'06年・スペイン彷徨
15-2.<< 8/17(木)-18(金)、帰路、乗り換え便の変更>>(2)
(continuación y fin)
2時間半の飛行の予定が、2時間で、フランクフルト空港に着いた。

が、予定の乗り換え便は、疾うに(1時間前に)飛び立っている。

フランクフルトは晴れていた。

飛行機の出口のところのカウンターで、

乗り継ぎに遅れた(と思われる)乗客その他が、数人並んで、何かの手続をしている。

こちらも並んでみた。

番になってから、事情を話す。と、「ルフトハンザのカウンターへ行って、

チケットに(変更を)保証するスタンプを押してもらってくれ、

便はLHの提携先A○○の 20:40 発になる」とのこと。

そして、「この券で、空港内のどのレストランでもいい、

今日、3人で、リミットが45ユーロの食事ができます。」と、食事券をくれる。
〜〜〜〜
次の便の出発は、いまからほぼ7時間後。

まず、さきほど教えれた通り、ルフトハンザのカウンターに行って、

チケットに保証スタンプを押してもらう。

係員は、「カウンター番号 324 から 330 で、

20:40 発A○○の 0210便のチェックインを2時間前までにやってくれ、食事券を出す。」

と言う。

「これも貰っておくか」という狡い考えが、ちらっと浮かんだが、

続けて2度も食事する気力も体力もない、

「それはもうスパニェアでもらった、」と断る。
〜〜〜〜
A○○のチェックインカウンター付近に行ってみると、

「出発の4時間前から手続きを開始する」という旨の貼り紙が出ている。

少し早めに行ってみた。

若いドイツ人のスタッフに聞くと、「あと5分待ってくれ。」

ドイツ人だから、時間きっかり、と思ったが、オープンは、5分遅れ。

「ドイツ語でしゃべらなければならないか? 日本語でもよいか?」

「いやドイツ語か英語で。」

「やむをえない、それではドイツ語で。― われわれ3人分のチェックインをしたい。」

「席は混んでいるから、席がバラバラになるが、それでもよいか?」

「なるべく近いところにしてくれ。」

「それは難しい。― 窓側か、通路側か?」

「通路側に」と、用件をなんとか済ませてから、レストランへ。
〜〜〜〜
ウェイトレスが来たので、「ビールを、各一杯づつ。」

「大きいのか小さいのか?」

「大きいのを。

そしてそれから、我々は典型的なドイツの料理を食べたい、何か推薦してくれ。

ヴィルスト(腸詰め)とかハムとかチーズとか、それらを混ぜ合わせたものはないか?」

「いやミックスしたものはない。ザウアークラウト付きの何々とか、

ブラートカルトッフェルン(まあポテトフライに似ている)付きの腸詰めとか、

ヴィーナーシュニッツェル(一種のカツ)のうちどれがよいか?」

「それでは各々一皿づつ持ってきてくれ、我々は一緒にそれを食べる。

リミットはこれこれだが、金額は大丈夫か?」

「だいじょうぶです。」


いやあ、おいしかった。ボリュームたっぷりだったが、ほとんど余さず平らげた。

ビールはさすがにうまい。いつもはビールはそんなに飲まない(ワインは飲むが)娘まで、

大ジョッキを飲み干した。

ヴィーナーシュニッツェルは初めて食べたが(名前は知っていた)、じつにおいしい。

ジャガイモ料理二種類も、うまかっった。大満足した。

オネエチャンが、「まだ40ユーロです。ほかに何かお持ちしますか?」

「これで十分、とてもおいしかった」と礼を言っておく。
〜〜〜〜
手荷物検査で、いつものように、多少手間取り、

身体検査をされ、出国検査を経て、B20ゲートへ。

応対の親切なドイツ人もいるが、空港のドイツ人官吏は、

(他のヨーロッパの国に比べて、残念ながら目立つのだが、)概して態度が官僚的だ。

ときおり、外国人をうろたえさせている。あまり感心しない。

ぶらぶらと、ゲートB20へ。

少し経つと、B20専用の待合室が開いたので、中へ入る。

入口で、係のドイツ人女性に搭乗券を切ってもらい、パスポートを示す。

「我々の席は離れているが、可能なら、近くにしてくれ。」

「いまは塞がっていて無理だが、空いたらお教えします。」

しばしのち、ひとつ空いたから、と、家内と娘の席を並びにしてくれた。
フランクフルトで日没  19:17, am 17. Augsut 2006, Flughafen Frankfurt Main
時間がまだあるので、免税店を覗き、せっかくドイツに立ち寄ったのだからと、

シュペートレーゼのトロッケン(ドライ)を2本買う。

小生の座席は、連れ二人からは、かなり離れていたが、

二人の隣の席の日本の男性が、親切にも、席を代わることを申し出てくれた。

若いひとだが、丁寧なことば遣いだった。

お陰で、いつものように、3人掛けの席に並んで座れることになった。ありがたいことだ。

この帰りのジャンボは、ほぼ満席。

席が取れただけで御の字なのに、並びの席にもありつき、

今回の旅行は、例によって、あれこれのへまを仕出かしたが、

終わりよければすべてよし、というところ。

ただし、この便の食事は、おいしくなかった。

1度目の食事が、とりわけひどかった。2度目のは、まあまあ許容範囲。

ビールとワインもまずかった。

ワインは小瓶で、vin de pay (カントリィワイン)とあったが、辛うじて、半分を飲んだ。

成田着は15時。手荷物を受け取ってから、運よく、すぐ「スカイライナー」に乗れた。

ついで、上越新幹線「とき」、両毛線、関越バスと、

すべて、ほぼ待ち時間なしに乗り継いで、前橋の寓居に戻ったのが、夜7時半。
(了)          
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