'02年・イギリス瞥見の巻 |
-1.宿の予約に梃ずる
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去年、ドイツ旅行に際して、適当と思えた宿にファックスで打診をした。 |
そのときの日付けを見て、そろそろその時期かと思い、おおよその行程を決め、インターネットで検索してみた。 |
そして、Railtrack のホームページ <http://www.railtrack.co.uk> から列車の時刻表が調べられることを知った。 |
<Timetables for UK rail infomation> をクリックし、<Railtrack Travel Timetable> のフォームに、発着駅名や予定の日時など、必要項目を入力すると、 |
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列車の発着時刻や乗換駅や所要時間など、がわかる。 |
それを参考にしながら、移動の計画を立てた。 |
ドイツと違って、イギリスの鉄道は現在は民有で、オペレータと呼ばれる諸々の鉄道会社が経営している。 |
そのせいもあってか、ドイツに比べて、乗り換えが多くなりそうだし、時間もそのためによけいにかかりそうだった。 |
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去年はホテルの予約の申し込みを、ファックスが8割、E-mail が 2割くらいの比率で、行なったが、今年は、この逆の比率になり、ほとんど E-mail で済ませ、ファックスで予約したのは少しだけだった。 |
ただ、キャンセルをする必要もかなり生じて、そのときにメールでは埒が明かないものもあり、そのときにはファックスを使うことになった。 |
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ともかく、まず初めに、目星を付けたところそれぞれ宛に、メールを6通、ファックスを2通を送った。 |
そして、これで、ほとんどのところから、去年のように、次々に、こちらの要求に沿った金額で、承諾の返事がが来るものと、高を括っていた。 |
が、思惑は外れた。 |
まず、宿泊料が、概してドイツよりも2ないし3割は高めであった。そして、3人分として、朝食付きで一泊£90 ぐらいのところと£140 ぐらいのところとに二分された ('02 年 7月現在、£1 = ¥194)。 |
しかも承諾の返事が来たのは、申し込んだホテルのうちのほぼ半分で、全体の日程を、飛び飛びにしか埋めることができない。 |
カーディフのホテルには一泊を申し込んだが、週末は2泊以上でなければ予約できない、と断ってきた。
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また、メールで4箇所から、ファックスで1箇所から、コンファームのためにはクレディット・カードを教えてよこせ、と言ってきた。 |
それでカード番号を知らせてやったのだが、結局、コンファームできたのは、3箇所だけ。 |
ひどく低い確率だ。 |
翌13日に、新たなホテル宛にメールを二つ出したら、次の日に、ひとつから OK と言ってきて、そのあとに、confirm は取れた。 |
しかし、オックスフォードとカーディフとエディンバラとケィンブリッジの予約が取れない。 |
オックスフォードについては、もう少し探せば何とか見つかるような気がしたので、オックスフォードからチェスターへ行く方法はどうかと、予定の日の時刻表を見た。 |
その日が日曜日であるため、列車の本数が少なく、乗り換えも多く、時間がかかり過ぎるのがわかった。 |
" ... that the better kind of English people rarely leave their homes on a Sunday." という文章を思い出した。 |
それでオックスフォードに泊まるのはやめにした。 |
オックスフォードやケンブリッジは、ロンドンから簡単に往復できるので、ロンドンでの宿泊の日数を増やせばよい。 |
カーディフはウェイルズの首都なので、何とか宿を取ろうと思い、「下手な鉄砲打も」の伝で、5箇所ぐらいを選んでファックスを送ってみた。 |
が、どういうわけか、ナシのつぶて。それでここも諦めた。 |
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エディンバラへ行けなければ、話にならない。 |
初めは、朝、起きてから、メールを確認し、それから返事を出していたのだが、空きがあったところも、こちらが寝ている間に埋まってしまった。 |
それで、今度は是が非でも、と思い、7/17(水)の夕方にメールを4通出し、時差がサマータイムで日本よりはマイナス8時間なので、夜中に三度ほど起きて、メールのチェックをして、寝ぼけまなこで返信を書いた。 |
ひとつだけ、エディンバラの中央駅はウェイヴァリィ駅だが、その手前のヘイマーケットという駅から400mぐらいのところのB&B (Bed & Breakfast) に空きがあった。 |
すぐ承諾の返事を出す。 |
その他に、もう部屋は埋まっているからと断ってきたホテルだが、親切にも、空きのありそうな、市内の中心にあるホテル3つを紹介してくれたところがあった。 |
そのうちの二つのホテルに問い合わせのメールを出した。 |
一つから、食事なしで£220、という返信が来た。 |
小生の感覚では高すぎるが、町なかである点は好都合なので、背に腹はかえられないと、ここにも承諾の返事をいちおう出しておく。 |
すると、明け方5時頃、朝食つきで£140、という返信も来た。 |
これも町なかのホテルで、番地からすると、駅から便もよさそうに思えた。 |
すぐにカード番号を知らせてやる。 |
すると7時前に confirm が来た。 |
これでやっと要石が埋まった。 |
幸いこのホテルは、インターネットで調べたら、ウェイヴァリィ駅の北西で、歩いて7、8分の場所にあった。 |
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ただし、このあとに後始末が残った。 |
キャンセルの E-mail を何通も送らなければならない。 |
しかも、ナシのつぶてだったところからも、今になって、これこれの部屋なら用意できると、言ってきた。 |
万事、こういうものだ。 |
カーディフからもひとつだけ、一泊でもよい、と言って来た。ただ、 |
「部屋の用意はできるが、この週の末には "very large international football event" がある、それで、通常の週末は£110 だが、£225 ならOKだ」 |
ということだった。 |
なるほどそれでさっぱり返事がこなかったのか。 |
こちらは、だいたい£90 から£110 ぐらいで(1万7千〜2万円)、と申し込んでいた。 |
ともかく、用がなくなったところ全部に、断りのメールやファックスを送った。 |
そんなこんなに一週間を費やした。 |
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