'11年・北イタリア散策 >>
22-1.<< 8/23(火)〜8/24(水)ローマ → パリ → 成田 >>
7時半、きょうもたっぷり食べる。9時すぎにフロントで支払い。

「どこでイタリア語を習ったのか」―「日本で」

(習ったというのはおこがましい、語学書 ASSiMiL での独学にすぎず、話すのもカタコト)

「あなたの奥さんもイタリア語を話すのか」―「いや妻は日本語だけ」

9時15分にホテルを出る。ローマ・テルミニ 9:52 発の Leonardo Exp. 28番線。

専用車の具合が悪いのか、レジョナーレの車両を転用している。
〜〜〜〜
エールフランスのチェックイン・カウンタで手続き、通路側の席にしてもらう。

20分以上遅れて離陸。

機内サービスでチーズを挟んだ固めのパンとビールをもらう。どちらもうまい。

パリ着はほぼ定時。ターミナル2Fから2Eへ向かおうとして AF の案内スタッフが目に入った。

JL の便の席がまだ決まっていないが、どこでその手続きをするのか、教えてもらえないか」

というようなことを、フランス語で聞こうとして、イタリア語とまぜこぜになってしまった。

へんてこりんな聞き方だったが、なんとか通じ「JL の搭乗口カウンタでできる」ことを教えてもらった。

別れぎわ「イタリアから来たので」と言ったら、大笑いをしていた。

手荷物検査、出国の審査を済ませ、表示をたよりにターミナル2Eへと向かう。

搭乗ゲート脇の椅子の腰を下ろす。連れに荷物の番を頼み、

免税店で、乾燥ソーセージ(ソシソンセック)がないかと、あちこち捜し回ったが、

さっぱり見当たらない。ここの免税店、どこも閑古鳥が鳴いている気配。

売っているものも、たとえば、さもさも観光土産風で高価なボルドー、箱詰めチーズセット、

飾り箱に入ったチョコレートなどなど、これでは買う気も起こらない。

それでも待ち時間がたっぷりあるので、暇にまかせてブラブラしていたら

(あたりを、間を置いて三度ぐらい、一巡した)、

ぜんぜん目立たない店構えで、主にロシア産のものを並べている(小さな)ところがあった。

ここはこれまで見落としていた。期待もせず、何の気なしに中に入り、

端から端までつらつら眺めると、とつぜんソシソンセックが目に入った。

隅の方にひっそりと置いてある(そんな印象)。
普通のものと、そのわきに、

何か毛羽立ったようなものとがある。  
聞くと「エルブ(いわばハーブ)をまぶして作る、香りがよい」と

その「刻み乾燥ハーブ」の瓶詰めを見せてくれる。

ナチュラルのものとハーブにくるまったものを、3本ずつ購入する。

イタリアの乾燥サラミは比較的柔らかいが、フランスのものは概して固い。
〜〜〜〜
ゲート脇の椅子に戻り、休んでいたら、JL のスタッフらしきひとが見えた、

「すみません」と声をかけてから、つい「日本人、ですか ?」と聞いてしまった。

イタリア旅行中は、出会った(見かけた、というべきか)

東洋人の大半(たいていグループ)が中国語ないし韓国語を使っていたので、

つい、一瞬だが、日本語でよいのかどうか訝った。

座席のことで、日本を出発する前に「並びの2席、通路側」を指定しておいたことを

告げ、検索してもらう。

しばし後にシートナンバーの入った新しいチケットに替えてくれた。

このシャルルドゴール空港では、(乗り換えのため) 4時間待ちだったが、

そう退屈もせずに、搭乗の時間となった。

機内の席に収まると、いい塩梅の時間(夜の9時)に夕食が出た。

ワインとビールを飲みながら、ゆっくりと、たらふく食べて、満足し、

ほぼぐっすり眠った。

目が覚めたら、成田到着まではあとわずか2時間余り。
(この巻、了)
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