'09年・スペインに憑かれて >>
15-1.<< 8/17(月)サラマンカからマドリッド・チャルマティーン駅 >>
朝の食事、ここのハモンがまた、特別にうまい。山ほど(大げさに言えば)平らげた。

カップチーノもとてもよい。オムレツもきょうのは上等。

チェックアウトのとき、請求額が予想より安い。朝食は11€とあったが、

珍しく、この額はひとり分ではなく、ふたり分だった。

駅までは30分(来るときに、それぐらいかかった)。日中は暑いが、

朝のこの時間(8時過ぎ)は、20度ぐらいか、散歩にはちょうどよい気温。さわやかで、気持ちがよい。

われわれの方向とは逆、旧市街へと向かう人たちとすれ違う。通勤のひとたちだろうか。

列車は3番線。ホームからホームへの移動はエレベータ。

こういう設備が、次第に整ってくれるのは、われわれ旅行者にはありがたい。

乗ったTRDは、回りを見ると、ほとんどの席が埋まっている。

前方に少し、空きが見えたが、途中のアビラで、それらの席も埋まった。チャルマティーン駅まで2時間半だった。

このチャルマティーン駅もすっかり様変わりし、近代的になっていた。

3年前にいちど訪れたところだが、今回、メトロの乗り場の方向もまるで見当がつかない。

係員に聞と、指差して「この奥だ」

言われたとおり端まで行くと、メトロのマークが付いている。

乗り場までゆくと係員がいたので「ソルまで2枚ほしいのだが」と言うと、

「2ユーロだ」と、やり方も教えてくれる。

紙幣はよくしわを伸ばす、と仕草で示す。


Metro Madried の一回乗車券(センシーリョ)
「あすソルからアトーチャまで行くのだが、

それも買えるか?」

「あしたソルで買え」

ソルまで乗り換えなし、1号線一本で行ける。

            〜〜〜〜

広場(プエルタ・デル・ソル=太陽の門)

全体が工事中。

今日のホテルは、

かつて泊まったことがあるゆえ、すぐにわかる。

フロントの係りは、上品そうな老紳士だった。

パスポートは、家内の分をも求められ、

二人のパスを渡す。

The route map above: from
Plano Esquemático de la Red, agosto/2 2009;
Comunidad de Madrid
部屋番号を記したカードをよこす。

パスポートを返してくれるよう要求すると、「10分後に来てくれ」と言う。

部屋は511。お湯の出を確かめたら、タラタラ。まあ、暑いから、かまわないか。

15分ほど経った。エレベータで下に降り、フロントに行くと、「あと5分、待ってくれ」

しかたがない。いちど部屋へ戻り、更に10分あとにまた出向くと、

「あと1分」というから、ロビーで待つことにする。

かの老紳士は、他の(知り合い風な)客(若いカップル)と長々とお喋りをしている。

カップルが去ってから、話し掛けると、「パスポートは、あとで部屋へ届ける」ときた。

これには呆れかえってしまった。このジイさん、見かけは上品だが、じつはボケているのではないか。

澄ました顔で言っているので、怒る気にもならない。

「われわれはこれから散歩に出かける。パスポートはここで預かっておいてくれ、あとから取りに来る」

            〜〜〜〜

マヨール広場のインフォで

地図をもらってから、

ホテルの近くの

スーペル・メルカートへ。

連休明けのせいか、

レジはとても混んでいた。

from: Plano de Madrid; MADRID CITY COUNCIL TOURISM CENTRES
ホテルに戻ると、フロントには若い男性がふたり。

こちらが名乗る前に、そのうちのひとりが、さっとパスポートを返してよこした。

かのジイさんは、本職のスタッフが昼飯でも食いに行っている間、ただ単に留守番をしていただけで、

「フロントとしての仕事はしない」のだろう。
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