'09年・スペインに憑かれて >>
07-1.<< 8/9(日)バスクに入る(パンプローナからサン・セバスティアン) >>
ホテルから駅までは、徒歩で40分。肌寒い。通りでの表示は17度だった。

おととい、駅からの途上、休んだ公園のところまで来ると、

地元のオバサンが、親切に声を掛けてくれる。

「どこへ行くのか。駅へか。バスに乗った方がよい。乗り場は向うだ」

というようなことを(単語からの判断だが)言っているようだ。

そしてしきりに、乗り場を指差して教えてくれる。

礼を言って、「しかし、歩いて行きたい(ア・ピエーディ)」と言ったのだが、わかってくれた。

あとで辞書を見たら、フランス語風に「ア・ピエ」だった。

パンプローナ発1117分。空はどんよりとしている。

列車は山あいを走ってゆく。車内には若者が多い。

前回スペインを訪れたときには、赤茶けた景色ばかりが目についた。

今回は、北部に入ったら様子が違った。

あたりに、樹木が青々と繁っている。トンネルが多い。

駅舎内に観光のインフォメーションがあり、町の地図をもらう。

係の兄ちゃん、日本に滞在したことがあるとかで、日本語がわかる。

ちょっと意外だったが、ここは国際的な保養地のゆえ、

言語に通じたスタッフがいるということか。

ホテルへのコースはわりと単純で、駅舎のすぐ前がウルメア川、そこに架かる橋を渡り、

サン・マルティーン通りに入り、西南へ向えばよい。通り名が表示してあり、見当が付けやすい。

もう近いはずと思い、いちどだけ、道端でお喋りをしていた奥さん二人に、邪魔を詫びて、尋ねた。

すぐ前だった。

E.メールにあった通り、見晴しのよい海側の部屋をあてがってくれていた。

部屋の造りは簡素だが、わりと広めで、まずまずよろしい。

テラスが付いていて、眼下に広々と海辺の景色が広がる。

値段はやや高めの宿だが、場所代、見晴らし代というところ。

        〜〜〜〜

まず明日乗る予定のバスク鉄道の駅の下検分。

San Martín を東に、途中から、Easuo (通り) を南下。すぐに見つかる。
窓口の若い駅員に

ビルバオ行きの列車の時間を聞く。

毎時47分発とのこと。

メモをくれ、運行表をも貰うが、

この運行表がまた難物で、

駅名表示(バスク語だろう)が

皆目わからない。

町を散策してみようと、北へ向かう。

歩いてしばらくは

何の変哲もない感じだったが、

from: San Sebastián, Plan touritique;
San Sebastián turismo, Augusto 2008
旧市街に入ったら、俄然、通りの様子が変り、おもむきが出てきた。

教会の裏手から山へ登ってみる。ほぼ反対側の海岸の上(北側)に出た。

そこからぐるりと大回りをして南に出て、もとの市街地へ下りてから、

こんどは浜沿いの通りをホテルへと向かう。

雲が切れて、やっと明るくなってきた。
〜〜〜〜
部屋に戻って、いつものように飲み食いをすると、時間は5時半。

一眠りしてから、ベランダの窓を開け、夜景を撮る。

もうひと眠りすると、夜の11時頃だろうか、とつぜん大きな音がしてきた。

花火の打ち上げだった。

しばしのあいだ見物をする。眼下の通りは人通りが絶えない。

テラス席も、夕食を楽しむ人で賑わっている。
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