'07年・オーストリア縦断
03-1.<< 8/8(水) シェーンブルン、次いで墓地訪問(1) >>
「6時少し前に起床、7時に食堂へ」というのが、今回の旅のほぼ毎日のパターン。

今朝は、食堂で、昨日よりもよく見て、食べ物を選び、ゆっくりと時間をかけ、十分に食べた。

明日はグラーツ行きなので、ためしに南駅まで歩いてみる。距離はおよそ1.5キロ。

地下鉄を乗り継いでモタクタするよりは、歩いた方が無駄がない、と思ってのことなのだが、

いかんせん、道は石畳み、しかも、やや上り坂になっている。

辿り着くまで、20分以上かかった。あした、同じ道をもういっぺん歩く気はしない。

「歩き」は、やめにした。

ともかく、まずU-Bahn(地下鉄)の切符を買おうと、駅の売店で聞いてみた。

「となりのタバックで買え」

しかし店が閉じている。その旨を言うと、「マシーネ(マシーン)で買え」

「いやヒトから買いたい」

「それはできない」と取り付く島もない。

やむを得ず、自動販売機に取り組もうとしたら、

幸い、わきに「ÖBB」のマークを胸に付けたオネエチャンがいた。

「『24時間切符』を買いたいのだが、手伝ってくれませんか」と言うと、さっさとやってくれた。

しかも、「24時間有効なので、明日の今の時間まで使える」という。
明日の朝まで使えるとは、好都合だ。

ついでに、グラーツ行きの列車の時刻表の

小冊子をもらえる窓口を教えてもらい、

そこで明日の情報を手に入れる。
朝8時台の列車は、途中で、いちど乗り換えとのこと。乗り換え時間は10分。
〜〜〜〜
次は、「シェーンブルン宮殿」行き。左(西)隣りの地下鉄の駅まで歩きかけたが、

思いなおし、切符を有効に利用しようと、まず、市電(18番線)でひと駅の

ズィートティローラー・プラッツ(「南チロル広場駅」は地下、市電も地下にもぐる)駅で

地下鉄U1に乗り換え、カルスプラッツ(Karlsplatz)へ。

そこからU4に乗り、シェーンブルンで下車。

駅から宮殿の入口まで、ずっとカスターニエン(フランスならマロニエ)の並木道が続いている。

徒歩で、5、6分。

宮殿は、思っていたよりも遥かに広い。

案内書には「ヴエルサイユ宮殿を凌駕しようとしたが、

途中で資金不足になり、規模を縮小、云々」とあったが、

そう引けは取らない。堂々たる宮殿である。

チケットには種類がいろいろあって、どれにすべきかわからない。

娘の助言で、「Classic Pass light」とかいうものにする。

「宮殿見学は1140分から」とのこと。あと1時間半ほど後ゆえ、

なだらかな丘陵の上にある展望台まで登ることにする。

こういう坂は、歩くとけっこうかかる。日向は日差しが暑いので、

左手の林の中へ入る。

そこには、歩いて登るにはちょうどよい道がついている。
ようやく登って、辺りを見晴らしてから、また、林の中を下る、が、途中で昼食にする。

まわりにリスがたくさんいる。

しばし休んでから、集合時間に合わせてぶらぶらと下ると、ちょうど入る時間となった。
(Fortsetzung folgt.)
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