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05-1.<< 8/10(金) グラーツの市電 >>
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朝の天気予報で、にわか雨のことを言っていた。
わりと大きいホテルなので、朝食用のレストランは広い、そして食べている人の数もかなり多い。
食べ物は豊富だった。酢漬けのニシンもあった。これがなかなかいける。
ここの食事は、めずらしく6時半から、(ほかは全部7時だった)。
7時前に食堂へ行ってゆっくり食べても、まだ7時半。
出かけるにはまだ早すぎるので、ひと休み。
フロントでトラムの「24時間チケット」のことを聞くと、「電車の中で買う」とのこと。
駅前に停まっていたトラムの運チャンに「24時間チケットはどこで買うのか?」
「オレから買え」―「3枚くれ」
「いま乗るのか」―「あとから」
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「乗るときでないと売れない」―「それではいま乗る」
といったやりとりで、トラムに乗り込んだ。 |
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橋の手前の広場の電停で降り、少し歩いて、橋を渡り、
崖の上の時計塔の真下から、急なジグザグの石段を登る。
マニュアルの一眼レフのフィルム(35ミリ)の入れ方を、しばらくぶりのせいか、間違えていた。
撮り始めて4日目、今ごろになって「フィルムが空回り」していたことに気が付いた。
おかげで 36枚撮りのフィルム2本をダメにした。
ただ無駄にしただけでなく、この4日間の写真がぜんぶパーになってしまった。
かろうじて、デジタルカメラで撮った分があるので、救われた。
城山をひと回りして降り、「さて旧市街を散策しよう」としたら、雨が降ってきた。
次第に大粒になってくる。まだお昼前だが(11時)、ホテルへ退散だ!
こういうとき、24時間チケットは役に立つ。
部屋で昼食をとり、窓から眺めると、外は土砂降り。これでは待つしかない。
家内と娘はシエスタ。
午後1時すぎ、ようやく雨が上がった。出かけることにする。 |
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市電の1番で、エッゲンベルク城(館、Schloss Eggenberg)へ向かう。
電車を降りてから、何の気なしに「山手」へ向かって歩いたが、
それらしきものがぜんぜん見えない。
大型犬を引いた若夫婦がやってきたので、聞いたら、我々はぜんぜん方向違いへ向かっていた。
若主人は、下手の「もと来た道」の方を指して、「次のガッセを右に」と言う。
けっきょく電停のところまで戻ると、
右の方向へ通じる広い道(これが「次のガッセ」)があった。
その道の突き当たりがエッゲンベルクの「館」だった。
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aus: Grazer VERBUND LINIE, Schubert & Franzke, St.Pölten 2007
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館を一周したあと、また市電で戻る。が、駅を素通りして、街中まで乗る。
市庁舎前の広場(ハウプトプラッツ、中央広場)で降り、ブルクとドームを目指す。
ブルクはひっそりと建っていた。
とりわけて標識らしきものはなく、ブルク内部の各部屋は、普通に個人の住居として
利用されているようだ。
中庭で、あたりを見渡すと、ある建物の壁にちょっとした説明があり、二重らせん階段の場所が
示してあった。
小さな入り口のその石段のところだけ、見学用に開放されているようである。
これで今日の見学は、おしまい。 |
印象として「電車の街」の観。
この後、ほかの都市も見て回って、わかったのだが、
オーストリアでは、「町なか」の交通手段として、電車が大活躍をしている。
路線の数も、系統の種類も多く、電車の本数も多い。ひっきりなしに行き来している。
そして、客もけっこう乗っている。ほとんど音もしない。
線路の際に「ひと」がいれば、徐行するか「穏やかな音」の警笛を鳴らす。
交通機関としてバスより、はるかによいと思う。情緒もある。
この日の夕方のテレビのニュースだったか(?)、
ライン川が氾濫して、「デュッセルドルフが水浸し」と言っていた。
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