ない。

すると、オランダ語(おそらく)、フランス語、

英語の順、構内アナウンスがあった。

今度は注意して耳を傾けた。

「残念ながら、われわれは1707分発、ブリュッセル行きのインタシティの

出発の時間を知らない。わかり次第、知らせます。」

というアナウンスだった。

これが何度か繰り返され、再び、この列車もキャンセルになる。

もう5時40分。まず、トイレに行った。

そして、ひょいと思いついて、駅構内にあるミニスーパーで、

パン、アトラスの度数 8.6 の缶ビール、紙コップを二つもらい、

ホームのベンチで食事をすることにする。

6時5分前、構内アナウンス

「あと約10分で、18.07発のブリュッセル行きインタシティが入ります」

食べるのは止めにした。

その通り10分後に電車が入ってきた。

後尾2両目まで、ずっと歩き、テーブル付きのボックス席に腰を下ろし、

ビールをちびちび飲みながら(度数の高めのビールは、グイとは飲まずに、

酒かワインを飲むように、少しづつ飲むとちょうどよい)、かのニシンを味わった。

とても鮮度がよい。じつにうまい。これは御の字だ。

「2時間も待ったこと」なんか帳消し。大いに満足する。

リエージュの近くの、貨物駅風なところの手前、線路が何本か平行しているところで、

電車が速度を落とした。
脇に、貨物列車が停まっていて、

ひとが群がっている。

見やると、後尾の何両かが、脱線していて、

最後尾の車輛は転覆していた。
インタシティがさっぱり来ないわけを、これで了解した

(ブリュッセル行きはマーストリヒトで折り返しの運転)。
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