'06年・スペイン彷徨
03-1.<< 8/5(土) 悪戦苦闘のアビラ行 >>
7時半過ぎに朝食。

食事代は、昨日のように現金で支払う。

しかも、レシートをよく見ると、フロントを通すよりも、7%割安だった。

フロントは、7%の付加価値税に、さらに7%を上乗せしている。
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8時半に出発。

地下鉄6号線に乗り、パシフィコで1号線に乗り換え、アトーチャ・レンフェで降りる。

昨日のインフォメーションに行ってみる。

並んでいるひとは2、3人だけ。少し待って、順番になった。

レイルパスへのスタンプを要求した。

すると、「ここではできない。別のインフォへ行け。」

「きのう、使用日の今日は、ここでスタンプを押すことができる、と聞いた、」

と言い張っても、受け付けない。

ぜんぜん話が違うが、ここで押し問答をしても無駄だ。

別の、大きめのインフォメーションへ行く。

順番待ちのカードが必要なようで、その発券機が脇に置いてある。

見ると、今日の乗車券用のスイッチと他日用の券のスイッチとがある。

念のために両方の券を貰っておく。

14、5分で、当日用の券の順番になる。窓口にゆき、スタンプは押してもらえた。

が、「アビラ行きの列車のうち、このアトーチャ駅から出発するのは、

朝9時発のタルゴ(特急)だけ、(もう9時は過ぎていた。)

他はチャマルティーン駅発だ。ゆえ、チャマルティーンへ行け」とのこと。

やむを得ない。

「それでは明日のコルドバ行きのタルゴを予約したい」、と伝えると

(これらの会話はみな、怪しげな混合言語でのやりとり、英語だけでは用が足りない)、

「他日用の窓口へ行け。」

さきほど他日用の番号ももらっておいてよかった。

さらに15分ほど待って、順番になり、明後日のコルドバ行きのタルゴの予約を手に入れた。
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それからふたたび、

マドリッドの南端のアトーチャ駅から、北の端のチャマルティーン駅まで、

地下鉄を2度乗り継ぎ、 30分ほどかかって、やっと辿り着いた
地下鉄の改札を出たところに窓口が見えたので、

地下鉄の路線図をもらっておく。

広げてみたら、

現在工事中で運休している路線が、6箇所も、点線で示してあった

(右図の黄色の丸印)。
空港からの8号線の一部も

それに含まれていた。

これでは、路線を利用するときに、

あいだを縫うようにしなければならない。


改札を出た先は、

すぐコンコースになっていて、

レンフェ(チャマルティーン駅)の

各ホームにも、
直に出られるようになっていた。しかし、我々の列車の発車番線がわからない。

発車(11時)まで、あと1時間ある。

近くにモニターがあったので、20分ほどだろうか、待ってみた。

が、画面には、なかなか予定の列車が出てこない。

少し気になったので、ホーム(1番)に上がってみた。

すると、何としたことだ、ホームの向う端に、駅舎が跨がっているのが見える。

念のために聞いてみようと、インフォメーションに行く。

またもや並ばざるをえない。

順番が回ってきてから、わけを言い、11時発の列車は予約が必要かどうか尋ねた。

すると、「必要だ」、と言って、キィを叩いて調べていたが、

「もう席は一杯だ、11時半の列車なら可能だ、20番の窓口へ行け。」

行くと、「13番へ行け。」

13番の窓口では、「今日の受け付けは、隣の14番だ。」

そういえば、13番には人が並んでいなく、14番に7、8人の列が出来ていた。

それで、また、もう15分ほど待ち、ようやく、今日のアビラ行きの座席券を手に入れた。

「帰りの列車の座席券もほしい」、と言うと、

「それはアビラ駅で買ってくれ。」
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初日は、まったくもって、悪戦苦闘。

ホテルを出てから3時間、やっとのことで、

(アビラ経由)レノン行きのレヒオナール・エクスプレス(ローカル線の急行ぐらいか)

に乗り込む。
車体の色は継ぎはぎだらけに見え、

オンボロ電車か、に思えたが、

案に相違して、中身は上等、快適な車両だった。
アビラでは、帰りの予約(16:15 発の RegionalExpres) がすぐに出来た。

やりとりも、もたくたせずに済んだ。

出だしに躓いたが、何とか軌道に乗ってきた。
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「アビラの城塞巡り」は申し分なし。

まず、向かって正面の左の城壁に上り、いったん降りてから、右の城壁に上った。

右の壁を、町の周囲をほぼ半円を描くように奥まで歩き、そこで下に降りた。

あとは町を適当に横切って、門を出て、駅へ。

終わりよければ、すべて良し。

帰りの電車は割と空いていた。

地面はカラカラ。

アビラは、荒れ地に城壁の感。

車窓からの乾燥し切った土地の景色も独特で、我々には珍しい。

「草刈り機」なるものは、スペインにはまるで必要なし、ではないか。

田舎の未鋪装の道路に、窪みは全然なく、白く、まっ平ら。

車中、1時間20分、ノンストップでチャマルティーンに着いた。
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明日は日曜日ゆえ、きのう見つけたスーパーへ買い出しに行った。

近道も見つけ、片道、10分弱。割と近い。
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