'09年・スペインに憑かれて >>
05-1.<< 8/7(金)ナバラへ(サラゴサからパンプローナ) >>
8時半前に宿を出る。

前々日にサラゴサ駅の窓口で予約した列車のひとつに、座席番号の記入がなかった。

そのことについて問い合わせてみようと、駅に着くとすぐに、順番待ちの券を引いた。

間髪を入れずに自分の番号が出た。

あわてて窓口に行って、尋ねた。すると「席は自由だ。どこでもよい。」

この列車(ブルゴス発8:39 のレヒオナール・エクスプレス:だいたい急行列車)を日本で調べたときには、

予約が必要とあったので、業者を通して注文し、入手したチケットには座席番号が入っていた。

それを(9:43発の Regional Expres に)変更してもらったものだが、そのとき、

あれほどまでに係員が手間取ったのは、

自由席であるにも拘わらず、指定座席の番号が入っていたためであろう。

それにしても、席が自由なら、そもそも予約券を購入する必要がなかった。

まあ、こういうこともある。

サラゴサからパンプローナへの列車は特急アルビアだが、これは全席指定席。

アベと同じく、荷物の検査があった。

ホームで、若い駅員に7号車の車輛の位置を聞くと、「列車が来たら教える。右とか左とか」

列車が入ってきた。「左だ」

急ぎ足でホームを左へ、4輛分ほど歩き、乗り込む。

パンプローナの駅に着く前から、空には雲が広がってきた。

気温は20度と低め。昨日のサラゴサは38度もあった。
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アルガ川沿いに町を目指すが、道の途中から、大掛かりな道路補修工事に出くわし、

行く先を塞がれる。町の方角もよくわからなくなった。

この工事現場の人たちに聞いても、よそから働きに来ているせいか、

自信なさげな答え方で、あまり要領を得ない。

左側の歩道らしき道を、苦労して荷物を引っぱりながら、進むと、

何とか、町に入ったような気配になった。
公園のベンチでひと息入れ、

ふたたび歩き出す。

もうこの町の地元のひとが

たくさんいる。

そのうちの年輩の人に、

行き先の通り名を尋ねると、

「教える、付いて来てくれ」

とわざわざ後戻りをし、

サラサーテ通りを示し、

from: Pamplona, plano de la ciudad; turismo.navarra
「この通りの突き当たりの右(の通り)が、Av. de San Ignacio だ」

ときちんと教えてくれる。おかげで、ぶじホテルに辿り着けた。
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「まだ掃除前だ。1時間半ほど後に来てくれ」

荷物を預けて、町へ出る。

プリンシペ・デ・ビアナ広場で、ラフな格好のおじさんに

スーペル・メルカート(スーパー)の場所を聞くと、話好きな人で、

「挨拶の言葉は、ナバラでは何々、バスクではこう」との講釈を受け、

「コンニチワ」「サヨナラ」に当たるものを真似て発音した。

「そうだ」と言ってくれ、別れたのだが、

この歳になると、記憶力の減退が甚だしい。

町をグルっと回った後には、忘れてしもた。

大ざっぱにカスティーリョ広場、カテドラールと歩いて、左に折れ、

しばし歩いて、崖下に出る。

そこに真新しいエレベータ(斜面を登るケーブルカー風)の入り口。

他の人にならって、乗ってみる。上に出て、小路を南へ下る。

サンフランシスコ広場の南のインフォメーションで地図をもらい、

サラサーテ通りを突っ切ってゆくと、

ここにもイングレス(デパート)があった。
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