'08年・ベネルクス回遊
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今夏はベネルックスへ行くことに決めてから、

3月の末、ガイドブックを参考にしながら、コースを考えてみた。

ヨーロッパの古い街並みに関心があるのだが、

オランダに関して言えば、

先般の大戦で爆撃を受けたせいか、そしてその復興の仕方によるのか、
都市が概して近代的で

(コンクリートの建物が目立つ)、

いささか無味乾燥なところが多い気がした。

ベルギーの方が、

見るべきところが多いようだ。
それで、ベルギーを、旅のコースの主体にした。

飛行機は、なるべく乗り換えなしにしたいので、

直通便のある、アムステルダムから入ることになる。

手もとの時刻表は、もう古いもの(Thomas Cook EUROPEAN RAIL TIMETABLE

March 2003)だが、所要時間がわかるので、段取りをする場合に、まだ役に立つ。

正確な発車時刻は、インターネットで検索すればよい。 

(でも、来年の旅行のためには、'03年版では、もういくらなんでも古すぎる。

今回の旅行から帰ってからのことだが、たまたま、新しい「September 2008」の版を、

仙台の書店Mの洋書コーナーで見つけたので、購入した。)


コースはだいたい決まった。

所用日数も、

2泊ないし3泊で、移動するとして、

これも自然に決まる。

かつては、平気で、1泊で移動、

ということもしていたが、

もうトシだから、

このごろは、最低でも2泊としている。

The route map above: from
"Thomas Cook EUROPEAN RAIL TIMETABLE", March 2003
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4月の末に、いつもより早めに、チケットの注文を出す。

さいわい予定どおりの日程で、取れた。

少し値上がりしている。昨今の原油高ゆえ、やむを得ない。

5月の末から、E-mail の文章作成、宿泊するホテルの選択、に徐々に取りかかる。

以前には、1日中パソコンに向かって、文面を作り、ファックスやメールで送り、

夜中に起きて、返信を確認し、折り返しコンファームを送る、なんてことをやりもしたが、

今ではもう、その体力はない。ゆっくり、少しづつやらないと、へばる。

それで、緩慢に、(予定の)泊まり先順に番号をつけ、文章を作り始めた。

オランダのホテル宛には、ドイツ語で(オランダ語はできないし、また、やる気もない)、

ベルギーとルクセンブルク(リュクサンブール)へはフランス語で、

蘭白の境界線のアントワープ宛は、独仏まぜこぜで、といった具合に、

だらだらやっていたのだが、それでも、2、3日で、文面は、一応できあがった。

それで、去年よりはだいぶ早めに(6月3日)、メールを7通、送ってみた。

第1日目の宿泊先、アムステルダムのホテルに、少し手こずった。
第一候補からは、改修で3月まで閉鎖、という返事が来た。

二番目のところは、満杯を理由に、断られた。

仲介業者が別な所を紹介してよこしたので、アクセスしてみたら、フォーム形式だった。

これは嫌いなのだが、他になければしょうがないと、

悪戦苦闘してあれこれの項目を枠の中に打ち込んだ。

住所、氏名、部屋の種類、到着時間、e-mail のアドレス、電話、fax

Cardの種類、番号、有効期限、etc.

おまけに、card security code というカードの裏の右端の3桁の番号まで書け、

というので、手まどった。

だいぶ時間を喰ったが、何とか仕上げで、やっと送ったのに、

「タイムオーバー」ということで遮断されてしまった。

骨折り損のくたびれもうけ。そこで、やめにした。頭を冷やす必要がある。
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翌日、4箇所から OKのメールが来た。

1つは24時間後に返事をよこす由。宿泊料金も大いにサービスしてある。

すぐにコンファームのメールを送った。

昨日「フォーム」で手こずったところは、検索して、何とかメールアドレスを見つけた。

これなら、ことは簡単。すぐに文面を作り、E.メールで送った。

返事をよこしてくれればよいが、と思っていたが、幸い、翌日に返事がきた。OKだった。

残りはただひとつ、

24時間後に返事をよこす」とよこしたところだけ(リエージュのホテル)。

が、48時間たっても、音沙汰がない。すぐに返事をよこしてくれるよう、メールで要求した。

と、また、「24時間後に返事をよこす」というメールが来た。

「機械的な応答」のようで、相手はメールを読んでいない。これでは埒があかない。

ここは止めにして、別なホテルをインターネットで検索してみた。

と、 リエージュの駅前のあるホテルが見つかった。宿泊料も手ごろだ。

ここもフォーム形式だったが、他になければ、敬遠していられない、
入力項目を手許に控えておいて、

タイムアウトにならないように、

なるたけ手早く打ち込んで、そして送った。

折り返しに、予約完了の返事が来た。

これも仲介業者が機械的に処理しているのであろうが、

予約できれば文句はない。

が、そのメールをプリントアウトしてつらつら眺めていて、

はたと気がついた。

Thomas Cook, ditto, September 2008
たしかに駅前で、ホテル名は合っているのだが、「通りの名前と番地」が違う。

これはおかしい、とよく見ると、何と、 リエージュではなく、 リュクサンブールの駅前のホテルだった。

リュクサンブールはもう予約が済んでいる。
(To be continued)