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03-1.<< 8/4(木)シエーナのスカラ・モービレ(Siena) >>
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9:15発のEuroStar に乗るべくテルミニへ行くと、
列車の運行がいくつかキャンセル(運休)されている。
諸列車の番線変更のため、例によって(旅行者たちの)民族大移動が始まる。
こちらが乗る予定の列車も10分前に番線が変ったが、幸いほぼ時間通りに出発する。
フィレンツェ S.M.N. 駅で乗り換え(今回はフィレンツェの町は歩かない)、
「シエーナ行きの番線は」と見ると3番線。
終端駅フィレンツェのメインのホームの若い番号の端は4番線。3番線が見当たらない。
駅員に聞くと、4番線のホーム沿いのかなたを指差し、「あそこを左に行け」。
ずいぶんと奥まったところに3番線があった。
12時15分、シエーナよりも手前のポッジボンシとういう変哲もない田舎町に降りる。
インターネットで探って、この町のアルベルゴ(宿屋というニュアンス、概して安宿)に
予約をした。場所は駅前広場の突き当たり。ここを拠点に2カ所の観光地を回ろうという魂胆。
部屋に荷物を置き、12:49 の列車でシエーナへ。わずか25分。
シエーナの駅前に降り立つも、界隈が整備され、モダンになっていて、手元の古い略図とは
道筋がまるで違う。丘の上(にあるはず)の町まで、どう歩き出せばよいのか見当がつかない。
掃除のオジさんがいた。「町まで徒歩でゆきたいが、方向を教えてもらいたい」
するとかなたの建物の方向を指し、「スカラ・モービレで上へ、上へと行き、
上がり切ったら左へ」とのこと。言われた通り行こうとしたが、
「建物の入り口への方向を少し間違えたかな」と思い、振り向くと、
遠くからこちらの動きを見守っていたようで、
「もっと右の方向だ」と手振りを交えて教えてくれた。
建物の中に入るとスカラ・モービレ(エスカレータ)が斜面を上っていた。
乗ると、少し後ろに乗った若い奥さん(先ほどらいのわれわれのまごつきを見ていた)が
「ずっとずっと先まで上がると、道に出る。
それを左へ行くと門がある。そこからが町」と教えてくれる。
このスカラ・モービレは、聞き漏らしたが、出来て間もないのではないか。
そしてまた、たいした大掛かりな装置だ。
数えはしなかったけれども、7、8回ほども乗り継いだろうか、
最後には、すっかり丘の上まで上がってしまった。
言われた通り左の方向へ行くと、たしかに城門が右手に見えた。
その門をくぐると、シエーナの旧市街。
カンポ広場への方向は標識がしっかりしていて、間違いようがない。ほぼ道なり。
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1時間ほどぶらぶらと歩いてゆくと、
左手下方に広場らしきものが見える。
その緩やかな石段を降りて
広場(カンポ広場だった)をひと回り。
塔に登ってみようとしたが、
順番待ちの列が長いので止めにする。
インフォメイション(目立たない)が見つかり、
地図を求める(0.5E)。
暑い。観光客も多い。
シエーナ訪問はこれで終り。
と、帰りがけ、
家内が右手の小さなお菓子屋に目を付けた。
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The city maps above:
from "SIENA, Pianta della città"
© Iter Edizioni 2009
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入ると、包み紙に包んだぼってりした菓子が、
手前の籠に無造作に積んである。
聞いたら、「シエーナのスペチャリタ(特産)」で
日持ちがすると言う(賞味期限は2012.11.05)。
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値段は忘れたが、変哲もない菓子にしては高めで、
まあ土産ものだから仕方なかろうと、3つの種類があったので、1個ずつ買う。
連れがあとから言うには「ガイドブックを見ていてわかった。
シエーナのパンフォルテという伝統的な菓子だ」とのこと。
この店を出ると、あとは脇目もふらず、もと来た道をスタスタ歩いて、スカラ・モービレの段も、タッタッタと、
ほぼ駈け足で、降りた。
このような設備は、このとき知ったのだが、ずっと下まで続いていて、
そのまま降り続けると、驚いたことに、シエーナ駅構内の連絡通路に至った。
カンポからここのホームに立つまで、所要時間はたった30分。往きの半分。
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駅から丘の上までの斜面を、
日本に帰ってからだが、
Google maps の衛星写真で見てみたら、
まだ工事中の画像だった。
(右のgoogleの写真に描いた「黄色の線」がエスカレータ。
写真の手前が丘、中程の三角の建物に入り、
その先は地下、矢印の先端は駅のホーム)
なお、かの菓子は、延々と持ち歩き、
日本に帰って、包みを開いた。
かなりねちっこい、どっしりとしたもので、
小さく切って少しずつ食べる(もののようだ)。
味は上等。
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The picture above :
from © 2011 Google
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〜〜〜〜
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ポッジボンシの駅前ロータリィの右手にバスの切符売り場兼インフォメーションがある。
サン・ジミニャーノ往復のバスの時間と乗り場を聞く。若いおネエチャンが親切に教えてくれた。
ポッジボンシの西洋宿屋は電気が切れていた。申し出て、球を取りかえてもらう。
エアコンはなく、扇風機。テレビは映らない。お湯は出た。
食事付きで60€ゆえ、やむなし。あたりは静かで、環境はよい。
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