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12-1.<< 8/14(月)マドリッドへ戻る、スリに遭遇 >>
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朝8時前、支払いを済ませて、駅へ向かう。徒歩で、20分ほど。
着いて、間もなく、まだ発車まで25分もあるが、改札が始まる。
スペインに来て、高速列車 AVE (Alta Velocidad Española) に乗るのは、今日が初めて。
なかなかに快適である。
スペインに来て始めての曇り空(薄曇り)。が、車中40分後、窓の外に、青空が広がる。
でも珍しく、雲があちこちに見える。
真ん中にテーブルを挿んだ、向かい合いの席で、
マドリッド着の30分前(午前11時)に、ゆっくりと車内で昼食をとる。
乗る前にセビーリャ駅の売店で買った、バゲットを縦割りにして具を挿んだサンドイッチ、
ひとつはスペインの香ばしい生ハム、もひとつはマグロとかカツオ(と思える)の薄切りに、
酢づけの赤パプリカを加えたもの。
マドリッド・アトーチャ駅に着くと、すぐにインフォメーションへ向かう。
明日はセゴビア行きなので、座席指定をしてもらおうと、番号待ちの券を取る。
いま出ている番号の、70番ほど後の番号だから、「30分以上は待つことになるな」と思ったが、
先ほど、券を取った、その機械のそばに、係のオバサンが立っていたことを思い出し、
予約のことを聞いてみた、すると、
「予約は必要ない、切符を買ってホームへ行け」というようなことを言う。
腑に落ちないので、
「スペインのレイルパスを持っているので、座席の予約だけをしたいのだ」と言うと、
すぐ脇の案内係りの窓口に連れてゆかれる。
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そこの窓口で、同じことを尋ねたが、
「やはり予約は必要ない、じかにホームへ行け」、
とマドリッド、セゴビア間の小型の時刻表に
印をつけて渡してよこす。 |
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地下鉄の乗り場へ向かう。1号線で4つ目の駅がソル。
「そこで降りるだけ、宿はすぐ」と思いながら、
何の神経も使わず、スーッと改札を通り、ホームに出る。
待つ間もなく、電車が入ってくる。
それで、(いつもはホームを適切な場所へと移動するのだが、それをせず、)
辺りに何も気を配らずに、乗り込んだ。
電車は混んでいたが、ぎゅうぎゅう詰めというほどではない。
ドア付近に立っていたが、斜め前にいた中年の小柄で太めの男が、
やたら、ぐいぐいと肘や肩で押してくる。
ふつうにはあまりこういう仕草はしない。
「次の駅で降りたいためか」と想像し、少し身体をずらして避けた。
こちらは旅行の重いバックを床に置いている。
その男は、それが邪魔だ、というようにこちらに目配せをする。
家内が、何か察したらしく、「お父さん、気をつけて、」とか叫んでいる。
あとから思えば、取られたのは、このときだったかもしれない。
次の駅でひとの群れが降りた。
少し気になって、チョッキの内ポケット(左)の財布と、
中のカッターシャツのポケットに入れているパスポートを確認した。ちゃんとあった。
が、チョッキの右上のポケットに手をやってみて、あれと思った。カバーが開いている。
中に入れていた、数枚の(小額の)5ユーロ、10ユーロ紙幣がそっくり無くなっていた。
生まれて此の方、初めてスリにやられた。
大金でなかったのは幸いだが、それでも腹が立つ。
が、悔やんでも、後の祭り。
明日からは、右上のポケットには、紙切れでも入れておこう。
わが娘の話では、女スリもいたらしい。
近寄ってきて、すぐ前に立ち、横に下げていたカバンを前に回し、
何気なくその上にスカーフを被せた、という。
娘は、「自分のバックを、さっと後ろに回して避けた」、という話だった。 |
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マドリッドは晴れ、しかし、今までに比べれば、それほど暑さを感じさせない。
32度ぐらいだろうか。
スペインのワインに嵌ってしまった。
今日は Ribera del Duero の、更にランクを上げて、レセルバ(reserva) にした。
これを宿で飲んだら、まぎれもなく本物の味だった。3人で1瓶を空けてしまった。
かつてシングルモルト(スコッチ)に驚嘆したが、スペインワインは、そのとき以来の衝撃だ。
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