'07年・オーストリア縦断
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(Fortsetzung )
ケーブルカーには長い列。その脇の急な坂を登ることにする。

あがってみると、上は変哲もない。

ちょっとした広場になっていて、レストランがひしめいている。

城内へ入り口には、またもや長い列。
長々と待って入るほどの気力はないので、

ほとんど立ち止まることなく、

ケーブルの乗り場へ向かう。

ただ途中いちど、ブルクの格子から

市街地(北の方向)の写真を

一枚だけ撮った。
aus: Baedekers Stadtführer, Salzburg; 1988
降りる方の「ハコ」はぜんぜん混んでいない。「いっぺん待ち」で、すぐ乗れた。

ワイン屋に立ち寄る。

オーストリア・ワインの赤の上等のものがほしい、というと、

20ユーロ前後のものを3本出して、講釈を言う。詳しいことは理解できない。

まるで適当だが、まん中の値段のものを一本もらう。

宿で飲んだら、とてもうまかった。


連れが、有名な(だそうだ)「モーツァルト・クーゲル」とやらを買いたいというので、

老舗の店に入る。色々な種類のマルチパンが並べてある。

店のおばさんに、数種類が「パック詰め」になっているものをひとつ求め、

「味を試してみたい、気に入ったら、また来る」と言うと、
「そのパックは贈り物用だから、

バラで買う方がよい」

「それでは、全部の種類をひとつづくれ」
掻き集めて、紙の小袋に入れてくれた。

10ユーロでいい」と言う。まけてくれたようだ。
〜〜〜〜
ホテル近くのスーパーの入り口で、

(硬貨を入ると外れる)ワゴンの、鎖は外れたが、本体が外れない。

他のワゴンと絡んでいるようだ。

ダンボールの小箱を数個を抱えて運んでいた小柄なオネエチャンに

「マドモワゼル、手伝ってくれないか、ワゴンが外れない」と言うと、

彼女は身が軽い、飛び上がるようにして両足を本体にかけ、

のけぞるようにして踏ん張ったが、ワゴンはびくともしない。

「すみません、できない」

従業員かと思って頼んだのだが、レジに並んでいた若者たちのグループのひとりで、

このスーパーに買い物に来た「客」だった。

それで、もういちど店内をみると、レジの近くの場所で何か仕事をしている店員がいた。

ワゴンのことを言うと、ひとこと「壊れている」

「他のワゴンはどこにあるのか」

「ちょっと待ってくれ」と、店の奥の方へ消えた。

だいぶ経ってから、やっと戻って来た。

「使い終わったら、裏の店へ返しておいてください」

ここは「Billa」だが、持ってきたのは「Spar」のワゴンだった。

ビールとピクルスの詰め合わせ、例によってモツァレッラ、それから

ヴィーナーシュニッツェル、と思ったが、じつはヒューナー(チキン)シュニッツェルだった。

だが、ここオーストリアでは、なになにシュニッツェルとあれば、どれも味はいい。

それと、ヴルストのぐるぐる巻き(蚊取り線香のように)にしたものを買う。
〜〜〜〜
フロントの細身のオバサンが愛想よく出迎えてくれる。

大男の方は、ぜんぜん悪い人ではないが、早口でしゃべりまわり、せっかち。

ヴァインは別にすると、他の食料品の代金は、量は結構なものだが、たった €10

それらをホテルのテーブルに並べると、豪華な夕食。

今回の旅では、概して、部屋にまともな食卓が付いていて、重宝している。
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