|
07-1.<< 8/12(日) ドイツの南東端の町パッサウ >>
|
|
これまで、どこのホテルの食事も、種類が豊富で、かつ味がよい。
8時40分。出がけに、フロントで「今日の天気はどうか」と聞くと、
「だんだんよくなる」ということだったが、
|
9.17発の REX (RegionalExpress: 実体は鈍行)
の車中、途中は雨。
分岐駅 Neumarkt-Kahham を過ぎると、
あとはほとんど無人駅ばかり。
が、乗客はけっこう多い。
ハイキング、サイクリングその他の客。
雨が上がった。
パッサウに至って、
「とつぜん町が出現」の観。
|
|
|
駅から、バーンホーフシュトラーセ、ルートヴィヒシュトラーセと歩いて行く。
店は、当然のことながら、ぜんぶ閉じている。
ルートヴィヒ通りの突き当たりから、右手、グラーベン小路へと折れて、
迂回するようにして、ドームの前に出る。
ドームを見たあと、遂に、パッサウの町のトン先、インとドーナウの合流地点に至る。
この舳先のような部分は、あたりが公園になっていて、景色はなかなかよろしい。
両河川を眺めながら、ベンチで昼食。 |
〜〜〜〜
|
食後は、橋(Luitpodbrücke)を渡り、オーバーハウス要塞への急な階段を登る。
登るのはおおごとだが、じつに素晴らしい見晴し。
城山へ登り始めたあたりから、天気がよくなってきた。
青空も見えてきて、気温も上がってきたので、着ていたヤッケを脱ぐ。
要塞の脇の道を歩きながら、途中、出会ったひと何人かに、
「西の橋の方向へ、この山道を歩いて行けるのかどうか」を聞くが、
だいたいのひとが観光客で、皆「よくわからない」
それでも、山道だが、はっきりと先へ伸びている。
「歩けるはず」と勝手に判断し、構わずにそのまま先へ進む。まわりに人がいなくなった。
しばらく行くと、幸い、地元民らしき二人連れが現れた。
聞くと、「歩いて行ける、30分ほどかかる」とのこと。
ときおり、林の切れ目から、対岸の市庁舎やドーム(大聖堂)が見え、
その見える角度が少しづつ変るのが、歩いている位置のだいたいの目安になる。
ドームをある程度過ぎたと思われるところで、山道は、急に右へ折れ、奥の山間へと向かう。
それは別な方角になりそうだった。
折れ曲がる直前の左手に、石段があり、下方の川へ向かっているようだった。
それを降りることにする。けっこう長くて急な石段を降り切ったら、川沿いの車道に出た。
ただ、降り切ったときには、たかがこれだけのことだが、膝がガクガクする。
オレもトシだ。これが限界。
古い「ベデカ」(ドイツの旅行案内書:Baedekers Reiseführer)から
パッサウの地図をプリントアウトして、持ってきていた。
|
あとで気がついたのだが、
地図には山道が載っていた。
そして石段も、
オーバーハウスライテン・
シュティーゲ
(館へ通じる石段といった意)
と記してあった。
|
aus: Baedekers Stadtführer, Passau; Karl Baedeker GmbH, Freiburg. 1986
|
|
橋が見える。脇の歩道を歩き続け、シャンツブリュッケを渡って、
朝に通ったロータリィに出、同じ道を駅へ。 |
〜〜〜〜
|
14.09発のREXまであと10分と少し、ちょうどよい。
思ったよりも見ごたえのある町だった。山道がよかった。
道を聞いた地元民と出会ったあとは、ひと一人とすれ違っただけ。
帰りの電車はわりと空いていて、楽だった。 |
|
〜〜〜〜
|
|
リンツの駅前に、グリーンのカラーのシャツを着た若者どもが群がっていて、
集団でバスに乗ろうとしたり、左の大道の方向へ歩き出している。
宿で、夕食が終わりかけたころ、娘がテレビを付けた。サッカーの試合の中継をやっている。
試合は、5時半ごろに始まっていたようだ。場所は、どうもリンツのようだ。
フロントで貰った市街図を開いてみた。
このホテルの西500メートルのところに、スタジアム(Stadion der Stadt Linz)がある。
|
そこでの試合の中継
のようだ。
アナウンサーは、
ブンデスリーガ
(オーストリアの?)
の試合と言っている。
|
aus: Stadtplan und Sehenswurdigkeiten Linz〜Donau;
Tourismusverband Linz
|
|
この宿の室内は、クラシックなスタイルで、家具調度品も年代物だ。
こういうのは、落ち着いていて、雰囲気としてよろしい。
ウィーンもグラーツもリンツも、水道の水が冷たい。
伏流水か地下水か、そのような水の味で、飲むと、うまい。
ミネラルウォータを購入する必要はぜんぜん無し。
|
|
|
|