'11年・北イタリア散策 >>
14-1.<< 8/15(月)サン・マリーノの要塞巡り(San Marino) >>
朝食は申し分なし。サラミ、生ハム、チーズも固いものと柔らかいもの、

種類の豊富さでは今回、これまでで一番。祭日なのに「7時から」というのがよい。

7時50分に出発。ラヴェンナ発 8:33 のレジョナーレは最初がら空き。

途中で半分ほど席が埋まる。

8時半にリーミニ着。

駅舎を出ると左側の歩道の前方にバスのチケット売場(ボックス)が見える。

しかし、ゆくと窓口の脇に「サン・マリーノへの切符はなし」の表示。

おかしいと思ったが、いちおう聞いてみる。やはり「ない」とのこと。

「どこで売っているのか?」―「通りの向側の何とかかんとか」。

通りを渡り、駅から見て右側の歩道を左に巻くように(ゆるいL字型)曲がると、

バス停が並んでいる。サン・マリーノ行きのバス停もあった。

時刻表示を見ると、次のバスは10.40発。あと1時間もある。

そばに小さい丸テーブルと椅子があり、テーブルの上に時刻表の束が置いてあったので、

一枚もらっておく。このバス停には他の一般のバスも来るようだ。

地元のオバさん(縁石に腰かけていた)に声をかける

10:40 のバスまで、しばらく待たなければならないのだね?」―「そうだ」

「切符はどこで買うのか?」―「発車の前にそこのテーブルにシニョリーナが来る」

「あなたもサン・マリーノへ行くのか」―「いや、○○○へ」

10時15分ごろ、同じようにバスを待っていた若い姉ちゃんが

いつの間にか椅子に腰をおろしていたが、太り肉のオバアさんがやって来て、

何とかかんとか言って、姉ちゃんをどかす。

「年寄りに坐らせてくれ」とでも言ったのかと思っていたら、

そのオバアさん、革カバンを拡げて切符の販売を始めた。

Signorina ではなかった。が、手際はよい。じつにテキバキと客をさばく。

往復を買い、ふたり分 16ユーロ。

バスは、1時間弱で、終点レ・カルチーニ広場(バス駐車場)に着いた。

まず突き当たりの石段を上がり、それからつづら折りの石畳みを10分ほど歩くと

ホテルが見えた。

ここも部屋に入れるのは1時からというので、荷をあずけ町へ。

少し歩くとリベルタ広場、向かい正面にパラッツォ・プッブリコ(政庁)。

衛兵のひとりにインフォメーションのことを聞く。祭日でも開いている由。

インフォはすぐそば。行って地図をもらう。ついでに「衛兵の交代は何時か」

「次は1時半、毎時半に行なわれる(12時半にはない)」

少し肌寒くなってきた。ホテルにいったん戻る。

シャツを出そうとしていると、まだ 12時を少し回ったくらいだったが、

フロントが「部屋が空きました」というので、入らせてもらう。

リンゴをかじりながら、ひと休み。

ここはバス付き。冷蔵庫もあったので、ビールを入れておく。

parte della Republica di San Marino al di sopra:
dalla pianta del "Uficio Informazioni Turistiche" di San Marino; 2011
(ma qui ho aggiunto il disegno della bussora)
あらためて外出する。

すぐそばに、ワイン屋があった。そこの兄チャン(経営者)に

地元産の本物のワイン(白と赤、製造番号付き)を見せてもらう。

「白と赤を一緒にもらうから値引きしてくれないか?」

電卓を出して「合わせて(26.6€ を)25€ にする」―「では、帰りに寄る」

要塞見学に向かう。チケット売場で赤の通行証(2ケ所用)を買う。

石の段をけっこう上がると、つぎは狭くて急な鉄の段(ほぼ鉄ばしご)になる。

降りるのにえらく難儀をしている人たちがいて、しばし待ってからよじ登る。

上からの眺めはとてもよかった。

次は第2のロッカ(要塞)、

ついで、小さな第3のロッカ(ここは入れない、そとから見るだけ)と巡って、

小道を登り降りし、商店街の方へ戻る。

8月15日(祝日)なのに店は全部開いている。スーパーは小さいけれども、

せまい所に品物がぎっしり。ヴィネガーで漬けたピクルス、リンゴ、トマトを買う。

かの酒屋の兄チャンがいた。「25 だね」と言って、ワインをもらう。


ホテルで白の味見。まちがいなく本物、文句のつけようのないほどよい味、白としては最高。

(ドイツの)カビネットのトロッケン(ドライ)風だが、並みのトロッケンよりは遥かに良の感。

衛兵のことは歩き回っているうちに忘れてしまった。
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