'08年・ベネルクス回遊 >>
06-1.<< 8/9(土) 中世都市ブリュージュ(1) >>
アントワープのフロントの兄チャンに、ホテル代の支払いののち、

「ベルギーの使用言語」について尋ねた。

兄チャンは、ブリュッセルのところに東西に棒線を引いて、

「これが境界で、上はフランドル語で、オランダ語の方言。下はフランス語。

右(東)端にわずかに、ドイツ語を話す地域がある」と教えてくれた。
アントワープ始発 (8.47)、

オステンド(Oostend)行きの

IC 1830 でブリュージュへ向かう。
きょうは天気がよい。

途中の駅から乗り込んできて、隣に座った男に、しばしののち、話しかける。

「明日は日曜日、いつも買いものに困る曜日だ」

「そうだ、しかしブリュージュは観光都市だから、店はたいてい開いているはず」

「明日はゲントを訪ねてみるつもりだが、ゲントはどうか?」

「それはわからない」

この町は、ふつう、ゴン=サン=ピエール(仏語)と言われているとのこと。

天気予報のことを聞くと

「いまはごらんの通りのよい天気」

「明日以降はどうか」

手にしていた新聞を繰って

「日曜は(雨の確率が)65%、日曜は80%、火曜日は90%

(90 をノノントと言った。ベルギーの仏語だ。さきおととし、ジュネーヴでも耳にした。)

ブルージュの駅前広場の先の道を少し北へ行と右手に石橋、それを(西へ)渡り、

林の中の道4、5分歩き、次いで、左へ(北へ)小さな川にかかる木橋を渡ると、公園内に入る。

なかを、そのまま北へしばし歩いたところにホテルあるはずだが、勝手がよくわからない。

と、目の前のベンチに、老婦人が(もっと高齢の車椅子に乗った人を押してきて)腰を下ろす。

ころ合いを見計らってホテルの名を言い、場所を尋ねた。

と、「そこの小道を左へ行くと、右手にある」とのこと。もう、目と鼻の先だった。

ここのホテルは e-mail で予約を申し込むと、

(最近はお決まりのことだが)クレジット番号を問うてきたから、コンファームの返信をした。

しかし、それに対しての応答がない。再度問い合わせてみたが、ナシのつぶて。

部屋の数が8室だけのところゆえ、いささか心配だった。

場合によっては、一昨年のマドリッドの宿のときのように、

カウンタにメールのコピィを広げて、談判をしなければなるまいと、

そのときに備えてあれこれ言葉を考えながら、フロントで名乗った。

すると「3泊のご予定ですね。部屋は7番です。案内します。」

と、家内の荷物をさっと持って、先に立ち、スタスタと部屋まで連れて行ってくれる。

杞憂であった。拍子抜けした。

が、もちろんトラブルなどは、無いに越したことはない。
(à suivre)
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