'06年・スペイン彷徨
09-1.<< 8/11(金)一日掛かりのアルハンブラ >>
ここのホテルの朝食は、隣のレストランで。

チーズ、そして生ハムがうまい。

スペインの生ハムは、熟成させたもののようで、香りと味が際立っている。

並みの生ハムではない。

パンもコーヒィも申し分なかった。
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アルファンブラまで、宿から徒歩で40分。

「ザクロ(グラナダ)の門」に着いた。

このときまで、グラナダがザクロということに、気がつかないでいた。

そう言えば "The British Grenadiers"「イギリスの擲弾兵」という歌があった。

門を抜け、林の間の道を歩いて、チケット売場へ。

窓口近くの係員に聞くと、

「チケットを持っていないなら、右の列へ並べ」、と言う。

見ると、文字どおりの長蛇の列。

はるかかなたまで、うねうねと人の列が続いている。

そして、みんな整然と、辛抱強く待っている、という様子。

我々は、列の最後を探し求め、坂道をどんどん登っていった。

そして、ようやく、最後尾に辿り着いた。
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午前9時から待ち始め、12時過ぎになって、やっと、

売場の手前20メートル、というところまで進んだ。

20分おきぐらいに、チケットの残り数のアナウンスが、西英仏伊語の順番で、流れる。

11時には、もう

「午前中のチケットは売り切れ、2時からのチケットを売っている」との放送。

待つ人のラインがちょっと途切れたとき、見知らぬ父子がそばに並んだ。

「みんな並んでいる、あなた方はラインの後ろに行くべきだ」と言ってやったが、

「全然わからない」、という仕草をし、それでも少しだけ下がって、我々の後ろに着く。

しつこく言うのはやめにして、ほおっておいた。

数分後、後ろを振り向くと、いつのまにか、二人はいなくなっていた。
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ひたすら待つこと3時間半。

12時半に、やっとチケットを手にれた。

午前中いっぱいかかって手に入れた貴重なチケットだ。
入場は14時以降、

宮殿に入れるのは、16時半から17時まで、となっていた。

外の木陰のベンチで昼食を取り、
ひと休みをしている間に、入場の時間になった。

なかに入るだけで、手間ひまがえらくかかる、というのも、そう悪くはない。

きょう一日かけてのアルファンブラ宮殿訪問、でけっこう。
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夏の別荘、庭園というヘネラリフェ(Jardín de Generalife) は、水がふんだんに用いられている。
シエラ・ネバダ (Sierra Nevada) の雪解け水との由。

そこからアルカサバへ。

アルバイシン (Albaicín) 地区が見える。
aus: Der Neue Brockhaus, 6.Bd. Atlas,1975
アルカサバがアルハンブラの最古の部分で、9世紀に出来たものらしい。

薄茶でまだらの屋根の色が特徴的だ。
カルロス5世宮殿を

ちらっと見てから、

アルハンブラの核心

Paracios Nazaries

(ナスル朝宮殿)へ。

贅を尽くした造りの

薄茶でまだらの

屋根の色が特徴的だ。
aus: Baedekers Reisefüher, Spanien; 1992
アルハンブラ全体の規模は大きい。ゆっくり見て回るには、

「王宮への入場が、午後4時半から」というのは、ちょうどよかった。
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