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04-1.<< 8/9(木) 南下してグラーツへ >>
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7時前に支払いを済ませてから、ゆっくり食事をし、8時前には宿を出る。
カルルスプラッツからU1で、ズュートティローラープラッツ乗り換え、
トラムでズュートバーンホーフ(西駅)へ。やはり延々と歩くよりは、この方が遥かにまし。
鉄道案内所(インフォルマシオン)で 13番線の場所を聞き、「動く歩道」で上がって、
ホームへ行くと、まだ30分前なのに、もう列車(IC533)は入っている。
そして列車の最後尾には、自家用車を運ぶ無蓋貨車が3両ほど付いている。
Autotransportwagen(自動車輸送貨車)というものらしい。
カー・フェリーならぬ、カー・トレインだ。
空いていた「禁煙のコンパートメント」に入る。車室付きの列車に出会うのはしばらくぶり。
最近は少なくなったようだが、オースリアではどうなのか。
出発真際に、左斜め向いの通路側の席におじいさんが、そして左隣りの席に、
スーツ姿の若い男が、ほぼ同時に坐る。
30分後の(ヴィーナー)ノイシュタット駅でふたりとも降りたが、
穏やかな顔をして静かに坐っていたおじいさんが、
降りがけに、こちらを見て、ひょいと左手を擧げ「ヴィーダー・ゼーエン!」
「ふたり連れ」かと思ったのだが、そうではなかった。
こちらも、同じように手を擧げて、言葉を返した。
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車掌が検札に来たので、
Bruck (a.d. Mur) 駅での乗り換え
のことを聞く。
「1番線に到着し、3番線へ乗り換え、
とあるが、同じホームだろうか」
「いや、通路を潜って、左のホームだ」
「5分だけの待ち合わせ時間だが」
「カイン・プロブレーム(問題なし)」
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ブルックのひとつ前、ミュルツツーシュラークで、老夫婦が、
「(隣の)席は空いていますか」と断ってから、車室に入ってくる。
老人(夫)の方が、Bruck まで喋り通し。方言のようで、内容がほとんど聞き取れない。
ブルック・アン・デア・ムーアに着く。
「私たちはここで乗り換えます」と断って、立ち上がると、
ご亭主は「自分たちも乗り換える。あなたはドイツ語をしゃべるが、
我々は、日本語は難しくてしゃべれない」等々。こちらと話すときは、標準のドイツ語になる。 |
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乗り換えてから、ほんの30分。グラーツ中央駅に着く。
駅に降り立ってすぐ、旅行のときのいつもの行動だが、
明後日のリンツ行きの列車の情報を、構内の「インフォ」で得る。
そしておもむろに、駅舎を出、「(駅前)広場を挟んで向い側、右手の方向」
と思って歩き出したのだが、少し通り過ぎてしまった。
目当てのホテルは、まるっきり駅前そのものだった。
部屋は5階(最上階)。ビジネスライクな部屋だが、広さは十分。
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街まで歩いてみる。(ムーア川の)川岸まで、東(右)へほぼ1キロメートル。
その向こうが旧市街。
きょうは「街の様子を感じ取るため」だけにして、適当にぶらつき、
ガイドブックに載っている有名な(?)菓子パン屋で、いくつかを試しに買ってみる。
店のおネエさんの愛想は余りよいとは言えない、
が、味は(宿に帰って食べてみたが)よかった。
城山(ショロッスベルク)には登らず、その手前の電車通りを北へ、
ムーア川沿いに歩いて、上手の大橋(ケプラー橋)を渡り、
駅に向かってほぼまっすぐに続いている大通り(ケプラーシュトラーセ)を、テクテク歩いて、
駅の手前、ホテルの隣のスーパーで、買い物をする。
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aus: "Graz", Schubert & Franzke, St.Pölten 2007
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缶ビール(500cc)は上等な(高い)方でも、せいぜい 0.6ユーロ、ざっと百円弱、
もちろん麦芽100% ― 安くて、そしてとてもうまい。
これを5本買う。われわれは、夕餉に、三人で4本、お昼は、ふたりで1本を飲む。
ワインは、店のオバサンに聞いて、オーストリア産のを買う。
(今回はオーストリアに来たのだから、徹頭徹尾、オーストリア産に限定している)
ワインは、この値段なら「怪しい代物」か、と思ったのだが、さほど悪くはなかった。
ボジョレヌヴォーのような、若い味。それならまあ、安くても、なんとか納得できる。 |
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ここのホテルは大きい(部屋数は100以上)。
方針として、大きいところは避け、小さめのところ(30室前後)に目星を付けて、
予約するのだが、グラーツ駅の近くには、ほかに適当なところがなかった。
以前は、駅から多少遠くとも構わず、ランクは「B&B のクラス」のところに泊まっていたが、
われわれ夫婦ももうトシなので、なるべく駅に近い、そしてランクは「少しだけ上」
(せいぜい3つ星、たまに4つ星、といったところ)にした。
ここは大きいホテルのせいか、フロントは忙し気だった。
だが、二人の若い女性が、てきぱきと応対してくれた。そつは無い。
ここも(ウィーンもそうだった)水道の水が冷たい。そして、うまい。
缶ビールが、ちょうどよい温度に冷える。
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