'07年・オーストリア縦断
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いつもより少し早めに、4月の半ばに、格安の航空券の注文を出した。

帰りは、23日を希望したら、もう、キャンセル待ちとのこと、

お盆の時期に入るためかもしれない。

「21日は予約OK」だったので、往きは、8月6日、帰りは8月21日とする。

5月の半ばにはチケットを手に入れた。あとは、しばらくほっておいた。

だいたいのコースを考えてみた。

オーストリアはそう広くはないと思ったのだが、列車の時間がけっこうかかる。

山がちであることと、新幹線のたぐいはない、ためであろう。

なんとか、乗車時間は3時間前後で、大筋を見て回るコースに決めた。

オーストリア連邦鉄道(Österreichische Bundesbahnen)のHP

<http://fahrplan.oebb.at/bin/query.exe/dn> は、スムーズで、

どこからどこまでと入力すると、迅速に運行列車の時刻が出て来た。

打ち込む枠の字が小さくて読み取りにくいのが難点だが、

プリントアウトすれば文字ははっきりしていて問題ない。
ホテルの予約を取るのもひと仕事で、6月の半ば、13日(水)の午前中いっぱいをかけて、

予約を打診する e-mail を書き、そして送った。

泊まる予定のホテルの数は6つ、これまでに、5つまではだいたい決めておいた。

もう一つのところも、なんとかよさそうなものが見つかった。

ホテルを捜すとき、昨年からだが、ともかくまず第一に、

ホームページを持っていて、メールのアドレスがあるところだけに限定した。

今では、もうファックスは煩わしい。

昨今は、宿泊の申し込みを「フォーム形式」にしていて、

「そこに日にちとか人数とかを記入するだけ」のものが多くなってきている。

が、こういうものは使いたくない。これでは値段の交渉ができない。

おもてに e-mail アドレスを出してないところも、検索すれば、だいたいは見つかる。

そして場所は、鉄道や地下鉄の駅からなるべく近い所を捜した。

長いこと歩くのは、以前は苦にしなかったが、もういまは億劫になった。

そういう場合、タクシーを使えばよいようなものだが、

基本的にタクシーは使わないことにしている。

タクシーでは、どこをどう通って連れてゆかれるものやら、道筋がわからない。

目的地までのコースを実感できなければ、ぜんぜん面白くない。それでは映画やテレビと同じだ。
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申し込みの文面はだいたい決まり文句で済むので、どうってことはない。

しかも今年はオーストリアなので、(小生がかかわり合っている)ドイツ語で済む。

作業は比較的楽である。

ただ、宛先と到着日と出発日とを、よくよく確認して(以前に間違えたことがある)、

ひとつづつ送った。

宛先や日にちを間違えると「お詫びそして訂正」が面倒だ。

翌朝、メールを確認したら、6つのホテルのうち5つから返信が来ていた。

ひとつだけ(インスブルック)「部屋は塞がっている」と断わりのメールだった。

そこは別な所を捜して、改めてメールを送る。これも翌日にはOKのメールをよこした。

残りはひとつ、ウィーンに着いた日から3泊する予定のところだが、

そこからは何の音沙汰もない。

「さてどうしたものか、キャンセルして、どこか他にするか」と捜してみたが、

いまひとつ条件がよくない。

地下鉄の駅から遠目だとか、近くても、周りは歓楽街だとか、どうも気にくわない。

考えた末、4日ほど後、17日に、問い合わせのメールを送った。

「6月13日に部屋の予約のメールを送った。しかし残念ながら返事を貰えない。

それでもう一度送る。我々の宿泊の予約の要求に返事をもらえることを希望する、云々」

案ずるより産むが易し。お昼ごろに送ったのだが、その日の午後4時には受諾の返事が来た。

ただ送ってよこしたは、メールの本文はなく、楽をこいてか、「添付のPDF だけ」で、

しかもそのページの3分の1ほど(右側)が欠けている。

それでも文面の大筋は判読できたので、

(クレジット番号その他を記入した)コンファームのメールを送った、途端、

折り返し、確認の返事が来た。今度は、文面の欠落はなかった。

ほかのところのコンファームは何の滞りもなく済んでいた。

これで宿の確保はできたというわけだ。

だいたいトリプルの部屋(Suite) で €140 から €180 と、

オーストリアのホテルは、概して宿泊費が高い。

現在「円安ユーロ高」だからなおさらだ。

が、今回はぜんぶ「朝食着き」なので、大いによろしい。
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去年の分が €1,300 ほど残っているので、

今年は、銀行に申し込むユーロ紙幣の額を、少な目した。

それでも、こちらが払う円の額は、去年よりも8万円ほど多くなった。