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06-1.<< 8/9(火) ルツェルンから、三国の国境の町、バーゼルへ >>
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ここの朝食は7時半から、ということだったので、その少し前にフロントの階に降り、
支払いを済ませて、言われたとおり、近くの同系列のホテルへおもむく。
中に入り、通路の突き当たりを右に曲がり、少し行くと、
右手前方にレストランとおぼしきホールがある。
適当な、手近のテーブルに腰を下ろすと、ウェイトレスがいそいそとやってくる。
「我々はホテルAに泊まっている」と言うと、
「それでは、2階です。」
それで、階段を上がると、すぐ目の前に食堂が見える。
なかに入ろうとすると、ボーイが「ホテルMのお客ですか?」と聞いてきた。
おかしなことを言う。「いやAだ」。
と、「Aに滞在の方はこの廊下の奥、左手です、」ときた。
今日は食事を済ませたら、すみやかに出発するつもりだったが、もたくたとし、
三度目にして、やっとこさ食事にありついた。
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8:45発のインタレーギオ(InterRegio:中距離急行)に乗った。
9:51にバーゼルに着き、10時すぎにはホテルの前に来た。
早い時間に到着したが、荷物を預かってもらいたいと、いつものセリフを述べると、
「もう部屋は空いているから、使ってよい」とのことだった。
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町をひと回りしてみた。ほぼ一周し、あとは宿に帰るだけになったが、
連れどもが、そこら辺の店を覗きたいと言うので、それに任せて、
適当に、方向も余り考えずに歩いていたら、
それぞれの道が微妙に曲がっていたせいもあってか、見なれぬ交差点に出てしまった。
辺りを見渡した。6差路のようなところで、目指す方向の見当が、まるでつかない。
二人連れの若い男が通りかかったので、声を掛けた。
SBB(スイス国鉄の)の駅(他に独仏のもある)の方角を聞くと、
丁寧に、見える建物を目印にして、分かりやすく教えてくれた。
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言われたとおりの建物の方向へ向かう。
建物のすぐ前までた。と、その建物の下を地下道が通っている。
それで、そこをくぐり、石段を上がると、短い小路が現れた。
まったく思い掛けなく、その小路の先、ほとんど目と鼻の先に、
我々の泊まる駅前ホテルの入口が見えた。
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aus: Baedekers Reiseführer, Schweiz; 1989
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バーゼルでは、車掌も、店員も、教会の受け付けも、
応答は一般的にドイツ語だが、礼を言うときは、「ダンケ」ではなく、
一様に、尻上がりのイントネーションで、「メルスィ」だった。 |
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