'08年・ベネルクス回遊 >>
03-2.<< 8/6(水) ユトレヒト往復(2) >>
(Fortsetzung)
ドム塔前の広場に戻る。案内所に入り、

塔へ登るチケット購入の、その順番待ちの券を取って待っていると、

我々の前にたむろしていた20人以上の一行がどやどやとドアの方へ移動した。

カウンタの前には誰もいなくなる。

それで進み出て、チケットを求めると、

「今すぐでもよいか」

「よい」

「それでは、入り口のところの(さっきの)グループの後についてください。今から出発します」

ガイドの後について塔内にはいる。

ガイド(若い兄チャン)はオランダ語で長々と説明する

(一団の大半は、オランダ人の団体、のようだ)

次に、英語で少ししゃべる(英語圏のひとは4、5人)。そして移動する。

(初めに、われわれに「何語がわかるか」と聞かれたので、

「できればドイツ語で説明してくれ」と言ったが、無視された)。

とにもかくにも、塔内でのガイドの説明が長過ぎる。

アムステルダムの西塔のガイドの比ではない。上がって降りて、合計1時間20分。

これぐらいの塔の「登り降り」だけなら、どうってことはないが、

途中で「立ったまま、ガイドの長い説明を聞くこと」に、くたびれた。

塔のてっぺんまで登ったが、上から2番目の回廊からの眺めの方がよかった。

〜〜〜〜
ウートレヒト13時52分発のインタシティでアムステルダムにもどる。

駅を出て北西、いつもの屋台店で、「生、薫製そして酢漬けのもの」と、一匹づつ3種類を買う。

多すぎるかなと思ったが、宿で、ビールとワインを飲みながら、ふたりで、すっかり平らげた。

ナマのもの(軽い塩味)がその中でも一番おいしい。鮮度もとてもよい。

我々の感覚では、完全に「ニシンの刺身」(もちろんニシンの刺身を食べたことはないが)。

白身と赤身との違いがあるが、イキのいいサンマの刺身のおいしさと似ている。

大きさも日本で一般に見るニシンよりもかなり小振りだ。イワナやニジマスぐらいだろうか。

これを三枚下ろしにしている。ただし、身の二枚はシッポで繋がっている。

オランダの生ニシンについて、「ワサビ醤油が欲しくなる云々」

と某ガイドブックには書いてあったが、冗談ではない。

この「ほどよい塩味のもの」に、ワサビも醤油も無用。調味料なしでそのまま食べるのがいちばん。
〜〜〜〜
ホテルの部屋のドアが開かない。

フロントでその旨を言うと、番号を入れ直して(変えて?)くれた。

「何かあったのか」と聞くと、

「水回りのトラブルで、クリーニングをしたからどうのこうの」と言う。

何かよくわからないが、ドアが開けばよろしい。

が、裸足になり、部屋を歩いているうちに気がついた。

バスの入り口のまわりの絨毯が濡れている。これが理由のようだった。
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