'08年・ベネルクス回遊 >>
07-1.<< 8/10(日) ゲント(ゴン・サン・ピエール)の神父さん>>
夜半から雨が降っていた。朝には本降り。

朝食はたいへんおいしい。しかも雰囲気がよい。

今回の旅行で初めて、朝食を、ゆっくり落ち着いて、存分に食べた。

9時過ぎ、「雨だけれどもゴンサンピエールに行ってきます」

とフロントに言い残し、駅へ向かう。

公園内の道はぬかっているのではないかと思い、避けて、

町なかの石畳の道を通って、駅へ向かおうとした。

しかし、途中、4辺も5辺も、ひとに道を聞いた。

迷路のようにわかりにくい。このコースは二度と歩けない。

ゲントまでインタシティで20数分。

降りたころには、幸い、雨はほとんど上がった。

北へ、旧市街の方向へと延々と歩く。距離はけっこうある。帰りに計ったら、30分以上だった。

肉や、総菜やが、日曜日だけれども、開いている。客もたくさんいる。

だが、日曜の営業は「朝だけ」なのかもしれない。帰りには閉まっていた。

ラフな恰好の中年の男性が向こうから歩いてくる。

すれ違うとき、こちらを向いて「コンニチワ」と言う。

「日本語を話すのですね」

「ええ、私は神父です。日本のプチ・シャンソンを知っています」と

何か賛美歌風なものを歌ってくれる。

歌を褒め、礼を言って、別れる。

           〜〜〜〜

この町にも鐘楼 (Belfort) がある。

その入り口のチケット売り場で、またもや「シニアか?」と聞かれる。
で「60以上だ、ふたりとも」

と言うと。

また、割引になった。

「そこの階段を上って1階(2階)から

エレヴェータだ」と言う。

「歩いて登りたい」

「1階からだ」

何かよくわからない。
ce plan est cité de:
Baedekers Reiseführer, Benelux, 1988

ともかく言われたとおり上にあがると、エレヴェータがある。

並んでいる人に、「歩いて登りたいのだが」

そのひとは「エレヴェータでしか上がれない」と断言する。

「それではやむをえない」と乗り込んで上へあがってみた。

すると「エレヴェータでしか上がれない」と言った当のひとが「ああ、階段がありますね」ときた。

何をかいわんや。残念だが仕方がない。

上からは、まあまあの景色であった。

ざっと一回りして、今度は「階段」を使い、歩いて降りる。

鐘楼の脇で休んでいると、

神父がギターをひきながら、朗々とした声で歌い、グループ(観光客)を率いてゆく。

とても陽気な神父さんだ。最後尾には尼さんが、うつむき加減で、トコトコ付いてゆく。

レイエ川沿いに、伯爵居城(s'Gravensteen)、クラーンレイ(Kraanlei)と見て歩く。

金曜広場(Vrijdagmarkt)に出た。小鳥の市をやっていたが、片付け始めている。もう閉店の時間。

〜〜〜〜
宿に戻った。新しい蚊取りマットが置いてない。

フロントに蚊取り器を持っていって、説明を試みたが、

こういうものに関する単語は知らないので、少し手間取った。

はじめは「器が悪いのか」と怪訝な顔をされた。

が、何とか、香取りマットの「替え」が欲しいことを理解してくれ、

4枚のマットのひと綴りをよこした。

町歩きの途中で買ったビスケット風なものがなかなかおいしい。(フォト)。

ブルージュに戻って、老舗という店のマジパンも買ってみたが、これは味がいまひとつ。
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