'06年・スペイン彷徨
14-1.<< 8/16(水)AVEでトレド往復 >>
9:20 発のアベでトレ-ドへ。乗車時間はたったの30分。

これは楽だった。昨日のセゴビア行きとは大違い。

トレドの駅舎は古風な造りだった。帰りの列車の予約を済ませてから、歩き出す。

2度、ひとに聞いたが、2度目に聞いたアンチャンには、

ただ真直ぐ、そして橋を渡るだけだ、と肩をポーンと叩かれた。

それまでの、連日の強烈な暑さが一転し、昨日、今日と、急に涼しくなった。

寒い、と感ずるほどで、日陰にいて、風が当たると、鳥肌が立つ。

橋を渡り、急な階段を登り切ると、

あとは、例によって、迷路のような石畳みの小道になる、が、

ジグザグに、北西の方角を狙って、歩く。

途中に、小振りで静かな公園があり、そこでひと休みをする。

のち、南西に歩いて、通り筋に出ると、人の群れが行き交っていた。

ほとんどが観光客で、地元のひとを見つけるのがむずかしい。

2度ほど聞いて、「エル・グレ-コの家」に至る。

その後、連れの買い物に付き合って、三軒の店で買い物をしたが、

めずらしいことに、二軒が、フランス語と英語が通じ、もう一軒は英語がわかった。
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マサパンの店に入り、ウィンドウを眺めていると、だれか日本人の女性が、

「まくしたてられるから困りますよネエ、」などとこちらに話し掛けてきた。

(家内によれば)そのひとは英語で注文をしていた。

これまで、そんな目にあったことはないので、「いやそんなことはありませんよ。」

レジに、やや厳つい面長のオバサン(女主人か店員か?)がいる。

「お願いします、マダ-ム、私はマサパンを購入したいのですが」と声をかけると、

途端に愛想をくずし、いそいそと寄ってきて、注文を受けてくれた。

海外旅行の際、一般的には、英語が便利だが、

スペインでは、打算的に考えれば、フランス語が有効(と思える)。

ぶらぶらと、駅へ戻る。

アベは、どこの駅でも、乗車前に、必ず手荷物検査がある。

車内は空いていて、楽だった。

ちょっと居眠りをしているうちに、マドリッドに着いてしまった。
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生ハムとピクルスがうまい。
比較的上等のワインを何本か(Riojareserva など)、

みやげ用に、仕入れる。
日本に帰ってから、いくつかの酒屋スーパーで、スペインのワインを捜した。

数も種類も少ないが、Ribera del Duero のクリアンサや

Rioja のレセルバのクラスのものが輸入されていた。

カバ(cava 発泡性ワイン)も入っていた。

これは champagne のようなものだが、同じ値段なら(例えば、€10 ちょっとの並みのもの)、
こういうと差し障りがあるかもしれないが、

cava の方が、まちがいなく味はよい。
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