'08年・ベネルクス回遊 >>
15-1.<< 8/18(月) ブリュッセルの東端、凱旋門 >>
ブリュッセル中央駅を右回りに大きく迂回し、石段を上って、王立美術館の脇へ。

ブリュッセル公園の中を通り抜け、ベリヤール通り (Rue Belliard) を東へ。

欧州議会の北側を通り、サンコントネール公園 (Parc de Cinqantenaire) の西南の角へ。

途中、ビルの建て直しが大規模な範囲で行われていて、とても歩きずらい。

帰りには道を変えよう。

凱旋門 (Arcade du Cinqantenaire) に至り、上にあがってみようと思ったが、

入口がわからない。

向かって左側、王立軍事歴史博物館のところに入口があるはずなのだが、閉まっている風である。

美術館や博物館は、月曜日に休むところが多い。

de: <<Bruxelles, ma découverte>>, Atelier Perspective, Brussels
右手のオートワールド (Autoworld) は開いている。

入って、受付の若い女のひとに「門に登りたいのだが、入口はどこなのか」

「ちょっと待ってください。聞いてみます」と電話で問い合わせてくれた。

「今日は月曜日で休館とのことですから、登れません。明日は開いています」

明日もういちど来るというわけにはいかない。あしたはロッテルダム行きだ。

礼を言って、外に出る。簡易トイレが4つ。3つは鍵が掛かっている。ひとつだけ開いていた。

ルワ通り (Rue de la Loi) をひたすら西へ。

凱旋門から西へまっすぐに伸びている。

ブリュッセル中央駅の北を通り、王立モネ、ヌーヴ通り (Rue Neuve) を北へ。

連れ合いがデパートで革手袋その他の買い物。

いつものスーパーへで各種のチーズを買い込む。最近はチーズも大好物になった。

マスパン (massepain:マジパン、マルツィパンと同類)の店に入る。

形が大中小とある。「どう違うのか」

「みな同じ品質です」

「中」を2本選んだら、「大きいのを1本の方が得です」

ついで、チョコレート屋へ。店のおネエちゃんから、3パケット買う

「きのう味見をしたら、とてもおいしかった。それでまた来た」と言ったら、喜んでいた。
〜〜〜〜
先ほど来、デパートに入る前から、雨が降っていたが、それがひどくなってきた。

あやふやな記憶で、適当に見当をつけて歩いた。

雨の中、地図を取り出して確認することを、億劫がって、怠った。これが失敗のもと。

七叉路のところで居場所と方向がおかしくなってしまった。

これでウロウロ歩き回ったら、ほんとうに道に迷ってしまう。

ちょうど、勤め人風なひとが通りかかった。

声をかけて「セントラル駅へ行きたいのだが」と言うと、

「そこへ向かっているところだから、一緒に来てください」

「じつを言うと、駅の手前のマドレーヌ教会の近くにあるホテルへ行きたい、

それで、今のここの場所はどこか、そして教会はどの方向なのか、教えてもらいたい」
すると、この雨の中、面倒がらずに、

小生の地図を、

身を屈めて覗きこみながら、

「この場所は Place St-Jean

駅前の教会へゆく道は

(指差して)この通りか、または、

その右の通りのどちらでもよい」

de: <<Bruxelles, ma découverte>>,ibid.
と細かく丁寧に教えてくれた。おかげで幸い、ぶじ、わが宿に辿りついた。
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まだ2時半でおネエさんが掃除をしている。

「ホールで待っています」

「あと10分で終わります」

休んでいるとホテルの受付の男がやってきて、

「明日の朝食のことについて、どうのこうの」と早口でしゃべる。

何のことか聞き取れないので「もっとゆっくり話してくれませんか?」

すると、要するに「あしたはセルフサーヴィスの諸々の食品を、ホールには出してはおかない」

ということだった。

そして「食事をするときには申し出てください。何時に朝食をとりたいか?」

「7時半に」

そういえば昨夜はひとの気配がなかった。

ひとりだけエレヴェータで上がっていった音がしただけ。
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