'08年・ベネルクス回遊 >>
03-1.<< 8/6(水) ウートレヒト往復(1) >>
余りにも静かな環境ゆえ、つい寝過ごした。ハッと思って電気を付けたら、6時15分。

8時過ぎに宿を出る。ゆっくり歩いたら、駅まで20分かかった。

工事中ゆえ、駅舎へ入るのに迂回しなければならない。

向かって右の端から入って、鉄道案内所の場所を聞いたら、反対側、左の端だった。

まずヴァリデイティング・スタンプを押してもらってから、

ウートレヒト(ユトレヒト)行きの電車の時間と番線を聞く。

8時52分発で5番線、ということだった。

次の(小さめの)案内所で、念のため、もういちど聞くと、8時37分発で5番線。

ホームに立っていた車掌に聞く。「8時37分発で4番線」

間一髪で乗車。電車はすぐに(東の方面へ)走り出す。こういうことがままある。

このインターシティ、途中の停車駅はアムステルダム・アムステル(Aユdam Amstel)だけ、

所要223分で、ウートレヒトに到着する。

地下道を通って西へ。が、妙なところに出た。

「町なかへ行きたい」

「バスでか?」

どうもバスセンター(ターミナル)に出たようだ。

「いや、歩いて」

「上へあがれ!」

Der Stadtplan oben: aus "Baedekers Reiseführer", Benelux; Karl Baedeker GmbH, 1988
上がってみた。と、はるか向こう(南)にショッピングセンターへの通路

(駅舎とショッピングセンターが連結している)が見えた。

その通路を通って外に出ると、やっと駅前(広場という感じではない)。

目の前、向こうに、ドム塔が見えるので、行く方向は間違いようがない。

しかし、7、8分歩いて、塔の前の広場に着くも、あたりにはひとが2、3人いるだけ。

すると、若い女性が、塔の下のドアをカギで開け、今まさに入ろうとしている。

呼び止めて、「塔に登りたい」旨を言うと、広場の北の端を指して

「この向こうを左へ行くとインフォメイションがある、まずそこでチケットを買ってください。

そこが開くのは11時から」

あと1時間もある。それまで鉄道博物館で時間を潰すことにして、東へ向かった。

川べりに出る。老女が散歩している。道を尋ねた。

何とか(ドイツ語を)理解してもらい、そのひとは、説明をし始めるが、

そこへもうひとり、歩いて近づいてきた上品な老婦人に気が付くと、

「ああ、あの人の方がよく分かっている」と呼び止めてくれた。

その婦人は、「二つ目の橋を左へ渡りなさい。あとはまっすぐ行くと、突き当たりが鉄道博物館です」

このひとのドイツ語は完璧だった。

今回オランダに来て気がついたことは、かつてほど、ドイツ語が通じなくなったということ。

とりわけ若い人あまりドイツ語を理解しない。これはいささか予想外のこと。

それにしても、町なかのもろもろの表示がすべてオランダ語でだけ、というのは解せない話だ。
〜〜〜〜
鉄道博物館のなかは、

まわりがガラス張りのせいもあり、

あまりにも暑い。

完全にダウン。
見るべきものもさほどない。

これで13.5ユーロは、ぼったくりだ。維持費がかかるのか。

ともかくざっと見て、すぐ外に出る。外の方が、そよ風が心地よい。
(Fortsetzung folgt.)
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