'06年・スペイン彷徨
02-1.<< 8/4(金) プラド美術館訪問 >>
昨夜は、よく眠った。

7時半過ぎに、レストランへ。

年寄りの給仕に部屋番号を言うが、名簿には、その番号が載っていない。

「フロントで確認をしてくれ」、と言って、

こちらが食べ物を選び始めていると、またやって来て、

「よく確認ができないから、この場で現金で払ってもらいたい」、との話。

あらかじめホテルから提示されていた金額と同じなので、払っておく。

ハム、ソーセージの種類が多く、食事はうまかった。

食後、Conde de Casal 広場から歩き出す。

5分ほど歩いて、通りすがりの人に聞いたら、方向を間違えていた。

西に、メディテラーネオ通りを歩くつもりが、

南西に、別の、ドクトル・エスケルド通りを下っていた。

さっきの広場まで戻ってから、歩き直した。

Mariano de Cavia 広場から右に折れ、レティーロ公園に入る。

公園内を(広い公園で、縦2キロ、横1キロほどある)斜め(北西)に通り抜け、

王立植物園を右に巻いて、プラド美術館へ入る。

今日ここに来るまで、数回、仏と伊に西語の単語を綯いまぜて、ひとに道を尋ねた。

返事は、概してスペイン語、たまにフランス語、

そして、英語で答えてくれるひとはきわめて少なく、

この後も含めて、10ぺんにいっぺんあるかないかぐらいだった。

もちろん、ドイツ語は皆無。

プラド美術館内を、10時過ぎから、12時半まで、見て歩き、

疲れ果てた。

レティーロ公園で、休んで、昼食。
〜〜〜〜
後、アトーチャ駅へ。

大きな駅で、予約センターは込み合っている。

駅構内の改札口寄りに、小さめのインフォメーションを見つけた。

そこで、レイルパスのヴァリデイティングスタンプのことを聞いてみた。

中年の係員は、スペイン語オンリィ、その他の語はまるでダメ。

その係員が、近くのオネエチャンを呼び、

そのひとが英語で説明するには、やはり、「乗車当日にしかスタンプは押せない。」

「朝早くから使いたいのだが」と言うと、

「ここは、朝7時から開いているから、だいじょうぶ」と断言する。

駅の売店で、バゲットを縦割りにしたサンドイッチを買う。

缶ビールと果物を売っているところも見つけ、いくつか仕入れる。

「ワインを、どこか近くで、売っている店はないか」聞いたが、

「この近くにはない」とのこと。
〜〜〜〜
駅をあとにして、宿まで、通りを歩いて帰る。

途中、マリアーノ・デ・カビア広場のところまで来ると、
家内が、左手前方から歩いてくる

オバアサンがスーパーの袋を持っている、

のに気づく。

それで、そのオパアサンの方に、

足早に近付いて、声を掛けた。

「そのスーパーはここから少し遠いのだが」

と、後ろを振り向いて、
aus: Baedekers Reisefüher,
Madrid; 1992
「場所は、この先を右に下って、左に折れて、ずっとまっすぐに行って、

また右に、そして左に、自分のこの足では10分ぐらい」というような説明、と理解した。

歩きながら、途中で、もういっぺん、他のひとに確かめ、辿り着いた。

オパアサンの説明は的確だった。

けっこう大きめのスーパーで、品物が多い。

店内で、棚の整理をしていたオネエサンにワインのことを聞く。

どれがおいしいワインか、と聞いたら、これがブオノだと1本薦めてくれた。

値段は、3.5ユーロだから、ざっと500円、まったく怪し気な値段だが、

スペインに来て最初だから、スペインでの安ワインの味をまず試してみよう、と思い、

買ってみた。

目当ての「乾燥サラミ」のようなものがあったので、売場の兄チャンに、

「冷蔵庫はないのだが、それでいつまで持つのか」を、聞いてみようと、

あれこれの単語を振り回してみた。

が、これが、なかなか通じそうにない。

また、相手の言うことも、まるっきりわからない。

それでもその品を、一応カゴに入れて、レジのところでもう一ぺん聞いてみた。

やっと、「冷蔵庫なしでも、8/23まで持つ」とラベルの表示を示して、教えられ、納得する。

ワインの味は、うまいというほどではなかったが、

値段にしてはまあ、まともで、なんとか飲めた。

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