'07年・オーストリア縦断
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朝の8時半、ザルツブルク駅。

9:10発の IC547はこの駅始発で、もう11番線に入っている。

ずっと前の方へ歩いて、ホームの端の車輛のボックス席に坐る。

牽引の機関車はまだずっと先、先頭の4輛ほどは、ホームの端から外れている。

9時過ぎになったらまわりの席がどんどん埋まり、ほぼ一杯になる。

ほとんどが、大きなザックに、寝袋その他を担ぎ、

なかには調理器具、食器、折り畳みイスまで手にした、若者たちである。

ザルツブルクで、昨日、何か若いひと向けのフェスティヴァルでもあったのだろう。
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St.Pölten を過ぎたあたり(ウィーン西駅まであと4、50分)から、

お昼のビールが効いて、眠気に襲われる。

ウトウトしているうちに、西駅の間近になっていた。

ヴェスト・バーンホーフでは乗車券の自動販売機の脇にいた(ミッテにもいたが)

若い ÖBB のオネチャンに72時間切符の購入を手伝ってもらう。

これで3日間(4日目の昼過ぎまで)ウィーン市内の乗り物は自由。

こういうものを使わないと、自在に歩き回りたいときには不便。

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地下鉄 U6 で南に下り、Längenfeldgasse U4 に乗り換え、

ルスプラッツで降りたのだが、

そのひとつふたつ手前から、

銀ピカのビニール袋を肩にして

乗り込んできた○系の若造が、

降りる直前、微笑みかけてきて

(とういうか、にやけて、というべきか)
こちらのチョッキを指差すような仕草をする。

昨夏、マドリッドで掏られたやり方と、寸分の違いもない。

あれはいい経験になった。

今回は、相手から視線をそらさず、睨みつけた。

と一瞬の間を置いて、諦めたのか、すっと顔をそむけると、離れて行った。
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Karlsplatz の南の出口から外に出た。

少し高台になっている通りに上がって、方向づけをしようと思った。

しかし、あたりはカーブを描いた道や斜めの通りが、妙に入り組んでいた。

地図と見比べてみたが、まるで判断の手がかりがない。
連れに荷物を預け、その場で待っててもらい、

空身になり、すこしあたりを歩いて探索してみた。

すると地図と道の配置との関係が

何となくわかってきた。

すぐに、ホテルが見つかった。

待たせていた場所に戻って、連れを伴い、

ホテルに入る。

aus: Stadtplan Wien;
Herausgeber: Wiener Tourismusverband
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今回は毎度そうだが、ここも、部屋はまだ片付いていない。

チェックインだけ済ませ、荷物を預け、町に出る。

前回の滞在のとき、王宮あたりは見ているので、今日は、違う道を選んで、北へ向かう。

遠くに、工事中とおぼしき高い、教会の塔が見えてきた。そこを目指すことにする。

噴水のあるノイアーマルクトの北の端から右に折れ、ケルントナー通りに出る。

歩行者でごった返していた。

遠くから見えたのは、そうではないかと想像してたが、やはり「シュテファン教会」だった。

とても大きい教会だ。

その前の広場は、大道芸人たちの絶好のパフォーマンスの場所となっている。

芸達者が入れ替わり立ち替わり出演し、周りを大勢の観客が取り囲んで歓声をあげる。
これでは、出演者はやりがいがある。

教会の塔へ登ることにする。高い塔があれば、

いつも、登ることにしている。

「すれ違うのがやっと」という狭い螺旋階段が、

延々と続いている。目が回りそうだ。

ようやくのことで、てっぺんに着いた。

いささか変哲もない展望台だが、眺めは抜群。

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aus: Stadtplan Wien; a.a.O
塔を降りての帰り道、「来た道」をずらして、一本東のガッセに入り、

右や左に、適当に折れながら、南を目指す。

シェリングガッセから、ヴァルフィッシュガッセと下る。

明日は、2度目の日曜日、ゆえ、Supermarkt でたくさん買い込む。

ワインは、上等のをと思って、24ユーロのものを「奮発して選んだ」つもりが、

レジでは €10.9

さてはネエチャン間違えたな、と思ったが、糠悦びだった。

単にこちらが選び損ねただけ、しかも「赤」を買ったつもりが、じつは「白」だった。

部屋はとても豪華な感じがする。かなり広い部屋が二つ「suite(続き)」になっている。

応接セットのほかに、4人席の食卓が据えてある。

しかも(我々は利用しなかったが)別途に「まともなキッチン」が備えられていて、

一応の料理ができるようになったいる。あれこれの調味料も付いている。こういうのは初めて。
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